「TH」No.83にワーグナー論、『俺と悪魔のブルーズ』レビュー、山野浩一連載等が掲載

 「TH(トーキング・ヘッズ叢書)No.83 音楽、なんてストレンジな!〜音楽を通して垣間見る文化の前衛、または裏側」 2020/7/29頃発売です。
 私は特集論考として「リヒャルト・ワーグナーの共苦と革命」、また平本アキラ俺と悪魔のブルーズ』のレビューを寄稿しています。
 特選街レビューでは、ハードコア・パンクのZine「Debacle Path」のVol.2について。また、連載「山野浩一とその時代(12)/手塚治虫原作『鉄腕アトム』および『ビッグX』への参画」も掲載されていますよ。手塚治虫山野浩一をどう捉えていたかを考察し、豊田有恒の証言を検証しています。

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「TH」No.83

 また、以下の論考を監修しました。いずれも力作です。

■田舎歌とエルヴィス〜深沢七郎が幻視した死の世界●渡邊利道
■禁断の快楽、あるいは悪魔の技〜イスラムにおける音楽●仁木稔
■無音の可能性〜無声映画と実験映画の〝ゼロ音〟をめぐって●高槻真樹
■怪力乱神(イロモノ・ゲテモノ)の語りかた〜デスメタル黎明期のメモワール●阿澄森羅
■「ラジオ・スターの悲劇」から40年、ラジオの全盛期はこれからだ!●待兼音二郎
■ポストパンクからアヴァン・ポップへ〜資本主義批判の戦略●長澤唯史
■パンク・スクワットでDIYを●鈴木智
■パンソリはなぜ女性たちのものになったか●穂積宇理
■歌を殺すための歌〜近代日本の音楽の闇●宮野由梨香

【以下、特集レビュー】
イ・ジン「ギター、ブギー、シャッフル」●放克犬
◎urema「光の棺」●関根一華
天童荒太「孤独の歌声」●待兼音二郎

【以下、特選品レビュー】
・陳楸帆(スタンリー・チェン)『荒潮』●放克犬
・ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』●関根一華

 その他、白沢達生さんや浅尾典彦さん、本橋牛乳さん、三五千波さんの寄稿もありますね。これら、私は未見ですが、それぞれの書き手のファンなので、とても愉しみです。