『掠れた曙光』が、2019年度の北海道新聞文学賞詩部門の最終候補に

 岡和田晃の第一詩集『掠れた曙光』ですが、2019年度の北海道新聞文学賞詩部門の最終候補にもなっていました。受賞こそ逸しましたが、選考委員の1人である工藤正廣さんから、選評であたたかいエールを頂きましたのでご紹介します。

 

上記は「北海道新聞」2019年10月30日より。
 
 「岡和田晃」と本名で出す以上、属人的な早合点は逃れられません。『掠れた曙光』所収の「これはプロレタリア詩だ!」は、それを逆手に取りました。ここに注目するとは、さすがロープシンの翻訳者です。工藤さんの詩集だと、私は創映出版の『桜桃の村にむけて』(1972)を愛読しています。

2019年10年27日の北海道新聞日曜版の「韓国を知るための本」10選に参加

 ‪本日2019年10年27日の北海道新聞日曜版の「韓国を知るための本」10選(古家昌伸記者)の文学編に、川村湊姜尚中の両氏とともに参加しています。

 私はチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(斎藤真理子訳、河出書房新社)、黄英治『こわい、こわい』(三一書房)を推薦しました。ぜひご覧下さい。‬

f:id:Thorn:20191027202952p:plain

 

 

 

こびとが打ち上げた小さなボール

こびとが打ち上げた小さなボール

 

 

こわい、こわい (短編小説集)

こわい、こわい (短編小説集)

 

 

『掠れた曙光』が、2019年度の茨城文学賞詩部門を受賞

‪ 私が今年出した第一詩集『掠れた曙光』(幻視社)が、2019年度の茨城文学賞詩部門を受賞しました。
 本日2019年10月27日の茨城新聞朝刊に載っています。「さまざまな語り口で現代詩の新分野を切り開いた」との審査評。
 11月上旬には同紙に受賞者インタビューが掲載される予定です。‬皆様に感謝します。

 

 ウェブでも報道が出ています。

 

 

 

 Yahoo!ニュースにも出ました。

 県芸術祭(県、茨城文化団体連合、茨城新聞社など主催)の文学部門実行委員会(武子和幸実行委員長)は26日、本年度の「茨城文学賞」と「茨城新聞社賞」の受賞作を発表した。(……)詩が岡和田晃さん(38)の「掠れた曙光」

headlines.yahoo.co.jp

「Role&Roll」Vol.181に、『エクリプス・フェイズ』のシナリオ「シンギュラリティ・ろくろ首」が掲載

発売中の「Role&Roll」Vol.181に、『エクリプス・フェイズ』のシナリオ「シンギュラリティ・ろくろ首」が掲載されています。通信速度が低下して、住民皆が「与太郎」と化してしまうハビタットに待ち受けるのは?! 三遊亭楽天さんの落語から着想された、ポストヒューマンSFパワーワードシナリオです!

f:id:Thorn:20191027130811p:plain

 

Role&Roll Vol.181

Role&Roll Vol.181

 

 

「SF Prologue Wave」2019年10月20日号に、「Role&Roll」Vol.180掲載の「スペース人形浄瑠璃怪談――阿古屋の琴責」の紹介が掲載

一般社団法人日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」2019年10月20日号に、「Role&Roll」Vol.180掲載の「スペース人形浄瑠璃怪談――阿古屋の琴責」の紹介が掲載されています!

prologuewave.com

「TH(トーキング・ヘッズ叢書) No.80」にタル・ベーラ『サタンタンゴ』評および「山野浩一とその時代(9)」が掲載

 アートや文芸を扱う批評誌「TH(トーキング・ヘッズ叢書) No.80「ウォーク・オン・ザ・ダークサイド〜闇を想い、闇を進め」が2019年10月30日頃に発売されます。

athird.cart.fc2.com

 

 私は特集レビューにタル・ベーラ監督『サタンタンゴ』レビューを寄せ、連載「山野浩一とその時代(9)自壊する毛沢東主義と、「共産主義的SF論」の位置」が掲載されています。

f:id:Thorn:20191023093501p:plain

 

 また、以下の批評も監修いたしました。

【特集関連】

■怨念の木下闇(こしたやみ)〜白昼の陽射しにかき消される暗部に目を懲らして●待兼音二郎
■ヒトゴロシの理〜語られるものと隠されるもの●阿澄森羅

■未来希求的な闇〜春日井建の『未青年』●石和義之
■倒錯という戦略〜ブラック・サバスとH・P・ラヴクラフト●長澤唯史

萩尾望都が描き始めた「楽園の裏側」〜「なのはな」と三池炭坑事故から、『ポーの一族』続編への道●宮野由梨香
津原泰水「五色の舟」レビュー●放克犬


【特選街レビュー】
■山階基『風にあたる』レビュー●関根一華
■ショーン・プレスコット『穴の町』レビュー●放克犬


 タイトルだけだとわからないものですと、待兼音二郎さんの論考は目取真俊原一男を扱い、阿澄森羅さんの論考は連続殺人犯の手記を比較・分析していく、といった内容で、いずれもスリリング!
 私はジャック・ランシエールの『タル・ベーラ、時間その後』(未訳)を引用しながら『サタンタンゴ』について論じてみました。

 「山野浩一とその時代」では「革命」がテーマ。大和田始川又千秋ニューウェーヴSF誌「N」に寄稿したJ・G・バラード論「造反無理・革命有罪」、山野浩一が「世界政経」に書いた毛沢東論「革命の死」、大久保そりやの『性活動論』「共産主義的SF論」『黒田寛一をどうとらえるか』を論じました。

 

「壘」Vol.2に「イシスのヴェエルをめくって」「聖女リドヴィナの墓標 『さよなら、ほう、アウルわたしの水』に」が採録

荒巻義雄さん編集の詩誌「壘」Vol.2(2019年10月15日号)が出ました。こちらに私は、荒巻さんのチョイスで、第一詩集『掠れた曙光』より、「イシスのヴェエルをめくって」「聖女リドヴィナの墓標 『さよなら、ほう、アウルわたしの水』に」の2編の現代詩を採録(シングル・カット)しております。