伊藤計劃『The Indifference Engine』(ハヤカワ文庫JA)に解説を書きました。

 すでに「SFマガジン」や早川書房Twitterで大きくご紹介いただいておりますが、ハヤカワ文庫JA3月の新刊、伊藤計劃さんの作品集『The Indifference Engine』に解説文を寄せました。装丁が美しく、惚れ惚れいたします。
 なるべく黒子に徹し、テクストとテクストを継ぐ者の可能性を照射するように努めたつもりです。ご遺族に許可を得て調査した最新の結果を反映させました。幸いにして、飛浩隆さんや佐藤亜紀さんをはじめ、お読みになった方々からは好意的な反響をいただいており、ほっと胸を撫で下ろしております。
 伊藤計劃論で賞をいただいた私にとって、伊藤計劃さんの本に解説を書くということは、このうえない栄誉です。うまく言えないものの、伊藤計劃さんには大きなものをいただいてきた気がします。少しでもご恩返しができればいいな、と。ただ、ご購入いただいた方、あるいは関係各位に深くお礼を申し上げる次第です。

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)