日本SF大賞最終候補作となり、星雲賞参考候補作にもなった『北の想像力』ですが、そのコンセプトを受け継いだ連載を「北海道新聞」夕刊で月1回のリレー連載という形にて展開開始しています(2015年4月21日の「北海道新聞」夕刊より)。「現代北海道文学論 「北の想像力」の可能性」と題し、「北海道文学」の特質や可能性を新たな視点で捉え直すという連載です。私は監修をしております。
第15回は田中里尚さんが「清水博子――描写で北の風土を裏返す」と題し、清水博子の『ぐずべり』について、表題作と収録作「亜寒帯」とを比較しつつ論じています(2015年6月28日夕刊)。稀代の「エクリチュール派」作家の仕事について開拓文学との比較が興味深い論考です。寿郎社のTwitterやFacebookでも紹介されていますよ。「北海道新聞」のデジタル版でも読むことができます。
- 作者: 清水博子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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