おなじみSF乱学講座で、岡和田晃が講演をします。
以下、SF乱学講座(http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/5302/)のサイトからの転載です。詳細は下記をご覧いただき、ご興味のある方は、ぜひお越しください。できるだけ双方向的な講演にしたいと思っています。
SF乱学講座2012年2月の予定
タイトル:ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』を深く味わう
講師紹介:
1981年北海道生まれ。2010年「「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞受賞。また、RPGライター/翻訳家としても活躍。Analog Game Studies主催。
著書に『アゲインスト・ジェノサイド』(新紀元社)、『社会は存在しない』、『サブカルチャー戦争』(共著、南雲堂)。翻訳書に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)シリーズ、『ウォーハンマーRPG』シリーズ(共訳、ホビージャパン)。現在、D&Dリプレイ「竜の予言に選ばれし者たち」をD&D公式サイト(http://hobbyjapan.co.jp/dd/article/web_replay_eb/index.html)で、「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」を「Role&Roll」(新紀元社)で、「向井豊昭の闘争」を「未来」(未來社)で連載中。その他の批評に、佐藤亜紀『ミノタウロス』解説(講談社文庫)、「柴野拓美のメソドロジー」(「SF JAPAN」2010 Autumn)、「救済なき救済の相(かたち)」(「SFマガジン」2011年9月号)、「平田真夫/森山安雄の挑戦」(「Webミステリーズ!」(http://www.webmysteries.jp/sf/hirataokawada1109-1.html)など。
内容紹介:
2011年、海外文学(翻訳文芸)最大の話題作は、全米批評家賞・ピューリッツァー賞をダブル受賞したジュノ・ディアスの『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』でした(同書についてご存じない方は、「Analog Game Studies」に掲載された紹介をご覧ください(http://analoggamestudies.seesaa.net/article/187896045.html))。ラテンアメリカ文学のスケール感を、まさしく惑星的思考(ガヤトリ・スピヴァク)として受け継いだ本作では、ドミニカ共和国を30年以上にわたって支配した悪夢的独裁者であるラファエル・トルヒーヨの――さながら3.11がごとき――「フク(災厄)」を軸に、SF・ファンタジー・RPG・ロック・アメリカンコミック・映画等にまつわるさまざまな作品が、きわめて重要な役割を果たします。
本講義では、『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』日本語版の刊行1周年を記念し、本作の翻訳全体をチェックして詳細な割注作成を担当しジュノ・ディアス本人にも絶賛された講師が、本作に登場した諸作品、および本作と同様のテーマを扱ったマリオ・バルガス=リョサの『チボの狂宴』、Julia Alvarezの『In the Time of the Butterflies』らを参考にしながら、『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の読みどころを講義していきます。
未読の方は、これを機に『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』をお読みください。
皆で、SFと世界文学のエッジを体感いたしましょう!
課題図書:
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(都甲幸治・久保尚美訳、新潮社)オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)
- 作者: ジュノディアス,Junot Diaz,都甲幸治,久保尚美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: ハードカバー
- 購入: 12人 クリック: 441回
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宿題:
可能ならば『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』に登場した諸作品(本、DVD、ゲームetc……)のうち、お気に入りのものをご持参ください。
開催日時:2012年2月5日 日曜日 午後6時15分〜8時15分
参加費 :千円
会場 :高井戸地域区民センター3F
(http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/5302/)