Analog Game Studiesで「高嶺格と会話型RPG 身体をめぐって」が公開されました

 未曾有の震災が日本列島を震撼させました。
 私はインタビュー仕事の最中、被災しました。都内だったので幸いにも事なきを得ましたが、『オスカー・ワオ』で言う「フク」を体感したかのように思いました。

 しばらく沈黙を保つという考え方もあるかもしれません。しかし私たちは、被災後も情報発信を続けていくことこそが重要であると判断しました。それゆえ、現代美術とゲームとをつなぐ、齊藤路恵氏の野心的な論考を掲載させていただきます。
 Analog Game Studies代表としてのご挨拶をも添えています。ご覧下さい。

http://analoggamestudies.seesaa.net/article/190367769.html

 以下はちょっとした余談です。
 昭和63年、小学校低学年だった私は、十勝岳の噴火を体験しました。当時のことは今でも鮮明に覚えています。幸い小規模で避難をせずにすみましたが、その経験があるからこそ、被災者の皆さまのご苦労は容易に想像することができます。BBCの映像を観てめまいを覚えている現状です。
 SF界の一員として私にできることは、作品の力を信じることしかないと考えています。今以上に、『日本沈没』を、『華竜の宮』を読むに相応しい時もないでしょう。