共愛学園前橋国際大学2016年前期講義「ポップカルチャー論」を担当します。

 昨年度から非常勤講師をしている共愛学園前橋国際大学。昨年後期は前任の先生が作ったシラバスにもとづき、「比較文学・文化II」の講義を担当しました。二葉亭四迷浮雲』や国木田独歩空知川の岸辺」、さらには葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」、小熊秀雄向井豊昭などを読んでいき、日本近代文学比較文学の基礎を学習、同時代的にはヘイトスピーチの問題点などを学生と一緒に検討しました。なお戦後編ではルイス・ブニュエルつげ義春、アラン・ロブ=グリエ、小松左京山野浩一などにも話を広げました。全15回の講義のうち初回のエッセンスは、シミルボンの「大学講義Replay」にて読むことができます。受講生の皆さんも毎回、素晴らしいフィードバックをくださいました。期末レポートは力の入ったものが多く、S評価(受講者の上位10%)をつけたものは、どこの大学に出しても恥ずかしくない内容だったと思います。
 

 それで、今年前期は「ポップカルチャー論」を担当いたします。今年は試験的にSF・ファンタジー、そしてゲームを多角的に検討することにいたしました。理論と実作の視点を両方、重視するつもりです。教科書はロード・ダンセイニ『夢見る人の物語』と伊藤計劃The Indifference Engine』の短篇集をすでに指定済み。参考図書は図書館に入っているはずです。
 また、講義だけではなく、課題解決型学習の一環として、ゲストを招いたワークショップ(4回)も執り行います。
 シラバスは下記から読めます。


ポップカルチャー論(共愛学園前橋国際大学2016年前期)
http://sy.kyoai.ac.jp/2016/z505200.html

夢見る人の物語 (河出文庫)

夢見る人の物語 (河出文庫)

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)


※参考文献を図書館が入れてくれました。

※こちらは昨年の写真。