早いところでは本日から入手できる「図書新聞」2016年02月13日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評」の第12回「既存の文芸誌的コードから離れ、世界の本来的な複雑さを語るために」が掲載されています。
タイトルがすべてを物語っていますが、連載一周年を記念する総括的な内容になっているかと思います。電子版もありますので、どうぞよろしく。取り上げた作品は以下のとおり。
・古賀忠昭『古賀廃品回収所』(書肆子午線)
・犬浦香魚子「はきだめ」(「三田文学」)
・高原英理「リスカ」(「文學界」)
・甘粕正彦「『女性満州』『満州新聞』所載四篇再録」(「すばる」)
・西田勝「ファシストと文学 甘粕正彦の「樋口一葉の日記」ほか」(「すばる」)
・秋草俊一郎+浅井晶子+金子奈美+亀田真澄+松本健二+宮下遼+藤井光「文学にとってホームとはなにか?」(「早稲田文学」)
・宮内悠介「半地下」(「文學界」)
・ヌルセル・ドゥルエル「鹿とお母さんとドイツ」(宮下遼訳、「早稲田文学」)
・イリヤ・トロヤノフ「世界収集家」(浅井晶子訳、「早稲田文学」)
・神里雄大「イスラ! イスラ! イスラ!」(「新潮」)
・戌井昭人「ゼンマイ」(「すばる」)
・ジョアン・ギマランイス・ローザ「第三の川岸」(宮入亮訳、「早稲田文学」)
・渋谷哲也『ドイツ映画零年』(共和国)
その他、宮内勝典『グリニッジの光を離れて』、ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』、オルハン・パムク『わたしの名は赤』についても言及いたしました。
2016年2月8日追記;
本文に一点、ミスがありました。お詫びして訂正いたします。
×少しずつ自分が薄まることが願った
↓
○少しずつ自分が薄まることを願った
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