『本格ミステリー・ワールド2013』に小論と対談記事を掲載いただきました。

 お知らせです。南雲堂さまから、『本格ミステリー・ワールド2013』(http://www.nanun-do.co.jp/mystery/book01-3-1-1-1.html …)をご恵贈いただきました。私は評論「『引用』という構築、重層化する旅路」を寄稿、対談「ポスト新本格と2012ミステリ」に出席させていただいております。
 「『引用』という構築〜」は、獅子宮敏彦『君の館で惨劇を』と麻生荘太郎『少年探偵とドルイッドの密室』について、どのような意欲作であるのかを論じたものです。
 対談は、限界研の『21世紀探偵小説』に関するもの。私は「伝奇ミステリ」と状況論っぽいことを語っています。論文に書いたことを平易に語りなおしています。本格ミステリというジャンルはモダニズム文学から自らを切り離すことでジャンルとしてのアイデンティティを確立してきた面があり、自閉的になることもままありますが、拙稿ではギミックの固有性を大事にしつつ、状況へも繋げようと苦心しました。ミステリがお好きな方に、目にとめていただけましたら幸いです。

本格ミステリー・ワールド2013

本格ミステリー・ワールド2013

君の館で惨劇を (本格M.W.S.)

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少年探偵とドルイッドの密室 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)

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21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊

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