2021年になりました。
・あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
・2020年の岡和田晃は、まずT&T完全版の訳書『コッロールの恐怖』が出ました。「ウォーロック・マガジン」Vol.7の「ソーサラー・ソリテア完全版」も長編の翻訳です。 ソロアドベンチャーは「Role&Roll」Vol.193の「流れよわが涙、と監視官は言った」(『エクリプス・フェイズ』)、その他、入門記事も。
・「ナイトランド・クォータリー」Vol.20~Vol.23の4冊に編集長として参加、批評・翻訳・インタビュー・校閲等をやっています。 共著では、『幻想と怪奇の英文学Ⅳ』(E・F・ベンスン論)、『〈戦後文学〉の現在形』(津島佑子論、震災と文学)の2冊を出しています。
・「ナイトランド・クォータリー」では、高山宏・中野善夫・柳下毅一郎・鍛治靖子の各人へインタビューし、翻訳ではアーネスト・ヘミングウェイにロバート・ブロック、バベルの図書館論、ラピュータ論、「カリガリからモダン・ホラー」へ、片山廣子・怪談・神智学ネットワーク論。
・「ナイトランド・クォータリー・タイムス」に書いた記事では、『猫城記』、『照応と総合』論が気に入っております。
・「図書新聞」では毎月の文芸時評(そろそろ6年目の終わりが見えてきました)と半期毎のアンケート、林浩治さんとの対談、東雅夫さん・高原英理さんとの鼎談。長い書評は、『鉤十字の夜』、『詩的列伝序説』、『「世界文学」はつくられる』。
・1回区切りの書評については、時事通信に『これは小説ではない』書評、「部落解放」11月号に『戦後アイヌ民族活動史』書評、長編の批評は、「現代詩手帖」11月号には、長い批評の「もう一つの「二十世紀日本語詩」史を想起せずにはいられない」も書きました。
・「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」にはNo.81には『肉弾』評、82には『いまわしき死の使い』&『ハンセン病』&『リバティーン』評、83にはワーグナー論、84には『砂の王』論。それに「山野浩一とその時代」を毎号連載中です。ご支援に深く感謝します。
・形而上詩を「茨城の文化」「白亜紀」「壘」「ナイトランド・クォータリー」に寄稿。「ジェスターの鼻」「聖アントワーヌの篤信」「世界の起源の泉」「レオポルトシュタットの亡失」「アーレアの守護者による頌歌」「モンスター・ホラー・ショウ?」「斧と逢引」「ジェイムズ翁のトールテール」。
・「早稲田学報」2020年6月号には「プロレタリア詩の誕生」を寄稿。「フラジャイル」9号には「ゲームポエムへのいざない」も書きました。
・「Role&Roll」の連載、『エクリプス・フェイズ』も「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」も、書いてない回は監修に回っています。歴史コラムの「“非”幻想事典」は、中世の娼婦、中世の遊びとゲーム、中世の初期十字軍国家について書きました。
・ゲームポエムについては、「プレイヤー罵倒」と「殿、粗相でござる」をnoteに。後者は学生のブラッシュアップで、もう一本、T&T完全版シナリオ、「FT新聞」に学生との共作「運命の森で待つ試練」を。
・翻訳での大きな仕事では、『ウォーハンマーRPG 基本ルールブック』(第4版、分担訳)が出たこと、そしてシナリオ「流血の夜」(翻訳監修)は外せません。感無量でありました。
・大学は東海大学文芸創作学科でゲームデザイン論と幻想文学論。前期は完全リモートで、なかなか大変でした。ゲスト講師としては東大の阿部賢一さんの講座で「北海道文学」について。イベントはその他、オンラインで「ナイトランド・クォータリー・セッション」を行いました。
・法政大学経済学部のゼミでの、卒論の口頭試問と採点もしたのでした。どちらも創作で、映画作品と長編小説ですが、いずれも力が入っておりました。
・シミルボンで連載2本やったのでした。面白いですよ。ゲームブックと向井豊昭について。
・『SFが読みたい!』と「現代詩手帖」のアンケートにも回答しております。前者にはショートエッセイも書きました。