「図書新聞」連載「世界内戦」下の文芸時評、第二九回

 「図書新聞」2017年7月15日号に、連載「〈世界内戦〉下の文芸時評 第二九回 ハイブリッド戦争を解体させるイロニーは提示可能か?」が掲載されています。今回は共謀罪の成立に絡め、以下の作品を取り上げています。

高山佳奈子共謀罪の何が問題か』(岩波書店
エドワード・ルーカス・ホワイト「アーミナ」(遠藤裕子訳、「ナイトランド・クォータリー」)
御厨貴×関川夏央「「ポスト平成」の日本と世界」および「特集:「真実なき時代」を読む」(「文學界」)
林芙美子「鷄」(「文學界」)
久保明博「ポスト・トゥルースあるいは現代フィクションの条件」(「早稲田文学」)
・常岡浩介「フィクションの停戦 フィクションの戦争」(「早稲田文学」)
・奥野克巳「ポスト真実の時代、現実とフィクションの人類学」(「早稲田文学」)
小野正嗣「ガエル・ファイユ 言葉は音楽とともに故郷を探す」(「すばる」)
・乗代雄介「未熟な同感者」(「群像」)
黒川創鶴見俊輔伝」(「新潮」)
佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』(角川書店
その他、今野大力「奪われてなるものか」、マーク・ウィンチェスター「「ポスト真実」社会と先住民族」、デヴィッド・シールズ+ジェーン・サレルノサリンジャー』、デートレフ・ポイカート『ナチス・ドイツ』ほか、佐藤亜紀『戦争の法』にも言及いたしました。