見田航介さんの『ウォーハンマーRPG』プレイリポート、その3

 去る8月3日に開催されたホビージャパンRPGコンベンションの『ウォーハンマーRPG』卓は非常に豪華でした。それは、ワールドガイド『シグマーの継承者』を上梓したばかりの『ウォーハンマーRPG』のメイン翻訳チームの面々が、来場者の皆さんとワイワイゲームを遊ぶべく、駆けつけてくれたからだったりします。

シグマーの継承者 (ウォーハンマーRPGサプリメント)

シグマーの継承者 (ウォーハンマーRPGサプリメント)

 僕がゲームマスターを務める卓には、翻訳チームの待兼音二郎さんがいらっしゃりました。その後の経緯は、また別の機会に語るとしまして(これもすごいセッションになりました!)、今回は、翻訳チームのメンバーである鈴木康次郎さんがゲームマスターをされた卓がどうだったのかをご紹介することにいたしましょう。

 ありがたくも、鈴木康次郎さんの卓にプレイヤー参加された、イラストレイター/漫画家にして、『ウォーハンマーRPG』シリーズの翻訳家でもある見田航介さんが、プレイリポートを寄稿して下さいましたので、どうぞセッションの雰囲気を味わってみて下さい。

 HJのコンベンションにてウォーハンマープレイしてきました。

 GMは翻訳チームでもお世話になっている康次郎さん。

 人間かエルフをやろうかと思ってたけど、他のPLさんが人間・ドワーフ・エルフとバラけたので、じゃあまたやってやろうかとついカッとなってハーフリングを選択。白い目で見られること必定の混在パーティ。

 ハーフリングなら女子でもいいかな〜、と思ったんですが、こないだ女子キャラやったので男に・・・したことが後で響いてしまうとは・・・。

 キャリア決定はランダムロール×2で好きな方選択、だったんですが、意外に皆いいキャリアが出る。傭兵、剣闘士、用心棒。

 私は無法者と盗賊。どっちも悪くない。無法者の攻撃回数+1は非常に魅力的だが、ハーフリングの近接攻撃ではなあ・・・。

 と思って盗賊を選択。まあ、鍵開け技能が活かせる場面があるかはかなり怪しいが・・・。

 経験点400点と金貨5枚を貰ってシナリオスタート。



 メンバーは

◆ラッツェ ハーフリング♂ 盗賊 〈察知〉したくても知力24というダメっぽいシーフ。

◆ウルディサン エルフ♂ 傭兵 2回攻撃と早つがえで弓連射可能・・・だったが・・・。

◆ハルギン ドワーフ♂ 剣闘士 堅いし1発がでかいぞ。PLさんは以前ご一緒した方(ハルドル)でした〜。

◆ブルーノ 人間♂ 用心棒 PLさんはWH初心者ということでしたが、活躍いただきました。〈負傷治療〉超重要。



 さて、キャラメイクにちょっと時間掛かったり、コンベンションの時間設定もちょっと不思議な感じだったのでショートシナリオくらいの時間しか無くなってしまいましたが、とにかく開始。

 開始早々ミュータント2体に追われて負傷した少年に遭遇、ミュータントと戦闘に。

 なんかいきなりハルギンが脚の動脈をやられて死亡したような夢を見るが、運命点消費で無かったことに。

 ・・・開始していきなり運命点0だよ・・・。

 怒ったハルギンが敵の首をスパっと飛ばしたりして勝利。

 オットーと名乗った少年の村がミュータントに教われそうだとかで、成り行きで村の警備に協力することに。

 村で唯一戦えそうな退役軍人はエルフにひどく差別心を持っていたが、腕のいい傭兵で仕事は裏切らないだとかなんだとか説得。

 だんだん村人とも交流するパーティだったが、口のきけない村娘が1人、明らかに警戒している。

 村人やオットーに聞き込んだ所、昔兵士に乱暴されて男性不信だそうな。両親とも死別してるが、父の形見という革袋を下げているという。

 ちょっと接触を試みるもそこは男ばっかのパーティ、警戒されまくり。

 ブルーノ、ラッツェ、ウルディサンとかわるがわる声をかけるも皆【協調力】テストに失敗、しかもその後の<察知>テストにもことごとく失敗。何の情報も引き出せず・・・。

 一方、襲撃に備え、2つある村の出入り口の片方は村人に任せ、敵が来そうと踏んだもう一方を警備。落とし穴や火の罠、見張り台増設、ついでにやばくなった時に村からとんずらする逃走経路などを用意して(笑)待ち構える・・・

 と・・・村人に任せた方から来ちゃったよ!用意無駄っぽ!;;

 あわててそっちに駆けつけようとすると、村人の避難していた村長宅で少年の悲鳴が!

探ってみるとオットーの生首と包丁を持った村娘が・・・。首から下げた革袋が妖しく宙に浮き、正気を失った目をした村娘が

「男なんて・・・やられる前にやるのよ・・・そう・・・」

 とかぶつぶつ言っている・・・と思ったら混沌変異を始めて脚が蛙っぽく!うーん、何ら救えなかったなあ〜。

 その後、革袋からディーモン登場、しかしラッツェとウルディサンは恐怖判定失敗しまくりでガタガタブルブル。幸運点2点使ってもことごとく失敗・・・。

 と、全く役に立てないうちにブルーノとハルギンが、ディーモンに「狂乱化」させられたりしつつも何とかディーモンを撃退。

 ディーモン出現と共にミュータントたちも狂乱化して互いに殺しあったらしく、村は何とか壊滅をまぬがれた。

 少年と少女の死体だけを残して・・・。



 なんてわけでシナリオ終了。

 うまくいったとは言い難いが、失敗でもない、という辺りか?