2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ニコス・カザンザキスの『その男ゾルバ』を読み終わる。傑作。

三島由紀夫が安部公房と対談したとき、サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を評して、 「僕はあの戯曲、『ゴドー』が最後までやって来ないというのに、我慢がならんのですよ」 と言ったうえで、安部と何度か言葉を交わし、結局は、 「しかし、『ゴ…

カール・シュミット『パルチザンの理論−政治的なものの概念に関する中間所見』

私の抱えている課題のひとつに、ドイツ古典主義美学を問い直すことで、モダニズムそのものを再考するというものがあるのですが、そのときに参照したのが、ナチスのイデオローグとして悪名高いドイツの公法学者カール・シュミット(1888〜1985)の『政治神学』…