2005-02-13から1日間の記事一覧

トーマス・ベルンハルト『消去』を読む。

▼絶え間なく文章が逸脱していくテクストに惹かれ続けている。*1 ▼それがなぜ魅力的に感じられるかというと、ある種の明快な断言からはほど遠い言い回しによって、普通ならば通り過ぎてしまうような切り捨てられた生の断片を拾い上げて寄せ集め、そこから総体…