「北海道新聞」2016年6月28日夕刊に田中里尚「清水博子――描写で北の風土を裏返す」が掲載されました。

 日本SF大賞最終候補作となり、星雲賞参考候補作にもなった『北の想像力』ですが、そのコンセプトを受け継いだ連載を「北海道新聞」夕刊で月1回のリレー連載という形にて展開開始しています(2015年4月21日の「北海道新聞」夕刊より)。「現代北海道文学論 「北の想像力」の可能性」と題し、「北海道文学」の特質や可能性を新たな視点で捉え直すという連載です。私は監修をしております。
 第15回は田中里尚さんが清水博子――描写で北の風土を裏返す」と題し、清水博子の『ぐずべり』について、表題作と収録作「亜寒帯」とを比較しつつ論じています(2015年6月28日夕刊)。稀代の「エクリチュール派」作家の仕事について開拓文学との比較が興味深い論考です。寿郎社TwitterFacebookでも紹介されていますよ。「北海道新聞」のデジタル版でも読むことができます。

北の想像力 《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅

北の想像力 《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅

ぐずべり

ぐずべり

 監修で使用、作家・清水博子早稲田大学在学中に発表した原稿。すでに、この段階で面白いのはさすが。