はじめに

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単著ほか最近の仕事

・岡和田晃の最新の仕事はこちらから見られます!

※最新の評論『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』が出ました。2008年から18年まで書いてきた、「純文学」とポストコロニアルなテーマを精選した批評集です。
エクリプス・フェイズ (Role&Roll RPG)

エクリプス・フェイズ (Role&Roll RPG)

※『エクリプス・フェイズ』日本語版ルールブックが、発売となりました。岡和田晃は翻訳チームに参加しています。スペースオペラサイバーパンクが融合した本格SF-RPGの世界を日本語でご堪能下さい。A4変形フルカラー400ページです。圧倒的情報量にも関わらずプレイアブル。日本語版の公式サイトで、サマリー形式の簡易ルール&シナリオ「ヘリオンズ・エッグ」、サンプルキャラクター等を無料でダウンロードできます
※『アゲインスト・ジェノサイド』は初の単著、自信作です。ロールプレイングゲームの可能性を引き出すべくつとめました。
「世界内戦」とわずかな希望〜伊藤計劃・SF・現代文学 (TH Series ADVANCED)

「世界内戦」とわずかな希望〜伊藤計劃・SF・現代文学 (TH Series ADVANCED)

  • 作者:岡和田晃
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2013/11/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
※『「世界内戦」とわずかな希望』は、第二単著です(日本図書館協会選定図書になりました)。詳しくはこちらのエントリをご覧ください。また、収録記事「二十一世紀の実存」に脱落がありますが、版元のサイトで完全版をPDF形式でダウンロードできます。
向井豊昭の闘争: 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学

向井豊昭の闘争: 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学

※『向井豊昭の闘争』は第三単著。未來社のPR誌「未来」の連載を大幅に加筆改稿したもので、書き下ろしの第三章、詳細な作品リストもついています。帯は笙野頼子さん。
向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ (転換期を読む)

向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ (転換期を読む)

※『向井豊昭傑作集』は、編集、解説、年譜作成を担当しました(こちらも日本図書館協会選定図書になりました)。
※『北の想像力』は、統括と編集を担当いたしました。特設サイトはこちら! 日本SF大賞最終候補&星雲賞参考候補となりました。
アイヌ民族否定論に抗する

アイヌ民族否定論に抗する

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2015/01/27
  • メディア: 単行本
アイヌ現代思想史研究者のマーク・ウィンチェスターさんとの共編で、レイシズムヘイトスピーチ歴史修正主義に反対する本を作りました。『アイヌ民族否定論に抗する』です。全国学図書館協議会選定図書となりました。
世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷〜SF・幻想文学・ゲーム論集 (TH SERIES ADVANCED)

世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷〜SF・幻想文学・ゲーム論集 (TH SERIES ADVANCED)

  • 作者:岡和田 晃
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2017/05/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
※『「世界内戦」とわずかな希望』は、第四単著です。2013年から2017年に書いた批評を集成しています。
※J・ピーターズ『ベア・カルトの地下墓地』レベル1を全訳し、レベル2を杉本=ヨハネさんと共同制作しました。
※『ブラマタリの供物』の設定協力と解説を担当いたしました。
こころ揺らす 自らのアイヌと出会い、生きていく

こころ揺らす 自らのアイヌと出会い、生きていく

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 北海道新聞
  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: 単行本
※『こころ揺らす』に、岡和田晃のインタビューが掲載されています。
トンネルズ&トロールズ完全版BOOK

トンネルズ&トロールズ完全版BOOK

  • 発売日: 2018/12/23
  • メディア: おもちゃ&ホビー
※『トンネルズ&トロールズ完全版BOOK』に翻訳を担当した『アンクル・アグリーの地下迷宮』が同梱されています。
ナイトランド・クォータリーvol.17 ケルト幻想〜昏い森への誘い〜

ナイトランド・クォータリーvol.17 ケルト幻想〜昏い森への誘い〜

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2019/06/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ナイトランド・クォータリーvol.18 想像界の生物相

ナイトランド・クォータリーvol.18 想像界の生物相

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2019/08/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
※「ナイトランド・クォータリー」Vol.16から編集に参画し、このVol.17から編集長になりました。
傭兵剣士 (T&Tアドベンチャー・シリーズ7)

傭兵剣士 (T&Tアドベンチャー・シリーズ7)

※ジェームズ・ウィルソン「傭兵剣士」「青蛙亭ふたたび」の翻訳チェック・多人数シナリオ寄稿、続編の「無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中」と「〈黒のモンゴ―〉の塔ふたたび」が掲載されています。心意気としては第六単著のつもりです。
掠れた曙光 (幻視社別冊)

掠れた曙光 (幻視社別冊)

  • 作者:岡和田 晃
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
※限定部数のみ刊行した第一詩集が、今年度の茨城文学賞を受けるなど望外の好評を得たため、増刷し商業流通することになりました。

akiraokawada.hatenablog.com

※編著『現代北海道文学論』が発売になりました。

献本について

 このブログやTwitterにて、アトランダムに献本いただいた作品を紹介しています(原則として商業媒体の新作。すべてを紹介できているわけではありません)。文芸時評をやっている関係上、文芸誌の献本については原則、ウェブログでの紹介はいたしません。時評や書評に間に合った場合、そちらに替えさせていただくこともあります。

「図書新聞」の2020年1月18日号に「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五九回 開戦前夜の「壊れもの」を、抵抗の原理へ置換する詩学」が掲載

 「図書新聞」の2020年1月18日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第五九回 開戦前夜の「壊れもの」を、抵抗の原理へ置換する詩学」が掲載されています。今回はアメリカ軍によるイランのソレイマニ司令官の殺害、アフガン空爆への故・中村哲医師の抵抗について、安倍政権による公文書隠蔽・破棄と障害者差別、警察官僚の腐敗を指摘し、以下の作品について触れています。

・宮内悠介『遠い他国でひょんと死ぬるや』(祥伝社
・(『21世紀東南アジアの強権政治 「ストロングマン」時代の到来』(明石書店)より、日下渉が分析したドゥテルテとフィリピン情勢を援用)
・井上法子「触れられなかった〈煌めき〉のこと」(「現代詩手帖」)
・堀内正規『生きづらいこの世界で、アメリカ文学を読もう カポーティギンズバーグからメルヴィル、ディキンスンまで』(小鳥遊書房)
・日野原慶「取り残された人たちへの回路――ルシア・ベルリンの作品をめぐって」(「群像」)
・「フラジャイル」(フラジャイル党)および界兀歩「しんや 蹄のひびき どこからか」
黒田夏子「時間どうぶつ」(「文學界」)
・冠地情&かなしろにゃんこ『発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ』(講談社
加藤典洋の遺稿「第二部の深淵――村上春樹における「建て増し」の問題」(「すばる」)
・トリスタン・コルビエール『アムール・ジョーヌ』(小澤真訳、幻戯書房

 その他、ジム・ジャームッシュ監督『デッドマン』、ジョアナ・ラス『フィーメール・マン』、吉増剛造オシリス、石ノ神』、界兀歩『「だれでもないもの」の「抵抗」 パウル・ツェランと詩』やポール・ヴェルレーヌ『呪われた詩人たち』にも言及しています。

「文藝家協会ニュース」2019年12月号(日本文藝家協会)に「ロールプレイングゲームという仕事」を寄稿

 「文藝家協会ニュース」2019年12月号(日本文藝家協会)に「ロールプレイングゲームという仕事」を寄稿しました。会員向けの自己紹介、といった体裁の文章ですが、私のスタンスを簡潔明快に紹介するようにつとめたので、こちらにも転載しておきます。

 

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ロールプレイングゲームという仕事

 岡和田晃〈文芸評論家、ゲームデザイナー〉

 

 文芸評論家、SF評論家、翻訳家、大学講師、幻想文学専門誌「ナイトランド・クォータリー」編集長という肩書に加え、最近では、現代詩を書けるようになって賞まで頂戴してしまい、現代詩作家という肩書も使う機会が出てきた。自分の問題意識に即した表現形式を選んでいるだけで、芯に据えたものは共通させているつもりなのだが……どうも傍から見ると「何をしているのかわからない人」にカテゴライズされつつあるようだ。とりわけ、首をかしげられることが多いのは、私が二〇〇七年からプロとして続けているロールプレイングゲーム関連のデザイナー(作家)という仕事である。

 RPGの仕事をしていると自己紹介した際、「VRですか?」とか「ドラクエですか?」などと聞かれることも珍しくない。けれども、コンピュータ文化が発達する前からRPGは連綿と存在してきた。実際、二〇一九年七月に刊行された『傭兵剣士』(書苑新社)は、世界で二番目に古いRPG『トンネルズ&トロールズ』の古典シナリオ(一九七九年)の翻訳に、私が註釈をつけ、雑誌に連載した公式続編をパッキングしたというものだ。

 学術的なゲーム研究では、ゲームと他のストーリー・メディアの差異を、双方向的(インタラクティヴ)であるか否かに置いている。司会進行役をつとめるゲームマスターとプレイヤーの当意即妙のやり取りによって、双方向的にストーリーを作り上げることこそが、RPGの骨格にある考え方である。双方向的だからこそプロットには可塑性が生まれ、展開は複数的になっていく。私は、このようにゲームを運用する際、指針として用いるシナリオを執筆したり、一人で遊べるようにアレンジしたり、ストーリーの生成プロセスを小説化したりする仕事を、少なからず手掛けてきたのだ。

 歴史的に見れば、口承文学はRPGそのものだ。近代でも、ブロンテ姉妹も架空の王国を創り上げてRPGの原型のような遊びをしていた。トールキン以後の隆盛は説明するまでもない。私が翻訳・紹介してきた海外作品は、まさしくこうした伝統をそのままに継承するものである。

 だから私は自分の手掛けるRPGを悪しき意味での「日本的」な「オタクカルチャー」だと、ついぞ感じたためしがない。小説や演劇が、そのまま「オタクカルチャー」ではないのと、まったく同じである。RPGの方法は、小説や詩に他者の声を取り入れる「批評」だと考えたほうが、その可能性をより広い形で引き出していくことができるものと信じる。

「Locus Magazine(ローカス)」のJapanese Subscription Agentになりました

 あけましておめでとうございます。今年の抱負は、これまで引き継いできたプロジェクトを安定して進めつつも、抱えている大きな仕事を着実に形にしていくことです。昨年は『現代北海道文学論』を本にできてホッとしました。あれやこれやも、お目にかけていければと。お小遣いを貯めて応援して下さい。

 英語のSF専門誌「Locus Magazine(ローカス)」のJapanese Subscription Agentになりました。生前の小川隆(小林祥郎)さんのご指名により、私が後任を勤める次第です。本日発売の2020年1月号より、私の名前が出ているのですが、実際は@rikka_zine の編集者である橋本輝幸さんと共同で任にあたります。

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「ローカス」2020年1月号

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一番下に私の名前があります。

  いま「ローカス」の日本エージェントは、以前のように日本の購読者に本を直接送る、という仕事はなくなっております。直接購読やデジタル購読ができるからです。しかしながら、英語圏のSF文学と日本のそれを架橋することは依然として期待されており、小川隆さんはそれを実践なさっていました。
 私がすぐに思い出せるのは……パオロ・バチガル

 

ピがまだ日本にほとんど紹介されておらず、Bacigalupiの読み方すらわからない人が多かった状況において、小川さんが来日したバチガルピのアテンドをなさっていたことですね。
 幸い、私は「ナイトランド・クォータリー」の編集をしている都合上、普段から英語圏幻想文学のリーディングをしており、理論面でもそれなりの素養があります。橋本輝幸さんが日頃から海外のSF事情を精力的に追っておられるのはご承知の通り。長期的な視座で連携していければよいなと思っております。

『現代北海道文学論 ~来るべき「惑星思考(プラネタリティ)」に向けて~』(藤田印刷エクセレントブックス)が発売

 岡和田晃の新しい編著『現代北海道文学論~来るべき「惑星思考(プラネタリティ)」に向けて~』(藤田印刷エクセレントブックス)が発売になりました。そろそろ書店に並ぶ頃です。ISBN 978-4-86538-105-4で書店注文いただくか、藤田印刷エクセレントブックス(Tel 0154224165 Fax 0154222546)が、今のところ最速です。

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 コンセプトは帯の裏の文面が、端的にまとまっているものと思います。

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 ご注文は以下でお願いします。

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 オンライン書店に出るのは時間がかかると思われます。実店舗の書店の方は、人文・社会科学系の取次であるJRCのサイトからご注文下さい。

http://www.jrc-book.com/list/fujita.html

 212頁、本体1800円。読みやすく、入門にも最適! ジュンク堂書店池袋本店では、すでに面陳されています。

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 執筆者は、渡邊利道、石和義之、宮野由梨香、倉数茂、田中里尚、松本寛大、横道仁志、東條慎生、藤元登四郎、三浦祐嗣、藤元直樹、巽孝之、高槻真樹、齋藤一、丹菊逸治、川村湊、河﨑秋子の各位(登場順)、それに私です。あと、「北海道新聞」の古家昌伸・久才秀樹の両記者が加わり(対論のレポート執筆)、19名となる計算です。

 『北の想像力』(2014、寿郎社)の実質的続編にあたりますが、何ら問題なく単体で読めます。本体は1800円です。

 「北海道新聞」夕刊に2015年4月から2017年12月まで連載した「現代北海道文学論 『北の想像力』の可能性」を再編集・付記を添えたうえ、2018年1月の完結記念の対論(於・北海道立文学館)の記録、そして2018年から19年の「北海道新聞」等での連載を添え、締めの論文を書き下ろした決定版ですね。‬詳細目次は以下をご覧ください。

 

現代北海道文学論――来るべき「惑星思考(プラネタリティ)」に向けて*目次

 

●はじめに

 

●第一部 「北海道文学」を中央・世界・映像へつなぐ

・「惑星思考(プラネタリティ)」で風土性問い直す時/岡和田晃

円城塔――事実から虚構へダイナミックな反転/渡邊利道

・山田航――平成歌人の感性の古層に潜む「昭和」/石和義之 
池澤夏樹――始原を見つめる問題意識/宮野由梨香 

桜木紫乃――「ごくふつう」の生 肯定する優しさ/渡邊利道 

村上春樹――カタストロフの予感寓意的に描く/倉数茂
佐藤泰志――「光の粒」が見せる人の心の揺らぎ/忍澤勉 
外岡秀俊――啄木短歌の言葉の質 考え抜き/田中里尚

朝倉かすみ――故郷舞台に折り重なる過去と現在/渡邊利道 
山中恒――小樽で見た戦争 自由の尊さ知る。松本寛大 
桐野夏生――喪失の果て 剝き出しで生きていく/倉数茂

桜庭一樹――孤立と漂流流氷の海をめぐる想像力のせめぎ合い/横道仁志

 

●第二部 「世界文学」としての北海道SF・ミステリ・演劇
・河﨑秋子――北海道文学の伝統とモダニズム交錯/岡和田晃 
山下澄人――富良野倉本聰 原点への返歌/東條慎生 
今日泊亜蘭――アナキズム精神で語る反逆の風土/岡和田晃藤元登四郎 
荒巻義雄――夢を見つめ未知の世界へ脱出/藤元登四郎 
「コア」――全国で存在感 SFファンジンの源流/三浦祐嗣 
露伴札幌農学校――人工現実の実験場/藤元直樹 
佐々木譲――榎本武揚の夢 「共和国」の思想/忍澤勉 

平石貴樹――漂泊者が見た「日本の夢」と限界/巽孝之 
高城高――バブル崩壊直視 現代に問いかける/松本寛大 
柄刀一――無意味な死に本格ミステリで抵抗/田中里尚 


●第三部 叙述を突き詰め、風土を相対化――「先住民族の空間」へ
渡辺一史――「北」の多面体的な肖像を再構成/高槻真樹 
小笠原賢二――戦後の記憶呼び起こし時代に抵抗/石和義之 
清水博子――生々しく風土を裏返す緻密な描写/田中里尚 
・「ろーとるれん」――「惑星思考」の先駆たる文学運動/岡和田晃 

・笠井清――プロレタリア詩人 「冬」への反抗/東條慎生 
・松尾真由美――恋愛詩越え紡がれる対話の言葉/石和義之 
・林美脉子――身体と風土拡張する宇宙論的サーガ/岡和田晃 
柳瀬尚紀――地名で世界と結び合う翻訳の可能性/齋藤一 
アイヌ口承文学研究――「伝統的世界観」にもとづいて/丹菊逸治 
樺太アイヌ、ウイルタ、ニヴフ――継承する「先住民族の空間」/丹菊逸治 

・「内なる植民地主義」超越し次の一歩を/岡和田晃 

 

●連載「現代北海道文学論」を終えて/岡和田晃×川村湊

 

●補遺「現代北海道文学論」補遺――二〇一八〜一九年の「北海道文学」 
・伊藤瑞彦『赤いオーロラの街で』(ハヤカワ文庫、二〇一七年)――大規模停電の起きた世界、知床を舞台に生き方を問い直す/松本寛大

馳星周『帰らずの海』(徳間書店、二〇一四年)――時代に翻弄されながら生きる函館の人々/松本寛大 
高城高『〈ミリオンカ〉の女』(寿郎社、二〇一八年)――一九世紀末のウラジオストク、裏町に生きる日本人元娼婦/松本寛大 

・八木圭一『北海道オーロラ町の事件簿』(宝島社文庫、二〇一八年)――高齢化、過疎化の進む十勝で町おこしに取り組む若者たち/松本寛大 
・『デュラスのいた風景 笠井美希遺稿集』(七月堂、二〇一八年)――植民地的な環境から女性性を引き離す/岡和田晃 
・須田茂『近現代アイヌ文学史論』(寿郎社、二〇一八年)――黙殺された抵抗の文学を今に伝える/岡和田晃 
・麻生直子『端境の海』(思潮社、二〇一八年)――植民地の「空隙」を埋める/岡和田晃 
・『骨踊り 向井豊昭小説選』(幻戯書房、二〇一九年)――人種、時代、地域の隔絶を超える/河﨑秋子 
・天草季紅『ユーカラ邂逅』(新評論、二〇一八年)――〈死〉を内包した北方性から/岡和田晃 

・「惑星思考」という民衆史――『凍てつく太陽』(幻冬舎)、『ゴールデンカムイ』(集英社)、『熱源』(文藝春秋)、『ミライミライ』(新潮社)/岡和田晃

 

●あとがき

 

●初出一覧

 

●編・執筆者略歴 

  これまで岡和田の評論書は、ほとんどが超特盛でした。今回は、そのような奥行きを活かしつつ、今回は新聞連載による、読みやすさとの同居へ徹底的にこだわりました。「文学」の逆襲の開始であります。叛逆の狼煙を上げよ! 

 「北海道文学史」や「近現代日本文学史」を更新しつつ、単に「文学史」と括るだけではかなわない、もっとナマナマしい象牙の塔に閉じ込めてはいけない熱のある領域に取り組んでいるつもりです。 

 『北の想像力』と並べてみたら、以下のようになります。

 

写真の説明はありません。

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 なお、今まで判明されている誤記を以下にリストアップしておきます。お詫びして訂正させていただきます。

 

・p.80、本文2行目

×本書八~一一頁

○本書一〇〜一三頁

 

・p.162、後ろから2行目

×林美詠子

○林美脉子

 

・p.163、追記

×杉中昌樹「詩の練習」Vol.36(二〇一九年七月)では笠井美希詩集

○杉中昌樹編「詩の練習」Vol.36(二〇一九年七月)では笠井美希特集

 

・p.182、8行目

×地域新興

○地域振興

 

・p.200

×中館寛隆

○中舘寛隆

 執筆者による紹介は以下となります。

「ナイトランド・クォータリー」Vol.19の「架空幻想都市」好評発売中&定期購読者向けペーパー

 

 おかげさまでブックファースト新宿店ではPOP付き面陳列です。

 当該号でm私のコラム「架空幻想都市への招待状」では、イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』、ギョルゲ・ササルマン『方形の円』、めるへんめーかー編『架空幻想都市』、澁澤龍彥『犬狼都市』、フランク・ノリス『マクティーグ』等を論じております。

垂野創一郎が翻訳した幻想都市を逍遥する」では、レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』、アレクサンダー・レルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』、グスタフ・マイリンクワルプルギスの夜』を論じております。 

 また、定期購読者向け「ナイトランド・クォータリー・タイムス」Issue.04で、私は「『平成怪奇小説傑作集3』と『散歩の達人 台湾さんぽ』が面白い!」を寄稿しています。

 「ナイトランド・クォータリー」Vol.19の垂野創一郎インタビューに、一箇所、誤りがありましたので、公式サイトにて訂正記事を出しました。まことに申し訳ありません。以後、いっそう気をつけてまいります。

 

「SF Prologue Wave」2019年12月20日号に、『エクリプス・フェイズ』の新作シェアードワールド小説「ザイオン・スタンズ・オン・マーズ」(伊野隆之)および拙作シナリオ「いざ冥王星へ」(「Role&Roll」Vol.182)の紹介

 本日更新の「SF Prologue Wave」2019年12月20日号に、『エクリプス・フェイズ』の新作シェアードワールド小説「ザイオン・スタンズ・オン・マーズ」(伊野隆之)が掲載されました。〈ザイオン・バフェット〉シリーズ、火星編を半年にわたって連載します。なんと全作無料!

 

 同じく本日更新の「SF Prologue Wave」2019年12月20日号に、『エクリプス・フェイズ』の拙作シナリオ「いざ冥王星へ」(「Role&Roll」Vol.182)の紹介が載りました。

prologuewave.com