一緒に『ウォーハンマーRPG』を遊んでいた友人が亡くなりました。知り合ったきっかけはRPGでしたが、単なるゲーム仲間に留まらない付き合いを続けてきました。
しばらく音沙汰がなかったのですが、仕事が忙しいのだろうとたかをくくり、こちらも雑務に追われて連絡をしていなかったのです。先日、その人の誕生日だったのでお祝いメールを出したのですが、返事がありませんでした。さすがに心配になって伝手を頼って安否を確認したところ、亡くなっていたことがわかりました。
年齢はひと回り近く離れていたのですが、少なくない時間を共有した友でした。私が初めて出した著書には元自衛官だった立場から感想をくれ、初めて行なった公開講義にはしっかりと駆けつけてくれました。
彼が苦しんでいたのは知っていました。同じ時間を共有することによって、少しでも彼が抱えた痛みを和らげられたらと、心のどこかで思っていました。しかし思い返してみれば、和らげられていたのは実のところ私自身だったのです。
志を同じくする仲間を失い、少なからず、喪失感をおぼえています。
ただ、それでも、彼と共有した時間を忘れないこと。なまなかな弔いの言葉よりも、それが遥かに大事なのではないかと今は感じています。パンクな生き方を貫いた、彼の霊よ安かれ。兄さん、あなたはカッコよかったよ。