3月7日発行の「図書新聞」第3198号(2015年3月14日号)で連載「〈世界内戦〉下の文芸時評」を開始します。
第1回は「人を「笑いながら殺せと叫ばせる」もの」。
以前同紙では、神山睦美さん(『二十一世紀の戦争』所収、思潮社)や池田雄一さん(図書新聞サイトで読めます)が時評をなさっていましたが、今月からは私が担当します。
取り上げたのは、李信恵『#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル』(影書房)、柳下毅一郎「SFの中に悪は存在するのか?」(「早稲田文学」)、倉数茂「〈おぞましき母の病理〉日本型レイシズムについてのノート」(『アイヌ民族否定論に抗する』所収、河出書房新社) 、北野道夫「旅の終わり」(「文學界」)、雅雲すくね「就職運動酩酊記」(「早稲田文学」)、青木淳悟「匿名芸術家」(「群像」)、ヴィエラ・リンハルトヴァー「あらゆることにまつわる話」(阿部賢一訳・解説、「すばる」)、杉田俊介「ジェノサイドについてのノートーーリティ・パニュ、ジョシュア・オッペンハイマー、伊藤計劃」(「新潮」)です。これら新作以外にも言及している作品はあります。基本、文芸誌(純文学の雑誌)の最新号を扱うという縛りはありますが、視野を広くしていきます。
書店で買えますし、また図書新聞のサイトの有料会員になればWebでの閲覧も可能です。
すでにお読みになった方から鋭くご指摘をいただきましたが、そう、基本コンセプトは「文芸誌というリソースの再編成」。いわば崖っぷちに追い詰められた文芸時評を通して、オルタナティヴな「場」を模索する「逆襲」です。ともに戦っていきましょう!
※田島淳(タジマジュン)さんが撮って下さった写真が、うまく雰囲気を伝えてくれています。
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