「ナイトランド・クォータリー・タイムス」Issue14発行

 「ナイトランド・クォータリーVol.29 サロメ、無垢なる誘惑者の幻想」の見本が到着。版元サイトから申し込まれた定期購読者には内容みっちりの特典ペーパー「ナイトランド・クォータリー・タイムス」Issue14が同梱されます。

イラストのようです

 

 まず1面は「詩人トム・ディッシュと小説家トマス・M・ディッシュ」。NLQ29のカラーに掲載した詩の背景と訳者・菅原慎矢さんについて。
 2面は待兼音二郎さんによる、メアリー・シェリー「邪視譚」における背景と文体論。 3面は同じく待兼さんによる、映画『メアリーの総て』レビュー。そして私の『エクリプス・フェイズ』増刷改訂版、また『摩由璃の本棚』復刻版についての紹介。
 4面は徳岡正肇さんによる『映画を早送りで観る人たち』レビュー。5面は深泰勉さんによる『図説 台湾の妖怪伝説』および『シャーマン 霊的世界の探求者』論。
 6面はアルバン・ベルク『ルル組曲』、ヴェデキント『春のめざめ』、そして二期会コンヴィチュニー演出『エフゲニー・オネーギン』を、“演出=翻訳”という観点から私が論じています。アドルノの『アルバン・ベルク』や拙作『アゲインスト・ジェノサイド』が導きの糸。
 7面は、C・L・ムーア『大宇宙の魔女』より「シャンブロウ」、ヘンリー・カットナー『魂を喰らうもの』、そしてヤンシィー・チュウ『彼岸の花嫁』も論じています。また、高山宏『鎮魂譜 アリス狩りⅦ』に、「ナイトランド・クォータリー」Vol.20の学魔インタビューが収録されたこともお知らせ!
 8面はナイトランドを飾ったアーティスト・作家書誌の近況案内に、健部伸明監修『ファンタジー異世界用語事典』の紹介。『用語事典』に一箇所だけ混じっているというゴート文字も発見!
 1面につき2000字強まで入る誌面、8面まで文字ぎっしり。なんと原稿用紙換算で40枚ほどのお得ペーパーです。