「図書新聞」2021年10月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第八〇回 コミュニケーションの内に潜むレイシズムの痕跡から既存の世界像を反転させること」が掲載

 発売中の「図書新聞」2021年10月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第八〇回 コミュニケーションの内に潜むレイシズムの痕跡から既存の世界像を反転させること」が掲載されています。
 今回は、自民党総裁選で高市早苗を担ぎ出している「保守リベラル」を批判し、コミュニカティヴに見える振る舞いに眩惑されずレイシズムを批判すべきだと論じ、以下の作品について触れています。

北原みのり高市早苗に「プリテンダー」の声――女性の悔しさ知るはずなのに「この道しかない」のか」(「AERA」)
・清原悠編『レイシズムを考える』(共和国)および梁英聖、明戸隆浩の仕事
岡和田晃_新刊『再着装(リスリーヴ)の記憶』が出ました
・兼子歩「一世紀前の「ヘイトの時代」から考える――アメリカ南部におけるリンチとその歴史的背景」(『レイシズムを考える』)
・山本興正「朝鮮人差別克服のための闘い――日本朝鮮研究所の反差別語闘争を中心に」(『レイシズムを考える』)
・遠藤正敬「国籍と戸籍」(『レイシズムを考える』)
山辺安之助『新版 あいぬ物語』(金田一京助編、田村将人・阪口諒解説、青土社
・キアンガ・ヤマッタ・テイラー「#BlackLivesMatterから黒人解放へ」(中島崇法訳、「思想」二〇二一年九月号)
・ウルリケ・マルツ「レイシズムの批判理論にむけて」(隅田聡一郎訳、「思想」二〇二一年九月号)
・隅田聡一郎「マルクス主義レイシズム批判――イデオロギー批判、批判理論、言説」(「思想」二〇二一年九月号)
・黒川みどり『被差別部落認識の歴史 異化と同化の間』(岩波現代文庫
・リチャード・シドル『アイヌ通史――「蝦夷」から先住民族へ』(マーク・ウィンチェスター訳、岩波書店
・山科清春編『違星北斗歌集――アイヌと云ふ新しくよい概念を』(角川文庫ソフィア)
・林美脉子『レゴリス/北緯四十三度』(思潮社
柄谷行人「霊と反復」(「群像」)
岡英里奈「とどまる人」(「すばる」)
・乗代雄介「皆のあらばしり」(「新潮」)

 

 

 

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