- 作者: クリスプラマス,Chris Pramas,待兼音二郎
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2006/12/28
- メディア: 大型本
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このコンベンションには、一時期ブランクはあったものの、『D&D3版』が邦訳されたばかりの頃(2003年ごろ)から、ダンジョンマスターとして参加してきております。
伝統的に非常にマナーがよく、参加者の質の高いコンベンションです。
私自身、ここで『D&D』のマスターを細々とやってきましたが、『ウォーハンマーRPG』が発売された頃からは『ウォーハンマーRPG』布教組に転身。『D&D』が軌道に乗ってきたので、次は『ウォーハンマーRPG』だ、というわけです。
さて、『ウォーハンマーRPG』は、中毒性の高い、非常に優れたゲームです。
中世ヨーロッパからドイツ30年戦争までの間の風俗を、そのままゲームとしての持ち味に変えることに成功しており、さながらグリンメルスハウゼン『阿呆物語』やシラーの『群盗』のごとき、リアルかつ重厚な冒険が堪能できます。
洋ゲー者向けには、『D&D』の戦術性と、『ワールド・オブ・ダークネス』の世界観を、うまくハイブリッドできているような感覚、とでも申しましょうか。
サプリメントも出色の出来栄え。とりわけ『オールドワールドの生物誌』のフレーバーテクストの充実ぶりは、まさに一読の価値あり、です。
簡単ですが、セッション・レポートを書いておきましょうか。
使用したのは、伝説的なシナリオ『エウレーカ!』。
『クラシックD&D』の入門者が『アンバー家の館』を体験し深みに嵌るように、『ウォーハンマーRPG』の入門者はこの『エウレーカ!』をプレイし、オールドワールドの深淵に降下していくのです。
ただし、ノリはモンティ・パイソンですが(笑)。
プレイヤーには若きクラシックD&Dの同士、冴塚さんの顔が(笑)
別卓ですが、id:malamoくんの顔も(笑)
ありがとうございます。
冴塚さんをはじめ、プレイヤーに恵まれたこともあって、かなり盛り上がりました。
なんというか、ちゃんとキャラロールしてくれるとですね、マスター側も嬉しくて、テンション上がってくるのです。
キャラクターは剣闘士のウルリック。タイムリーなネタで言えば、『300』な人ですね。非常にキャラロールが上手な方だなあ、と。
続いて、理容外科医のアデルベルト。これは虫歯治療しつつも、得意の斧で……。な人ですね。ギリシア神話には、確かこんなノリの人が出ていたな、とか思ったり。
3人目は、キスバンド戦士のアルソン。『ウォーハンマー』のカギは飛び道具の使い方にあるのですが、この人はその辺のツボをわきまえている感じでした。
4人目は、ドワーフの学生(!)ストッリ。順調に大学をドロップアウトし、自分探しの最中なお方。
で、セッション内容は、理容外科医と学生がはじめて人殺しに手を染め、お尋ね者となりつつジブラルタルの橋を渡るという、このうえなく『ウォーハンマーRPG』テイストな展開でございました。
……ただ、混沌変異がついた市街番兵6人に平気で喧嘩を売りに行ったときは、正直びびりましたが(笑)
このほか、『ウォーハンマーRPG』のシナリオはバラエティに富んでますので、来月、『略奪品の貯蔵庫』が出たら、ぜひ読んでみて下さい。
というわけで、7月のコンベンションでもお会いできると良いな!