『月と蛇と縄文人』をご恵贈いただきました。

 寿郎社さんから、大島直行『月と蛇と縄文人――シンボリズムとレトリックで 読み解く神話的世界観』をご恵贈いただきました。ユングやネリー=ナウマンエリアーデらを援用して縄文人の思想史的なパースペクティヴを分析していく、わかりやすく啓蒙的な著作でした。もっと読まれていいと思います。本書で用いられている象徴分析という方法は、えてしてトンデモ方面へ傾斜しやすいものですが、本書は抑制を利かせた分析により、現代人とは異質なものとして縄文世界を捉えるというアプローチになっていて、好感が持てました。

月と蛇と縄文人

月と蛇と縄文人