Amazon.co.jpで『救済の書:トゥーム・オヴ・サルヴェイション』の予約が始まりました。
神々の力は無辺――いざ、額ずくがよい!
危難剣呑たる冒険の待つこの世界――おぞましい鼠人間(ラットマン)が社会転覆の陰謀をめぐらし、北方では混沌の軍勢がわらわらと挙兵し、隣人は往々にして不浄きわまる変異者(ミュータント)であり、魔狩人たちは鋭い目つきで土地土地をめぐっては、禍つ神々(ルイナス・パワーズ)の僕とみなした者たちを残らず火刑に処していくこの濁世。かかる世の恐怖と苦難にさらされたとき、定命者が頼れるものはひとつ――神のみである。しかるに、この世の神々は絶大な力をもちながら、たんなる定命者の守護神では決してない。むしろ、名状しがたい自然界の猛威そのものであり、庇護をもとめる定命者たちを襲った脅威に劣らぬほど危険ということも珍しくはない。それゆえ、見咎められて震撼する事態を防ぐために、神々をなだめ、崇め、供物を捧げることが肝要なのだ。『救済の書』はエンパイアの宗教的側面をつまびらかにし、この国の複雑微妙な社会で信仰がしめる役割について解説するソースブックである。神聖なるこの大著の内容を、以下に列挙する。
・エンパイア宗教史の細部にわたる大要。その密度、並ぶものなし!
・各神格についての全情報。神の性質や戒律、司祭団、その他の情報満載。
・オールド・ワールドのあらゆる信仰形態を網羅した詳細な解説。民間信仰の充実ぶりは必見。
・狂信者にはまるまる一章が割かれている! こんなに異端や狂信者が多いのはオールド・ワールドだけ!
・外部の神々の詳細情報。殺戮の神カインや商業の神ハントリッヒから、オークの神々や、ケイオス・ドワーフの狂気の守護神(!)までを対象としている!。
・オールド・ワールドの祝祭や祝日の紹介。帝国歴の一年にわたるカレンダーも含めて。カレンダーの多彩ぶりは一見の価値あり!
・オールド・ワールドにおける聖職者たちの生活や修行、位階制度にくわえて、平信徒、僧兵、その他あらゆる宗教関係者についての解説。
・新種の初歩魔術や下級魔術の呪文群など。
・九柱の主要神、およびグンドレッドやハントリッヒなど幾つかの下位神に仕える司祭のための追加信仰呪文群。
・新種の儀式魔術や、聖遺物、魔法被造物(アーティファクト)。
・十字軍騎士、修道院長など、数々の新キャリアの紹介。
『GAME JAPAN』5月号に森野たくみさんが紹介記事を書かれていらっしゃいますので、そちらをご覧になっていただきたいのですが、少しだけ書かせていただきますね。
仮に映画でもなく、コミックでもなく。 RPGがRPGであることを、他のジャンルに誇ることができる独自の特性のひとつに、充実した背景世界の設定を提示できることにあったとしたら。
仮に、RPGでしかできない表現形態があったとしたら。
この本が、その回答になります。
ファンタジーの根幹にある中世の宗教社会史を最も深いレベルで押さえた資料です。
我々は知恵を絞り、最も相応しいと思われる訳語を選定し、日本のユーザーに役立ててもらうことを第一義として、訳文を作成し詳細な訳注を添えました。
身内褒めになりますが、全体を最後に推敲していただいた待兼さんの壮厳かつ典雅な訳文は、一見の価値あると思いますよ。
なお、5月24日のホビージャパンコンベンション、つまりは『救済の書』発売記念イベントが開催されるのですが、そちらにGM参加します。
『救済の書』をフライング・ゲットできて、かつすぐに中身を遊べるというわけですね。
詳しくはこちらから!
http://www.hobbyjapan.co.jp/wh/event_20090524.html
また翻訳チームの鈴木康次郎さん(id:Yasujirou)がわざわざ大阪からGMをしに来てくれる! 超期待!
ちなみに僕はせっかくなので、「狂信者」と「鞭打苦行者」を一大フィーチャーしたシナリオを準備しておきます。滅殺!