26歳最初の夜は、バーナード・エヴスリン『フィン・マックールの冒険』(喜多元子訳、教養文庫。ケルト系の文献ではピカイチのおもしろさ!)と、発売がひと月送れた、平本アキラ『俺と悪魔のブルーズ』4巻を読んでいたのだった。
id:phlebasさんが「このコミックには神話的なイメージが頻出する」と書かれていたが、まさにその通りで、この巻に登場する猟犬のイメージは、バーゲストか、バスカヴィル家の犬か、はたまたティンダロスの猟犬か、と、神話のみが持ちうる迫力で、読み手の私を心底戦慄させる。

- 作者: 平本アキラ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: コミック
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