「図書新聞」2020年8月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六六回 ネガティヴ・ケイパビリティを軸に(文学)史を裏返す挑戦」が掲載
発売中の「図書新聞」2020年8月15日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第六六回 ネガティヴ・ケイパビリティを軸に(文学)史を裏返す挑戦」が掲載。コロナ禍の「第二波」への否認、反緊縮をめぐる議論が差別や格差を是認する方向へ進んでいることに警鐘を鳴らしつつ、以下の作品に言及しています。
・ジャン=リュック・ナンシー「「病と力」“Le Mal, la puissance”」(市川崇訳、「三田文學」)
・宇佐美誠「気候正義――グローバルな正義と歴史的責任の交差――」(「思想」)
・ボリス・アクーニン+沼野充義「コロナの時代の愛――ロンドン・東京往復書簡」・小川公代「“ケアの倫理”とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフから多和田葉子まで」(「群像」)
・筒井康隆「ジャックポット」(「新潮」)
・高橋弘希「海がふくれて」(「新潮」)
・二瓶哲也「ヒマラヤ杉の年輪」(「文學界」)
・遠藤周作「影に対して」(「三田文學」)
・水見稜「調律師」(『GENESIS 白昼夢通信 創元日本SFアンソロジーⅡ』)
・「SFマガジン」の特集「日本SF第七世代へ」
・前田龍之祐「「ユートピアの敗北」をめぐって――山野浩一「小説世界の小説」を読む」(「SFマガジン」)
・「小説トリッパー」の特集「2020の小説たち」
・河﨑秋子「洞(ほら)ばなし」(「小説トリッパー」)
・ベルナルド・アチャガ『アコーディオン弾きの息子』(金子奈美訳、新潮社)
その他、ジョン・キーツ、遠藤周作『海と毒薬』、H・G・ウェルズ、水見稜『マインド・イーター』等にも触れています。
コンビニでの有償ダウンロードでも入手できます。