「現代詩手帖」2019年8月号(思潮社)に論考「モダニズム詩の火玉 小熊秀雄・今野大力・北村順次郎と一九二六年前後の「旭川新聞」」を寄稿

 7月29日発売の「現代詩手帖」2019年8月号(思潮社)の【特集 東アジアのパースペクティヴ――モダニズムをめぐって】に、植民地としての「北海道」という観点から、論考モダニズム詩の火玉 小熊秀雄・今野大力・北村順次郎と一九二六年前後の「旭川新聞」」を寄稿しました。
 これは「大日本帝国」が植民地として「周縁」化していた東アジアの近代史を現代詩の視点から再考するという特集で、「現代詩手帖」の藤井編集長が長くあたためていたものと認識しています。拙稿は現代詩が「閉じて」いるから「スター」や「サブカル」が必要、という意見へのカウンターでもあります。
 この原稿ですが、分量の割には調査にとても手間暇がかかりました。しかし、このような「地方」の問題が、きわめて現代的な「反復」をもたらす状況に置かれていると思うのです。

現代詩手帖 2019年 08 月号 [雑誌]

現代詩手帖 2019年 08 月号 [雑誌]

 

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『傭兵剣士』2位御礼!

 新刊『傭兵剣士』が、イエローサブマリン全店舗の週間販売ランキングで2位になっています。これは嬉しい! 3位の「Role&Roll」Vol.178には『エクリプス・フェイズ』のシナリオを書いておりますし、1位の『ゴブリンスレイヤーTRPG』には4Gamer.netでリプレイを書きました

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 翌週も人気作に混じって7位をキープ。ありがとうございます!

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「SF Prologue Wave」の2019年7月22日号に、「Role&Roll」Vol.177の『エクリプス・フェイズ』シナリオ「ミートハブ・マーダーズ」の紹介文が掲載

法人化を果たした日本SF作家クラブの公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」の2019年7月22日号に、「Role&Roll」Vol177の『エクリプス・フェイズ』シナリオ「ミートハブ・マーダーズ」の紹介文が掲載されました。

prologuewave.com

「TH(トーキング・ヘッズ叢書)No.79 人形たちの哀歌」でジェフリー・フォード論、図子慧インタビュー、山野浩一連載等が掲載

 「TH(トーキング・ヘッズ叢書)No.79 人形たちの哀歌」が、2019.7.30頃に発売。私は特集レビューで、ジェフリー・フォード「言葉人形」を論じました。「「図子慧×岡和田晃ミニトーク」レポート〜冒頭の1ページで小説の主体や状況をわかりやすく提示する図子慧流」も寄稿!
 連載「山野浩一とその時代(8)」では、「メロドラマと「大人の事情」への抵抗」と題し、新発見資料「復刊第一号 関映連ニュース」を中心に、五社協定で閉塞する1960年前後の映画シーンでの、山野浩一の奮闘を論じています。ヌーヴェルヴァーグ! 特選街レビューは第12回TRPG文華祭について書きました。

 また、以下の各氏による論考とレビューを監修しています。
■幕屋の偶像(アイドル) ――物そのもの(フェティッシュ)への眼差し●仁木稔
■ロボット・アンドロイド演劇の一〇年――「人形」が「感情」を語る時●高槻真樹
■言葉を奪われた人形に浄瑠璃が命吹き込む「文楽」の世界●待兼音二郎
ストップモーションが叶えうる〝永遠の少年〟――『犬ヶ島』から●関根一華
■あなたの知らない人形怪談の世界●阿澄森羅
■七夕人形――殺戮と捕囚の記憶●宮野由梨香
グレッグ・イーガン不気味の谷」●放克犬
◎セルヒオ・G・サンチェス監督「マローボーン家の掟」、アリ・アスター監督「へレディタリー/継承」●松本寛大
 加えて、特選街レビューでは、『巨星 ピーター・ワッツ傑作選』について放克犬さんが書いています。

athird.cart.fc2.com

人形たちの哀歌 (トーキングヘッズ叢書 No.79)

人形たちの哀歌 (トーキングヘッズ叢書 No.79)

 

詩誌「壘(るい)」創刊号に現代詩「黄昏の丘へ」、「大理石像の瘢痕」を寄稿

荒巻義雄さんが立ち上げた詩誌「壘(るい)」の創刊同人として、現代詩「黄昏の丘へ」、「大理石像の瘢痕」の二編を寄稿しました。どちらも別個のロマン派文学を下敷きにした形而上詩です。

こちらはデジタルベースドな発刊スタイルなので、お読みになりたい方はakiraokawada@gmail.comにまでご連絡ください。

なお、創刊同人とはいえ、他の書き手の原稿は事前に見ておりませんので、特に意見を同じくするというわけではございません。

追記:個別に連絡を取るのに抵抗があるという人がいるようで、また現代詩人の多くはnoteを発表の場としているため、拙作に関してはnoteでも公開しています。

https://note.mu/orionaveugle/n/n145dc14eb0f5

「Role&Roll」Vol178に『エクリプス・フェイズ』シナリオ「因縁のダークキャスティング」が掲載

 発売されたばかりの「Role&Roll」Vol.178に、『エクリプス・フェイズ』の拙作シナリオ「因縁のダークキャスティング」が掲載されています。

 非合法のエゴキャスティング(精神を送信し、後から義体を確保する移動法)の「闇通信(ダークキャスティング)、および“代理人(ファクター)”という異星人とのファースト・コンタクトがテーマで、イメージ・ソースは劉慈欣『三体』。
 未訳のサプリメントFirewall』から、「オペレーション・ビネガー」および「アルファ=オメガ」の設定を抄訳しています。

Role&Roll Vol.178

Role&Roll Vol.178

 

 テストプレイの様子と、テーブルゲームファンフェスタ2019でのお披露目の様子を、Twitterの引用にてご紹介いたします。