世界内戦下の文芸時評

「図書新聞」2020年2月15日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六〇回 テクスト的な身体を冷笑主義から引き離すこと」が掲載

発売中の「図書新聞」2020年2月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六〇回 テクスト的な身体を冷笑主義から引き離すこと」が掲載されています。連載5年めの最終回ですよ。今回は麻生太郎の「単一民族」発言を批判し、以下の作品を取り上げています。 ・…

「図書新聞」の2019年12月14日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五八回 「呪われた詩人たち」の時空を超えた緩やかな連帯」を寄稿

発売中の「図書新聞」の2019年12月14日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五八回 「呪われた詩人たち」の時空を超えた緩やかな連帯」を寄稿しました。 今回は、サイバーパンク以降のジャンル横断を貫徹した翻訳家の小川隆の急逝を悼み、その偉業を振り返り…

「図書新聞」2019年11月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五七回 主体性なきショーアップという惰性へ抗うためのシミュレーション」が掲載

発売中の「図書新聞」2019年11月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五七回 主体性なきショーアップという惰性へ抗うためのシミュレーション」が掲載されています。 今号は、台風19号の被災地の「棄民」を実質的な「生け贄」として遂行された「即位礼正…

「図書新聞」2019年10月12日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評」第五六回 敗北主義を瀰漫させる鈍感さと、振り上げるべき剣のかたち」が掲載

本日発売の「図書新聞」2019年10月12日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評」第五六回 敗北主義を瀰漫させる鈍感さと、振り上げるべき剣のかたち」が掲載されています。 今号は台風一五号によって千葉県南部が甚大な被害に遭ったにもかかわらず、対応よりも組…

「図書新聞」2019年9月14日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五五回 立ち消えた声を聞くための異なるテーブル」を寄稿

早いところでは本日より発売の「図書新聞」の2019年9月14日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五五回 立ち消えた声を聞くための異なるテーブル」を寄稿しました。今号では地上派TVで連日のように繰り出される嫌韓キャンペーンほか、以下を批判しました…

「図書新聞」2019年8月10日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五四回 左派ポピュリズムとキェルケゴール的単独者の相克」が掲載

「図書新聞」2019年8月10日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五四回 左派ポピュリズムとキェルケゴール的単独者の相克」が掲載されています。 このたびの参院選の低投票率その他の諸問題を批判的に検証しながら、以下作品について触れています。 ・シャン…

図書新聞」2019年7月13日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五三回 「市民的な良識」の包摂を切り崩す個我としてのハードコア・パンク」が掲載

本日より発売の「図書新聞」2019年7月13日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五三回 「市民的な良識」の包摂を切り崩す個我としてのハードコア・パンク」が掲載されています。 今回は、登戸での無差別殺傷事件、またそれに対して世論は「死ぬなら一人で死…

「図書新聞」2019年6月8日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五二回 言葉ならざる言葉を「日本」に閉じ込めてしまわないために」を寄稿

本日発売の「図書新聞」2019年6月8日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五二回 言葉ならざる言葉を「日本」に閉じ込めてしまわないために」を寄稿しました。今回は丸山穂高の「戦争で北方領土を取り戻す」発言および「アイヌ新法」をめぐる国会でのアイヌ…

「図書新聞」2019年5月25日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五一回 「令和」にリセットされない推進力を確保せよ!」が掲載

早いところでは本日から購入できる「図書新聞」2019年5月25日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五一回 「令和」にリセットされない推進力を確保せよ!」が掲載されています。新元号に関する狂騒の性質を分析・批判しつつ、以下の作品を取り上げました。・…

「図書新聞」2019年1月19日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四七回 シニシズムの連鎖を切断し、「男尊左翼」の傲慢をも退ける勇気」を寄稿

「図書新聞」2019年1月19日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四七回 シニシズムの連鎖を切断し、「男尊左翼」の傲慢をも退ける勇気」を寄稿しました。辺野古への土砂投入、『日本国紀』、千葉×三浦対談のLGBT差別、落合×古市対談の優生学、笙野頼子への異…

「図書新聞」2018年12月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四六回「「故郷」と「未来」の足場を揺るがす、「無責任の体系」の永劫回帰」が掲載

「図書新聞」2018年12月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四六回「「故郷」と「未来」の足場を揺るがす、「無責任の体系」の永劫回帰」が掲載されました。今回は泊原発再稼働論への批判と、『北電への手紙』(マルコ出版)の再評価から始まり、以下の…

「図書新聞」2018年10月20日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四四回 既存の「文学」が正面からの対峙を避けてきた領域の顕在化」を寄稿

「図書新聞」2018年10月20日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四四回 既存の「文学」が正面からの対峙を避けてきた領域の顕在化」を寄稿しました。今回は、東京医大で女子受験者の点数が一律減点されていた差別事件と、「新潮45」の特集「そんなにおかし…

「図書新聞」2018年9月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四三回 身体感覚を突き詰めて世界の全体性を記述する、リトルマガジンの出発点」が掲載

「図書新聞」2018年9月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四三回 身体感覚を突き詰めて世界の全体性を記述する、リトルマガジンの出発点」が掲載されました。今回は杉田水脈のLGBT差別発言、国連での小野寺まさるのアイヌ否定などを批判しつつ、以下の…

「図書新聞」2018年8月10日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四二回 大量処刑という現実が露わにする歴史の断層」が掲載

「図書新聞」2018年8月10日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四二回 大量処刑という現実が露わにする歴史の断層」が掲載されました。岡和田晃は、オウム真理教の元幹部十三人の死刑執行に、「赤坂自民亭」や津久井やまゆり園事件2周年が被せられたことを…

「図書新聞」2018年7月14日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四一回 反ポリティカル・コレクトネスの終焉」が掲載

「図書新聞」2018年7月14日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四一回 反ポリティカル・コレクトネスの終焉」が掲載されました。今回は大きく紙幅を割いて早大セクハラ問題と北条裕子「美しい顔」問題を論じています。紙媒体での文芸記事では早い方かと思い…

「図書新聞」の2018年6月23日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四〇回 「天皇」と「アメリカ」の狭間を埋める歴史」が掲載

「図書新聞」の2018年6月23日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四〇回 「天皇」と「アメリカ」の狭間を埋める歴史」が掲載されました。今回は、「“セクハラ罪”という罪は存在しない」という閣議決定を批判しつつ、以下の作品を取り上げています。 ・倉橋…

「図書新聞」2018年5月19日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三九回 収容所のエクリチュールという「路地」」が掲載

「図書新聞」2018年5月19日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三九回 収容所のエクリチュールという「路地」」が掲載されます。今回は、東日本入国管理センターというインド人の自死を招いた「収容所」、ヴェトナム人技能実習生に除染作業をさせたことを批判…

「図書新聞」2018年4月21日号に、私の連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三八回 「ボヴァリー夫人は私だ」と言うために」」が掲載

「図書新聞」2018年4月21日号に、私の連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三八回 「ボヴァリー夫人は私だ」と言うために」」が掲載。今回は政治とネトウヨ、極右メディアの野合による科研費バッシングへのカウンター言説を構築し、ハラスメントと戦う牟田和恵…

「図書新聞」の2018年3月17日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三七回 「制度」を強化させるための批評とは異なる道筋」が掲載

「図書新聞」の2018年3月17日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三七回 「制度」を強化させるための批評とは異なる道筋」が掲載されています。今回は文芸時評に期待される文壇的な役割と三浦瑠麗の「スリーパーセル」発言を批判しつつ、以下の作品を取り上げ…

「図書新聞」2018年2月17日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三六回 「敵」としての文芸時評宣言」が掲載

「図書新聞」2018年2月17日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三六回 「敵」としての文芸時評宣言」が掲載。連載3年目の最終回です。今回は、1990年代〜2000年代の福田和也の言説、そして西部邁の「自裁」や、山口敬之・三橋貴明らの性暴力を批判しつつ、…

 「図書新聞」2018年1月20日号に「〈世界内戦〉の文芸時評 第三五回 拡張現実を過去にも適用する、「弱い」インターフェイス」が掲載

「図書新聞」2018年1月20日号に「〈世界内戦〉の文芸時評 第三五回 拡張現実を過去にも適用する、「弱い」インターフェイス」が掲載されました。今回は前置きなしで以下の作品――たくさんあります――を取り上げました。 ・小山田浩子「家グモ」(「文學界」) …

第38回日本SF大賞推薦文

岡和田晃は、日本SF作家クラブ会員として、今年は以下3点のエントリーを行いました。 ・林美脉子『タエ・恩寵の道行』 この詩集の帯に、私は以下のように記した。「終りなき「テロルと惑乱」に晒される私たちの日常。神々の血涙が染み出す宇宙は、不定形に拡…

「図書新聞」2017年12月9日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三四回 被害者の痛みを見えなくさせる「空気」の病理」が掲載。

「図書新聞」2017年12月9日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三四回 被害者の痛みを見えなくさせる「空気」の病理」が掲載されています。 今回は、座間市にあるアパートの一室から九人の遺体が発見された事件を二つの論点から考えつつ、以下の作品を取り…

「図書新聞」10月21日号「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三二回 極右二大政党を前に、待ち構える「捕獲装置」の「あはれ」」が掲載。

発売中の「図書新聞」10月21日号「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三二回 極右二大政党を前に、待ち構える「捕獲装置」の「あはれ」」が掲載。今回は民進党の分裂騒動と、棄権を呼びかける東浩紀を批判しつつ、以下の作品を取り上げました。 ・上田岳弘「キュー…

「図書新聞」2017年9月23日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三一回 終わらない「三島問題」と、Jアラートが交錯する地点」を寄稿

9月14日から21日までインドへ行きまして、帰国後、もろもろ雑事にかまけている間に、36歳となっておりました。 発売中の「図書新聞」2017年9月23日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三一回 終わらない「三島問題」と、Jアラートが交錯する地点」を寄稿い…

「図書新聞」2017年9月2日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三〇回 結節点を忘却した「批評」と、スペキュレイティヴ・フィクションの浸透」が掲載

「〈世界内戦〉下の文芸時評 第三〇回 結節点を忘却した「批評」と、スペキュレイティヴ・フィクションの浸透」が、発売中の「図書新聞」の2017年9月2日号の「図書新聞」に掲載されました。 今回は、山野浩一の逝去と、山野が「週刊読書人」で長く続けたSF時…

「図書新聞」連載「世界内戦」下の文芸時評、第二九回

「図書新聞」2017年7月15日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二九回 ハイブリッド戦争を解体させるイロニーは提示可能か?」が掲載されています。今回は共謀罪の成立に絡め、以下の作品を取り上げています。 ・高山佳奈子『共謀罪の何が問題か』(岩…

「図書新聞」連載「世界内戦」下の文芸時評、第二二〜二八回の取り上げた作品リスト

こちらのサイトの更新ができていない間に、すっかり溜めてしまいました。以下、まとめます。 「図書新聞」2016年12月10日号に連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二二回 「思考する新たなコギト」が撃つべきシステムへと跳躍せよ」が掲載。されました。今回は…

「図書新聞」2016年11月12日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二一回 世界劇場のイメージに呑まれず、その風景を活写すること」を寄稿しました。

ツィッターの方で告知はしていますが、公式サイトへの転載が追いついておりません。少しずつやっていきます。 「図書新聞」2016年11月12日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二一回 世界劇場のイメージに呑まれず、その風景を活写すること」を寄稿しま…

「図書新聞」2016年10月8日号に連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二〇回 「崩壊するスペクタクル」を伝える「伝承のない文芸」」を寄稿しています。

発売中の「図書新聞」最新2016年10月8日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二〇回 「崩壊するスペクタクル」を伝える「伝承のない文芸」」を寄稿しています。今回はリオ・オリンピックの「安倍マリオ」に対する批判から始まり、以下の作品に言及してい…