吉川弘文館の雑誌「本郷」NO.157(2022.1)に「新渡戸稲造の植民政策論—アイヌを不可視化させた言説—」が掲載

 吉川弘文館の雑誌「本郷」NO.157(2022.1)に、「新渡戸稲造の植民政策論—アイヌを不可視化させた言説—」が掲載されました。国木田独歩空知川の岸辺」の背景を探り、そこから新渡戸稲造らが確立した国家イデオロギーとしての「植民学」が、アイヌを見落とすのではなく不可視にさせたと論じています。

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 このテーマは、2020年の6月に、阿部賢一さんの大学講義のゲストスピーカーとして話した内容の冒頭部を、裏を取り直しまとめ直した内容となっています。「空知川の岸辺」自体は、私が開催していた北海道文学集中ゼミでも取り扱ったことがあります。

 新渡戸稲造のカットは三谷靱彦さん。ゲラのときは入っていなかったので、つけていただいたのを見本誌で見つけて、にっこり。重いテーマを扱っているので、せめてもの清涼剤になればと思います。