「未来」2012年10月号に連載「向井豊昭の闘争」第10回「『近代文学の終り』を越えて」掲載&「なのだのアート」と一緒に読んでね

 学術出版社・未來社のPR誌「未来」2012年10月号が頒布されています。私は連載「向井豊昭の闘争」の第10回「『近代文学の終り』を越えて」を掲載いただきました。


・形という生命――ミケル・バルセロとともに 3  小林康夫
ウェーバー『取引所』再読 デラシネ備忘録 33  町田幸彦
オーストリア再発見の旅 ドイツと私 50  永井潤子
・〈エピストリエ〉ということ 書簡で読むアフリカのランボー 17  鈴村和成
・沖縄文化の潜勢力 沖縄からの報告 32  與儀秀武
・いざ、大海原へ! 『キャントーズ』を読む エズラ・パウンドを求めて 3  中上哲夫
・《新連載》メランコリーとアレゴリー――ベンヤミンバロック論における歴史神学 1  内村博信
・「近代文学の終り」を越えて 向井豊昭の闘争 9  岡和田晃
・熟議民主主義の地平 2  木前利秋

 柄谷行人が宣告した、文学が社会的役割を持ち得なくなったという終結宣言に対し、一人の作家が何を感じ、どう答えたかを書きました。「向井豊昭アーカイブ」に新しく収録された小説「なのだのアート」(http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/20120924)とあわせてお読みいただけましたら、幸いです。
 また、関西エスペラント連盟の機関誌「La Movado」にての2012年9月号にて、岡和田晃が未來社PR誌「未来」に連載中の評論「向井豊昭の闘争」について、ご紹介をいただきました。川江學さん、峰芳隆さん、本当にありがとうございました。その関西エスペラント連盟の機関誌「La Movado」2012年10月号には、峰芳隆さんの手になる小文「向井豊昭さんのこと」も掲載されています。こちらは、向井豊昭エスペラントとの関わりについて、簡潔にまとめたものです。
 加えて峰芳隆さんからは、青森近代文学館のホームページに向井豊昭の項目が出来ているとの、ご教示もいただきました(http://www.plib.pref.aomori.lg.jp/top/museum/index.html)。経歴がやたらと詳しく、本人と交流があった学芸員の方がおられるのかもしれません。

近代文学の終り―柄谷行人の現在

近代文学の終り―柄谷行人の現在