「図書新聞」2020年5月9日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六三回 封鎖された「アウシュヴィッツ」同士が共闘するための戦略を!」が掲載

 「図書新聞」2020年5月9日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六三回 封鎖された「アウシュヴィッツ」同士が共闘するための戦略を!」が掲載されています。
 全国へ広がった「緊急事態宣言」下で、次々と明るみになった言葉の歪み、そしてデフォー『ペスト』(『疫病旅行記』)についての山野浩一の批評(「日本読書新聞」1409号、1967)を手がかりに、状況を打開するヒントを同時代の文学から探ります。
 今回は以下の作品を取り上げました。

画像
・閻連科「厄災に向き合って 文学の無力、頼りなさとやるせなさ」(谷川毅訳、「文藝」)
・「SFファンタジーは人々の意識を変える? 作家N・K・ジェミシンの回答は……」(齋藤隼飛訳、「Virtual Gorilla+」)
・「SFマガジン」の特集「コロナ禍のいま」(noteで先行掲載)および上田早夕里「川端裕人・著『エピデミック』に寄せて」
・高岡啓次郎「船底の黒猫」(労働者文学賞佳作)
・北村巌「佐藤泰志〈私〉論」(「逍遥通信」)
高橋良平「日本戦後SF出版史 大光社[ソビエトS・F選集]の巻」(「本の雑誌」)およびナターリヤ・ソコローワの『旅に出る時ほほえみを』(草鹿外吉訳、白水Uブックス
・春暮康一『オーラリメイカー』(ハヤカワSFコンテスト優秀作、早川書房
朝吹亮二「季節」(「現代詩手帖」二〇二〇年一月号)
・杉本徹「惑星の秋 月光荘のこととか」(「現代詩手帖」二〇二〇年一月号)
・十田撓子「静脈の暇」(「現代詩手帖」二〇二〇年二月号)
田中さとみ「Scene16」(「現代詩手帖」二〇二〇年二月号)
古井由吉「遺稿」(「新潮」)
・三木三奈「アキちゃん」(文學界新人賞
・「DEBACLE PATH」Vol.2「ハードコア・パンクと学術」およびジェフ・エヴァンズ「パンクは常に、「学校」だった」、マックス・ウォード「パワーバイオレンスから思想犯罪まで」(ともに鈴木智士訳)
・「思想」二〇二〇年四月号の「フェミニズムⅡ ――労働/国家――」および申琪榮「「慰安婦」問題の超国家性と記憶の「グローカル」化」、髙良沙哉「日本軍「慰安婦」問題と沖縄基地問題の接点」
・「季報 唯物論研究」第一五〇号で組まれた特集「アクセル・ホネットと現代社会理論」および長澤麻子「ロマン派の布石――神聖なるものから承認の闘争へ」
藤原龍一郎歌集『202X』(六花書院)

 その他、トールキンホビットの冒険』等にも言及しています。


 「図書新聞」はコンビニのマルチコピー機でも買えます。

e-shinbun.net

 また、「図書新聞」のバックナンバー無料公開が期間延長になりました(5月末日まで)

id:tosho
パスワード:0123

 こちらで全記事が電子にて読めます。岡和田晃の書評、時評、被書評はこちらのとおり。凄い数ありますね。