「現代詩手帖」2020年11月号の特集に、論考「もう一つの「二十世紀日本語詩」史」を想起せずにはいられない」を寄稿

 発売されたばかりの「現代詩手帖」2020年11月号の特集に、6ページにわたる論考「もう一つの「二十世紀日本語詩」史」を想起せずにはいられない」を寄稿しています。
 生活詩の翼賛化、「戦後詩」をめぐる桎梏の空洞化、揶揄表現の「ポエム」問題等から、〈動員〉の力学に対する抵抗の詩学を模索します。
 拙論の柱として採用しているのは、坪井秀人『二十世紀日本語詩を思い出す』(思潮社2020)、『性が語る』(名古屋大学出版会2012)、『戦争の記憶をさかのぼる』(ちくま新書2005)といった研究です。
もう一つの理論的な柱は、エティエンヌ・バリバール「フィヒテと内的国境」。
 「現代詩手帖」2020年11月号の拙稿で具体的に論じた詩人は、今野大力「ねむの花咲く家」、向井夷希微「玄駒」の英訳、郡山弘史「京城駅」、バチェラー八重子『若きウタリに』、「手帖」での再評価は初の詩人、上林俊樹による「熱月(テルミドール)」誌の宣言文、林美脉子論、秩父蜂起論等です。

 

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現代詩手帖2020年 11月号[雑誌]

現代詩手帖2020年 11月号[雑誌]

  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: 雑誌
 

 

 

二十世紀日本語詩を思い出す

二十世紀日本語詩を思い出す

  • 作者:坪井 秀人
  • 発売日: 2020/10/12
  • メディア: 単行本