2018年8月の仕事

 

・【批評】「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四二回 大量処刑という現実が露わにする歴史の断層」(「図書新聞」2018年8月10日号)
・【批評】「シナリオ・ドリヴンなRPG」(「FT新聞」2018年8月16日号)
・【単著】『反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』(寿郎社
・【監修】【ゲームデザイン朱鷺田祐介岡和田晃待兼音二郎「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド ヴァイキング・マーダーズ あるいは火星八つ墓村」(「Role&Roll」Vol.167、新紀元社
・【歴史コラム】文:岡和田晃、イラスト:見田航介「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」の第46回は、「ベギンとベアータ フリーランスの「修道女」」(「Role&Roll」Vol.167、新紀元社
・【紹介】「月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.166「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド 焦土の衛星シンダーの秘密」」(「SF Prologue Wave」2018年8月20日号)
・【批評】『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』レビュー(「SFマガジン」2018年10月号、早川書房
・【批評】「『幻獣辞典』と〈怪物〉をめぐる解釈学」(「ナイトランド・クォータリー」Vol.14、アトリエサード

・【ゲームデザイン】「『トンネルズ&トロールズ』完全版 ソロ・アドベンチャー 無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中~“再来のグリンボウ城”へ~」(「ウォーロック・マガジン」Vol.2、グループSNE

・【批評】「FFによる遊戯史学のススメ」(「ウォーロック・マガジン」Vol.2、グループSNE

・【イベント】「『ハーンマスター』体験会」のゲームマスター(2018年8月31日、TRPGフェスティバル2018内、於:ホテル大野屋、サンセットゲームズの招聘による

・【イベント】「ウォーロック・マガジン&GMマガジン編集長対談」(2018年8月31日、TRPGフェスティバル2018内、於:ホテル大野屋、グループSNEの招聘による)

 

10月27日に書評研究会で『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』が取り上げられます

神山睦美さんがコメンテーターをお勤めになる、書評研究会で、拙著を取り上げていただきます。ご関心のある方は、ぜひお越しください。

 

■日時 10月27日(土)午後2時00分~午後6時00 

岡和田晃反ヘイト・反新自由主義の批評精神』(寿郎社 

 

■コメンテーター 神山睦美

■会場 大阪経法大麻布台セミナーハウス 4階中会議室

新しい文芸評論のスタイルを切り開いた画期的な書といえます。岡和田さんの本は、『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷〜SF・幻想文学・ゲーム論集 (TH SERIES ADVANCED)』(書苑新社 2017年)が出版された時点で採り上げなければならなかったのですが、今回、これまでの仕事も含めて岡和田批評の意義について考えていこうと思います。(神山睦美)

世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷〜SF・幻想文学・ゲーム論集 (TH SERIES ADVANCED)

世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷〜SF・幻想文学・ゲーム論集 (TH SERIES ADVANCED)

 

 

未来の他者へー『サクリファイス』『希望のエートス』批評集

未来の他者へー『サクリファイス』『希望のエートス』批評集

 

はてなダイアリーより引っ越しました

はてなダイアリーのサービス終了に伴い、はてなブログへ移行いたします。

つきましては、この「Flying to Wake Island 岡和田晃公式サイト」のURLも変更になります。

旧URL:http://d.hatena.ne.jp/Thorn

新URL: https://akiraokawada.hatenablog.com/

もっとも、リダイレクト設定は済ませておりますので、旧URLをクリックしていただいても、新URLの該当箇所へ自動ジャンプいたします。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。

 

岡和田晃

東海大学文芸創作学科2018年度秋学期シラバス(SF文学論)


東海大学のサイトのシラバス検索でも見られますが、こちらにも掲載しておきます。また、一部の誤記を修正したので、こちらが正確です。

 
2018年度 秋学期  
授業科目名 サブカルチャーと文学
曜日 時限 水-4
テーマ 「サブカルチャー」から「文学」を読み替える「文学を介した“反”サブカルチャー論」
キーワード サブカルチャー SF 現代思想現代文学


【授業要旨または授業概要】

 大学で「サブカルチャー」を勉強すると聞いて、面食らった方もいるのではないでしょうか?
 もともと「サブカルチャー」は社会学の用語ですが、昨今では日本製の“アニメ・漫画・ゲーム”のことを指す場合が多いようです。こうした周縁的と思われてきた分野のインパクトを、もはや大学教育の現場でも、無視できなくなっているということです。
 他方で、これらを「クール・ジャパン」と一括りにして闇雲に称揚する言説が存在しています。しかし、その文脈においては、従来「文学」とされてきた領域はむろんのこと、狭い日本における商業的な価値観に閉じこもり、海外との(相互的な)影響関係に関する視点が、すっぽりと抜け落ちてしまっています。
本講座は、そうした「サブカルチャー」観を再生産するものではないことを、まずは強調しておきます。むしろ、かねてから「サブカルチャー」として軽んじられてきた表現を、「文学」と等価に扱い、それどころか、既存の「文学」を読み替える可能性を内包したものとして捉えていくというのが、本講座の趣旨なのです。

 資本主義が高度に発達した現在においては、私たちの接する文化は中心を欠いたものとなってしまっており、経済効果のみが作品を語る指標として用いられがちです。
 しかしながら、欲望の無自覚な肯定に終始し、「文学」をはじめとした人文科学の成果を敵視するような悪しき意味での「オタク」を再生産するのでは、わざわざ大学で学ぶ意味がありません。
 本講座は、狭い世界に閉じこもらず、外へ向けての「窓」となる、認識の枠組みと教養の土台づくりを目指します。

 ゆえに、正確に言うと本講座は「サブカルチャー論」ではありません。反対に、「文学を媒介とした“反”サブカルチャー論」です。このことは、講義内でも絶えず強調していくので、忘れずにいてほしいと思います。



同名の講座が水曜3限・水曜4限で展開されます。水曜4限の講座では、SF文学について学びます。とりわけ、狭義の「文学」と「SF」の合間にあるような、スリップストリーム(変流文学)、あるいはスペキュレイティヴ・フィクション(思弁小説)としてのSFの講読と批評にスポットを当てます。

※より詳しくは、続けて【授業計画】の項目をご参照ください。


【学修の到達目標】
・日常的に接する文化環境に対しての批判的な視座を持ち、そのルーツを探り新たな表現を産むために必要な(最低限の)知識と好奇心を涵養します。
・文学を中心にしつつ、哲学・歴史学・美学といった人文科学についての基本的な知識をも習得します。
カルチュラル・スタディーズジェンダーポストコロニアル理論といった、現代批評理論の基礎を習得します。
・ヌーヴェル・クリティーク以降の文芸評論の基礎を習得します・
クリエイティヴ・ライティングの基礎をも学ぶことで、学術的な視座の批評や創作へ応の応用を目指します。


【授業計画】
◆スケジュール
<注意:水曜3限では、SFの講読と批評を中心に学習します。水曜3限と4限では、授業内容が異なります>

 映像資料の分析も交えますが、基本的には小説・批評を講読していきます。
 いま、創作や批評を試みるにあたって、もっともネックになるのが、絶対的な読書量の不足です。ただ、やみくもに数をこなせばよいというわけではありません。プロの作家や書評家でも、作品の読み込み、全体的なパースペクティヴの提示、状況への批判の三つを兼ね備えている人は少ないのが現実です。
 しかしながら、複雑化する現実を、既存のリアリズムでは捉えきれなくなっている現状は確かに存在します。SFの講座は英語圏では普通に存在しますが、日本では限られた大学でしか講じられていません。それゆえ、SFの方法を身に着けていれば、並み居る(広義の)作家志望者たちから、一歩抜きん出ることが可能になるでしょう。
 そこで講座では、実際にSF評論、文芸評論、ロールプレイングゲーム創作の現場における最新の知見を、随時紹介する予定です。
 本気でプロの物書きになりたい人は、大いに歓迎します。前期履修者の継続出席、他学部・他学科からの聴講も歓迎しますが、途中で離脱するケースが多いので、いちどやると決めたら、最後まで受講することを推奨します。さもなければ、身につきません。
 しばしば誤解されるのであらかじめお断りしておきますが、「サブカルチャー」だからといって「ラク」というわけではありません!


※2018年前期の内容を、参考までに以下に示します。受講生の関心や状況に応じ、随時変更を加えていきます。教室での指示を聞き逃さないようにして下さい。
 講義では、担当テクストを輪読し、解釈に必要なキーポイントとして、文学史現代思想に関するトピックを解説していきました。


1:オリエンテーションJ・G・バラード「内宇宙への道はどこか?」、山野浩一〈四百字のX〉講読
 キーポイント:SFの定義について、「サイエンス・フィクション(科学小説)」ではない「スペキュレイティヴ・フィクション(思弁小説)」のあり方
2:山野浩一NW-SF宣言」と未来学(小松左京)批判
 キーポイント:現代日本の文芸ジャーナリズムを取り巻く、大ベストセラー中心主義(ブロックバスター)という構造を考える
3:山野浩一「死滅世代」、伊藤計劃The Indifference Engine」を講読
 キーポイント:1980年代以後の文学と批評、吉本隆明『マス・イメージ論』、
4:パトリック・マクグーハン企画・主演『プリズナーNo.6』を分析する
 キーポイント:相互監視装置としてのパノプティコン、流動的な監視社会
5:伊藤計劃From The Nothing, With Love.」を講読
 キーポイント:ベンヤミンの複製芸術論、パリンプセスト(重ね書き)、語りの構造と自己言及のパラドックス帝国主義とスパイ形象
6:山野浩一「X電車で行こう」、「赤い貨物列車」を講読
 キーポイント:疎外論マルクス主義)の視点、彼岸と此岸、ユークリッド幾何学的世界観とそこからの逸脱
7:寺山修司原作『田園に死す』(映画版)を分析、つげ義春ねじ式」、藤原月彦『王権神授説』、藤原龍一郎『ジャダ』を講読
 キーポイント:1960年代〜1970年代におけるアバンギャルド表現と、それが不可能になったポストモダニズムの位置
8: J・G・バラード「コーラルDの雲の彫刻師」、山尾悠子「月齢」を講読
 キーポイント:シュルレアリスム、作家の「体験」の反映、長編を中編へと圧縮すること
9:ケイト・ウィルヘルム「掃討の村」、ケイト・ウィルヘルム「計画する人」を講読
 キーポイント:シュミットの言う「世界内戦」の恒常化、社会ダーウィニズムチンパンジーを知性化させるSFの系譜
10:ケイト・ウィルヘルム「ベイビィ、やっぱりきみは素晴らしかった」、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア接続された女」を講読
 キーポイント:文化収奪としてのアイドル表象、ジェンダーSF、文芸ジャーナリズムの制度とリアリズム
11:アレクセイ・ゲルマン監督『神々のたそがれ』を分析、ストルガツキー兄弟「神さまはつらい」を講読
 キーポイント:カメラワークによる監視社会の表現、ロシア・東欧SFの歴史と特徴
12:ケイト・ウィルヘルム「翼のジェニー」を講読
 キーポイント:「SF」を成立させるガジェット、ロマンスの擬装
13: ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「そして私は目ざめると、この肌寒い丘にいた」を講読、丹生谷貴志『女と男と帝国 グローバリゼーション下の哲学・芸術』を講読
 キーポイント:キーツらイギリス・ロマン主義詩学、『精神現象学』ほかヘーゲル哲学、アニマル・スタディー
14:アーシュラ・K・ル=グィン「オメラスから歩み去る人々」、ハーラン・エリスン「「悔い改めよ、ハーレクイン!」とチクタクマンは言った」を講読
 キーポイント:ユートピア文学と革命、リベラリズムコミュニタリアニズム、「世界精神」型の悪漢像(ヴィラン)、ヴィジュアル・メディアのエッセンス


◆予習・復習
 前回の講義で課題に指定されてきたテクストを読んできて下さい。できれば購入すること。
 また、各種メディアを駆使して、精力的に文章を発表するような機会を作ってください。講師に見せてもらえれば、できるだけコメントをするようにします。


◆集中授業の期間

【履修上の注意点】
 講義の際には、相当分量の論文や小説を読み進めていくことになります。関連して文献も紹介しますが、少々難解かもしれない理論も含まれます。講義へのフィードバックを毎回記入してもらい、それを講義内容へ反映させていきます。その他、双方向的な講義になりますので、積極的な協力・参加が求められます。


【成績評価の基準および方法】
 評価のポイントは、以下の4点です。

1)取り扱った作家・作品の内在的特性が理解できているか(約20%)
2)作品の周辺に存在する文脈が理解できているか(約20%)
3)テクストへ積極的に取り組み、読解・創作ができているか(約40%)
4)批評的であることの意義が理解できているか(約20%)

 毎回、フィードバックシートへの記入を行ってもらい、それを小テストの代わりとします。それとは別に、期末レポートを課します。なお、レポート執筆の際にWikipediaを参考資料に用いることを禁止します。代返等・コピペ等の不正行為に関しては厳正に対処します。各種文章がしっかり書けていることは、評価の前提条件とします。
 上記の学習目標が達せられているかどうかを、フィードバックを含む出席点(40点)、レポート(60点)、のウエイトで評価して総合的に判定します。具体例として、その合計が90点以上をS評価、80点以上90点未満をS評価、70点以上80点未満をB評価、60点以上70点未満をC評価とします。
 ただし、出席回数が7割未満の場合、この限りではありません。

 なお、2018年度前期のレポートは、書評SNS「シミルボン」を活用し、「文学」と「SF」の間にあるようなスリップストリーム作品について、6000字程度の批評を執筆するというものでした。
 最優秀作を、以下に公開しています。参考までにご覧ください。
https://shimirubon.jp/columns/1690934


【教科書・参考書】
区分 書名 著者名 発行元 定価
教科書 『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷 SF・幻想文学・ゲーム論集』 岡和田晃 アトリエサード 2970円
参考文献 「SF Prologue Wave」 日本SF作家クラブ公認ネットマガジン    
参考文献 「TH No.75 ケイト・ウィルヘルム特集」 岡和田晃ほか アトリエサード  
参考文献 『J・G・バラード短編全集4』 J・G・バラード 東京創元社  
参考文献 『The Indifference Engine伊藤計劃 ハヤカワ文庫JA  
参考文献 『愛はさだめ、さだめは死』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫SF  
参考文献 『山野浩一傑作集? 鳥はいまどこを飛ぶか』 山野浩一 創元SF文庫  
参考文献 『死の鳥』 ハーラン・エリスン ハヤカワ文庫SF  
参考文献 『反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』 岡和田晃 寿郎社  
参考文献 『風の十二方位』 アーシュラ・K・ル=グィン ハヤカワ文庫SF  
参考文献 『翼のジェニー ケイト・ウィルヘルム初期傑作選』 ケイト・ウィルヘルム アトリエサード  


【その他の教材】
 

東海大学文芸創作学科2018年度秋学期シラバス(幻想文学研究・ゲーム論)

東海大学のサイトのシラバス検索でも見られますが、こちらにも掲載しておきます。
 

2018年度 秋学期  
授業科目名 サブカルチャーと文学
曜日 時限 水-3
テーマ 「サブカルチャー」から「文学」を読み替える「文学を介した“反”サブカルチャー論」
キーワード サブカルチャー ロールプレイングゲーム 幻想文学

担当教員 岡和田晃


【授業要旨または授業概要】

 大学で「サブカルチャー」を勉強すると聞いて、面食らった方もいるのではないでしょうか?
 もともと「サブカルチャー」は社会学の用語ですが、昨今では日本製の“アニメ・漫画・ゲーム”のことを指す場合が多いようです。こうした周縁的と思われてきた分野のインパクトを、もはや大学教育の現場でも、無視できなくなっているということです。
 他方で、これらを「クール・ジャパン」と一括りにして闇雲に称揚する言説が存在しています。しかし、その文脈においては、従来「文学」とされてきた領域はむろんのこと、狭い日本における商業的な価値観に閉じこもり、海外との(相互的な)影響関係に関する視点が、すっぽりと抜け落ちてしまっています。
本講座は、そうした「サブカルチャー」観を再生産するものではないことを、まずは強調しておきます。むしろ、かねてから「サブカルチャー」として軽んじられてきた表現を、「文学」と等価に扱い、それどころか、既存の「文学」を読み替える可能性を内包したものとして捉えていくというのが、本講座の趣旨なのです。

 資本主義が高度に発達した現在においては、私たちの接する文化は中心を欠いたものとなってしまっており、経済効果のみが作品を語る指標として用いられがちです。
 しかしながら、欲望の無自覚な肯定に終始し、「文学」をはじめとした人文科学の成果を敵視するような悪しき意味での「オタク」を再生産するのでは、わざわざ大学で学ぶ意味がありません。
 本講座は、狭い世界に閉じこもらず、外へ向けての「窓」となる、認識の枠組みと教養の土台づくりを目指します。

 ゆえに、正確に言うと本講座は「サブカルチャー論」ではありません。反対に、「文学を媒介とした“反”サブカルチャー論」です。このことは、講義内でも絶えず強調していくので、忘れずにいてほしいと思います。



同名の講座が水曜3限・水曜4限で展開されます。水曜3限の講座では、古典的な幻想文学を講読し、その成果を、ロールプレイングゲームのシナリオ・デザインやヒストリカル・ノートの作成、リプレイ小説の執筆という形で表現することを目指します。

※より詳しくは、続けて【授業計画】の項目をご参照ください。


【学修の到達目標】
・日常的に接する文化環境に対しての批判的な視座を持ち、そのルーツを探り新たな表現を産むために必要な(最低限の)知識と好奇心を涵養します。
・文学を中心にしつつ、哲学・歴史学・美学といった人文科学についての基本的な知識をも習得します。
カルチュラル・スタディーズジェンダーポストコロニアル理論といった、現代批評理論の基礎を習得します。
・ヌーヴェル・クリティーク以降の文芸評論の基礎を習得します。
・ゲーム・デザイン、クリエイティヴ・ライティングの基礎をも学ぶことで、学術的な視座の批評や創作へ応の応用を目指します。


【授業計画】
◆スケジュール
<注意:水曜3限では、ゲーム・デザインと幻想文学の講読を中心に学習します。水曜3限と4限では、授業内容が異なります>

 ブロンテ姉妹が架空の王国を創造して「ごっこ遊び」を展開した19世紀から、21世紀、スマートフォンを駆使したAR(拡張現実)ゲームまで、ストーリーゲームは多様な形態が存在しています。
 そこで本講座では、ゲームと「文学」が交錯したわかりやすい事例として、会話型(テーブルトーク)のロールプレイングゲームを中心に扱います。
 ただし、意識するのは、規範となる海外の(主として英語圏の)作品です。

 ワークショップ形式で実際にゲームをプレイするのはもちろん、文学研究や文芸批評の方法論を軸に、学術的なゲーム研究における最新の成果も紹介しながら、他ジャンルにまたがる普遍的なストーリー構造や、原型となる神話素、「語り」をはじめとした表現スタイルの微妙な差異などを検証することで、総合的な教養を培うことが目標です。
 本気でゲームや小説の仕事につきたい人は、大いに歓迎します。講師の仕事も講義内でその都度、紹介し、現場の空気を知ってもらう縁といたします。
 
 しばしば誤解されますが、「サブカルチャー」だからといって「ラク」というわけではありません!
 前期履修者の継続出席、他学部・他学科からの聴講も歓迎しますが、途中で離脱するケースが多いので、いちどやると決めたら、最後まで受講することを推奨します。さもなければ、実になりません。


※2018年前期の内容を、参考までに以下に示します。受講生の関心や状況に応じ、随時変更を加えていきます。教室での指示を聞き逃さないようにして下さい。


1:オリエンテーション〜ハイ・ファンタジーへのいざない
 ルイス・キャロル不思議の国のアリス』やJ・R・R・トールキン指輪物語』といった古典的なファンタジー文学が、いったい何を表現しようとしていたのか、映像化やゲーム化された作品と対照させながら検討していきます。
2:20世紀の幻想文学を読む〜H・P・ラヴクラフトダゴン」講読(1)
 「クトゥルー神話」の祖とも言われる、ラヴクラフトの小説「ダゴン」を、原文と複数の訳を交えて講読します。 
3:20世紀の幻想文学を読む〜H・P・ラヴクラフトダゴン」講読(2)
 S・T・ヨシ、ダニエル・ハームズらのラヴクラフト研究も、あわせて参照します。
4:20世紀の幻想文学を読む〜E・F・ベンスン「アムワース夫人」講読(1)
 吸血鬼小説の名作、E・F・ベンスン「アムワース夫人」を、原文と複数の訳を交えて講読します。作家についての伝記的研究や、下楠昌哉や講師による批評も、サイドリーダーに用います。
5:20世紀の幻想文学を読む〜E・F・ベンスン「アムワース夫人」講読(2)
 吸血鬼小説の名作、E・F・ベンスン「アムワース夫人」を、原文と複数の訳を交えて講読します。作家についての伝記的研究や、下楠昌哉や講師による批評も、サイドリーダーに用います。
6:文学の原点と構造を学ぶ
 瀬田貞二『幼い子の文学』と、講師の記事「オリジナル・シナリオを創ろう」(「Role and Roll」Vol.42、アークライト)を講読し、文学の出発点が何であるのか、物語構造を把握する方法と注意点とを学びます。また、ストーリキューブを用いて、簡単なストーリーメイキングを実践します。
7:架空のキャラクターを創造する
ロールプレイングゲーム「Tunnles and Trolls ラヴクラフト・バリアント」のキャラクター・メイキングを行い、各種データを設定させつつ、資料を調べて必要な設定を肉付けしていきます。
8:ワークショップ(1)
 ロールプレイングゲーム「Tunnles and Trolls ラヴクラフト・バリアント」のシナリオ「魔女の復讐」(「トンネル・ザ・トロール・マガジン」Vol.4、グループSNE)を実際にプレイします。
9:ワークショップ(2)
 ロールプレイングゲーム「Tunnles and Trolls ラヴクラフト・バリアント」のシナリオ「魔女の復讐」を実際にプレイします。
10:ワークショップ(3)
 ロールプレイングゲーム「Tunnles and Trolls ラヴクラフト・バリアント」のシナリオ「怪人の島」(「ウォーロック・マガジン」創刊号、書苑新社)を実際にプレイします。
11:ワークショップ(4)
 ロールプレイングゲーム「Tunnles and Trolls ラヴクラフト・バリアント」のシナリオ「怪人の島」を実際にプレイします。
12:ヒストリカル・ノートを作成する
 トール・ヘイエルダール『アク・アク』を講読し、「怪人の島」のヒストリカル・ノート(歴史的な背景をまとめた資料)を自作します。
13:ゲーム・デザイン入門(1)
 吉里川べお「Tunnels and Trolls 研究室」(「トンネル・ザ・トロール・マガジン」〜「ウォーロック・マガジン」連載)を講読し、ロールプレイングゲームを数値的に成立させる、ゲームシステムの仕組みを学習します。
14:ゲーム・デザイン入門(2)
 講師の「やってみよう、ゲームマスター!」(「Role and Roll」Vol.30)、「うまいプレイヤーになりたい!」(「Role and Roll」Vol.38)、「オリジナル・シナリオを創ろう!」を講読し、具体的なロールプレイングゲームのシナリオ・デザインの作法を学びます。


◆予習・復習
 毎回、前回の講義で課題に指定されてきたテクストを読んできて下さい(できれば購入すること)。
 また、レポート作成のためには、自分たちで実際にゲーム会を、最低1回は運営してもらうことになります(楽しく、やりがいのあることです!)。


◆集中授業の期間

【履修上の注意点】
 講義の際には、相当分量の論文や小説を読み進めていくことになります。関連して文献も紹介しますが、少々難解かもしれない理論も含まれます。講義へのフィードバックを毎回記入してもらい、それを講義内容へ反映させていきます。その他、双方向的な講義になりますので、積極的な協力・参加が求められます。


【成績評価の基準および方法】
 評価のポイントは、以下の4点です。

1)ゲーム・デザインという作業の特性が理解できているか(約20%)
2)作品の内実や、周辺に存在する文脈が理解できているか(約20%)
3)課題へ積極的に取り組み、読解・創作ができているか(約40%)
4)批評的であることの意義が理解できているか(約20%)

 毎回、フィードバックシートへの記入を行い、それを小テストの代わりとします。それとは別に、期末レポートを課します。なお、レポート執筆の際にWikipediaを参考資料に用いることを禁止します。代返等・コピペ等の不正行為に関しては厳正に対処します。各種文章がしっかり書けていることは、評価の前提条件とします。
 上記の学習目標が達せられているかどうかを、フィードバックを含む出席点(40点)、レポート(60点)、のウエイトで評価して総合的に判定します。具体例として、その合計が90点以上をS評価、80点以上90点未満をS評価、70点以上80点未満をB評価、60点以上70点未満をC評価とします。
 ただし、出席回数が7割未満の場合、この限りではありません。

 なお、2018年前期のレポート課題は、プロジェクト・チームに分かれ、それぞれRPGのシナリオ、ヒストリカル・ノート、リプレイ小説を製作するという課題でした。
 2018年後期では、前期で提出された作品を実際にプレイしてみるかもしれません。


【教科書・参考書】
区分 書名 著者名 発行元 定価
教科書 『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷 SF・幻想文学・ゲーム論集』 岡和田晃 アトリエサード 2970円
参考文献 「Role and Roll」   新紀元社  
参考文献 「ウォーロック・マガジン」   グループSNE  
参考文献 「トンネル・ザ・トロール・マガジン」   グループSNE  
参考文献 『H・P・ラヴクラフト大事典』 S・T・ヨシ エンターブレイン  
参考文献 『見えるもの見えざるもの』 E・F・ベンスン アトリエサード  
参考文献 『幼い子の文学』 瀬田貞二 中公新書  


【その他の教材】
 必要に応じ、講義内で指示ないし配布を行います。

『反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』(寿郎社)発売および目次の完全版を公開!

 岡和田晃の最新評論集『反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』(寿郎社)が発売となります。2008年から18年まで書いてきた「純文学」とポストコロニアルな問題を扱う評論を、現代日本の閉塞状況を少しでも打破せんとする視座から精選しています。

アイヌ民族・沖縄・原発などをめぐってSNSで欺瞞がはびこり、「極右」「オタク(萌え)」「スピリチュアル」な言説がもてはやされるなかで、気鋭の文芸批評家が放った渾身の〈一矢〉。
「文学界・思想界からの反響・反発が必至の〈禁断〉の文芸評論集。」
【編集部によるキャッチコピー】


 装丁は鈴木美里さん。昨年の『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷』(アトリエサード)と対になる本です。2014年の『北の想像力』や『向井豊昭の闘争』、2015年の『アイヌ民族否定論に抗する』以後の仕事も収めてあり、私なりの責任を果たしたつもりです。分量に比して、価格をギリギリまで抑えてあります。刊行まで2年を要しており、こういう本はそうそう出せません。ご支援をいただけましたら嬉しく思います。
 本書の母体は2016年の第50回北海道新聞文学賞の佳作となった『破滅(カタストロフィー)の先に立つ ポストコロニアル現代/北方文学論』(幻視社)ですが、本格的な商業出版にあたり内容を半分近く入れ替え、まったく別物に生まれ変わりました。「〈世界内戦〉下の文芸時評」(「図書新聞」)および「現代北海道文学論 「北の想像力」の可能性」(「北海道新聞」)の収録は除いてあります。これらについては、別の本にまとめられればと思っています。
 タイトルも版元と相談のうえ、闘争的に刷新しました。ISBNは978-4-909281-12-8です。寿郎社への注文はすでに受付が開始しており、FAX011-708-8566 TEL011-708-8565 メールdoi@jurousha.com ツィッター@ju_rousha か@jyu6 までお申し込みを!



 フライヤーでは抜粋版の目次が公開されていましたが、以下が完全な目次となります。カッコ内は初出。柔軟な思考に訴えかける、コレクト・クリティークの復権です!

●はじめに


●目次


●1 ネオリベラリズムに抗する批評精神

・真空の開拓者――大江健三郎の「後期の仕事(レイト・ワーク)」(「未来」、未來社、2015〜16【2008】年)

・「核時代の想像力」と子どもの「民話」――『はだしのゲン』への助太刀レポート(『『はだしのゲン』を読む』、河出書房新社、2014年)

・世界の革命家よ! 孤立せよ!(「新潮」、新潮社、2015年)

・「歴史の偽造」への闘争――『日本人論争 大西巨人回想』(「時事通信」、2014年)

・文学に政治を持ち込む戦術(タクティクス)の実践――陣野俊史『テロルの伝説 桐山襲烈伝』(「すばる」、集英社、2016年)

高橋和巳、自己破壊的インターフェイス(『高橋和巳 世界とたたかった文学』、河出書房新社、2017年)

・破滅(カタストロフィー)の先に立つ批評――神山睦美『希望のエートス 3・11以後』(「季報 唯物論研究」、2013年)

・「近代文学の終り」と樺山三英「セヴンティ」――3・11以後の〈不敬文学〉(「未来」、2015年)

・選び取り進むこと――山城むつみインタビュー(「すばる」、2015年)


●2 ネオリベラリズムを超克する思弁文学(スペキュレイティブ・フィクション)

青木淳悟――ネオリベ時代の新しい小説(ヌーヴォー・ロマン)(『社会は存在しない』、南雲堂、2009年)

・「饒舌なスフィンクス」からの挑戦状――青木淳悟『匿名芸術家』(「すばる」、2015年)

・『北の想像力』という巨大な〈弾〉(「朝日新聞」、2014年)

・『北の想像力』の試み――「仮説の文学」でネオリベに対峙(「週刊読書人」、2014年)

・『北の想像力』という惑星思考(プラネタリティ)――山林に自由存せず、から始まる〈北海道文学〉史の再考(「北方文芸2017」、北海道立文学館、2017年)

・「私」と〈怪物〉との距離――藤野可織の〈リアリズム〉(「早稲田文学」、2013年)

・日常の裏に潜む別世界――小山田浩子『穴』(「時事通信」、2014年)

・林美脉子という内宇宙(ドキュメント)(「現代詩手帖」、思潮社、2015年)

・「作者の死」、パンドラゲートのその先へ――林美脉子『タエ・恩寵の道行』栞文(『タエ・恩寵の道行』、書肆山田、2017年)

・文学による「報道」――笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』(「時事通信」、2017年)


●3 北方文学の探究、アイヌ民族否定論との戦い

小熊秀雄を読む老作家・向井豊昭を読む(「すばる」、2014年)

・夷を微かに希うこと――向井豊昭と木村友祐(「すばる」、2014年)

アイヌ民族否定論の背景(「東京新聞」、2015年)

・環太平洋的な「風景」を描いた民族誌――金子遊『辺境のフォークロア』(「時事通信」、2015年)

・私たちは『アイヌ民族否定論に抗する』をなぜ編んだか――岡和田晃×マーク・ウィンチェスター(「週刊読書人」、2015年)

・北限で詠う詩人たち、「途絶えの空隙」とそこからの飛翔(「現代詩手帖」、2015年)

放射能が「降る降る」現実を前に――小坂洋右『大地の哲学 アイヌ民族の精神文化に学ぶ』(「北海道新聞」、2015年)

・中央(ヤマト)の暴力(リズム)を掻き回(コヤッコヤッ)す辺境の言葉――向井豊昭『怪道をゆく』(「早稲田文学」、2015年)

・ノッカマップを辿り直して(「三田文學」、2015年)

・生きられる隙間を探せ――木村友佑『野良ビトの燃え上がる肖像』(「東奥日報」、2017年)

歴史修正主義に抗する、先住民族の「生存の歴史」――津島佑子『ジャッカ・ドフニ』(「すばる」、2017年)

津島佑子と「アイヌ文学」――pre-translationの否定とファシズムへの抵抗(『津島佑子 土地の記憶、いのちの海』、河出書房新社、2017年)

歴史修正主義と「マイノリティ憑依」を、ともに打破する言葉はどこか――教育者にして作家、向井豊昭の調査と思索、その原点(『アイヌ民族否定論に抗する』、河出書房新社、2015年)

・〈アイヌ〉をめぐる状況とヘイトスピーチ――向井豊昭「脱殻(カイセイエ)」から見えた「伏字的死角」(「すばる」、2017年)

・「文化振興」に矮小化される「アイヌ政策」を批判、表象と政治のねじれた関係を解きほぐす――計良光範『ごまめの歯ぎしり』(「図書新聞」、2016年)

・マイノリティ相互の関係史を資料と証言で掘り下げる――石純姫『朝鮮人アイヌ民族の歴史的つながり』(「共同通信」、2017年)

・江原光太と〈詩人のデモ行進〉――『北海道=ヴェトナム詩集』再考(「現代詩手帖」、2017年)

・江原光太と〈詩人的身体〉――郡山弘史、米山将治、砂澤ビッキ、 戸塚美波子らを受け止めた器(「現代詩手帖」、2017年)

・断念の感覚の漂着点――中原清一郎『人の昏れ方』(「文藝」、河出書房新社、2018年)

・異議を申し立てる文学――木村友祐『幸福な水夫』(「デーリー東北」、2018年)


●4 沖縄、そして世界の再地図化(リマッピング)へ

・沖縄の英文学者・米須興文の「二つの異なった視点」――主に『ベン・ブルペンの丘をめざして』収録文から考える(書き下ろし、2016年)

・移動と語りの重ね書きによる世界の再地図化(リマッピング)――宮内勝典『永遠の道は曲がりくねる』(「すばる」、2017年)


●あとがき


 この本は、昨今、きわめて珍しくなっている、ド直球での文芸評論ですが、同時に、現代社会の諸問題をを撃つことを目した、文学による社会批評の本(not「社会学」)になっています。
 補足しておきますと、社会学ディシプリン(色々ありますが、概して)では、「文学」的なアプローチは過剰に主観的だとして退けられる傾向があるように思います。そのような姿勢は採らないということですね。実際、私は時評で、社会学とされる仕事を「文学」的見地から評価することもしてきました。
 この本は巻頭に配置した大江健三郎論を皮切りに、いまの文芸誌に書いている日本作家を論じています。共通するのは、実力派の作家だということです。その内奥にまで踏み込み、いったいどのあたりに価値があるのかを掴みだし、提示してみせています。
 同時に、この本では、おそらく今の読者が知らないような詩人や、忘れられた作家も言及されています。なぜ言及されるかというと、端的に優れているからですね。それらを読むだけで、生きづらさ前回、圧倒的な重圧が支配する社会に対してのカウンターになるということです。
 もっとも、“いま、ここ”とはかけ離れているように見える作品を受容することこそが、オルタナティヴな生き方を示すことになる。これが「反新自由主義」に込めた意図です。原始共産制に立ち返れというのではない。私たちの内面すら管理し、規定し、蹂躙するような価値観から自由であれということです。
 版元の寿郎社は、北海道の出版社ですが、全国有数の気骨ある版元でしょう。反原発、反TPPをテーマにした優れたノンフィクションを多数、出しているところです。『朝鮮人アイヌ民族の歴史的つながり』、『近現代アイヌ文学史論』などのアイヌ関係でも知られます。
 おそらく、いま現場で社会運動に関わっておられる方々の多くは、かつての文学青年ではないかと考えています。文学と社会性が連続していた状況がありましたから。理由はさまざまですが、その扉が閉ざされてしまった。文芸ジャーナリズムの現場で、身体を張って書いていると、如実にそう思います。
 他方で、歴史の改竄、各種マイノリティへの差別は着々と進行し、現実は救いようもなく狂っているかに思えます。ストッパーになるはずの「左派論壇」での議論が、そこに刺さらないと思っている人も多いことを、私は知っています。だからこそ、一旦文学を経由するのが大事になる。そういうことですね。
 アイデンティティ・ポリティクスというよりも「経済」が大事、「天皇」を排すればヘイトはなくなる、とでも言いたげな言説があります。言わんとすることはよくわかるし、相応の意義もある。ただ、眼前の惨憺たる「文化」の汚濁を前に、なぜドブさらいを試みないのかと。誰もやらないなら私がやります。

2018年7月の仕事

・【批評】「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四一回 反ポリティカル・コレクトネスの終焉」(「図書新聞」2018年7月14日号)
・【レポート】参加者:荒巻義雄(作家)、増田まもる(翻訳家)、巽孝之慶應義塾大学教授、SF評論家)  司会・本文構成:岡和田晃山野浩一氏追悼パネル 電子版限定(1)」(「読書人」ウェブサイト、2018年7月9日)https://dokushojin.com/article.html?i=3661
・【批評】「2018年上半期読書アンケート回答」(「図書新聞」2018年7月21日号)
・【イベント】安田均岡和田晃「日本のゲーム史」(「テーブルゲームファンフェスタ2018」、於:京セラドーム大阪、2018年7月15日)
・【イベント】「『エクリプス・フェイズ』のゲームマスター」(「テーブルゲームファンフェスタ2018」、於:京セラドーム大阪、2018年7月15日)
・【ゲームデザイン】執筆:岡和田晃、監修:朱鷺田祐介待兼音二郎「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド 焦土の衛星シンダーの秘密」(「Role&Roll」Vol.166、新紀元社、2018年7月)
・【紹介】「月刊アナログゲーム情報書籍「Role & Roll」Vol.165「『エクリプス・フェイズ』入門シナリオ&運用ガイド モーツァルトプロトコル」」(「SF Prologue Wave」2018年7月20日号)
・【イベント】「『ギア・アンティーク』のゲームマスター」(主催:児童文学TRPG日本児童文学者協会、2018年7月21日)
・【企画】ボードゲーム読書会@高田馬場、ゲスト:山本貴光、三宅陽一郎(2018年7月27日 於:高田馬場ブリッジセンター)
・【書評】「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア接続された女』」(「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.75、アトリエサード、2018年7月)
・【書評】「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『あまたの星、宝冠のごとく』」(「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.75、アトリエサード、2018年7月)
・【監修・執筆】「追悼ケイト・ウィルヘルム小特集」(「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.75、アトリエサード、2018年7月)
・【批評】「山野浩一とその時代(4) SF時評とSFの定義」(「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.75、アトリエサード、2018年7月)
・【イベント】「山野浩一さんを偲ぶ会 主催・代表挨拶」(後援:サラブレッド血統センター、東京創元社、於:ホテルメトロポリタンエドモント、2018年7月30日)
・【レポート】参加者:荒巻義雄(作家)、増田まもる(翻訳家)、巽孝之慶應義塾大学教授、SF評論家)  司会・本文構成:岡和田晃山野浩一氏追悼パネル 電子版限定(2)」(「読書人」ウェブサイト、2018年7月31日)https://dokushojin.com/article.html?i=3928

 なお、「TH」No.75では、阿澄森羅・高槻真樹・西村遼・待兼音二郎の各氏の原稿を監修しました。