「ホビージャパンRPGコンベンション」参戦


ウォーハンマーRPG 基本ルールブック

ウォーハンマーRPG 基本ルールブック

 はい、むちゃくちゃイベントに行っている(仕事関連のものもありますが)がレポートを書けていないので、昨日6/23に開催されたホビージャパン主催『ダンジョンズ&ドラゴンズ』、『d20モダン』、『ウォーハンマーRPG』の合同コンベンション(総計10卓!)にて、僭越ながらマスターをつとめて参りましたので、せっかくだからこの場を借りてレポートしてしまいましょう。


 このコンベンションには、一時期ブランクはあったものの、『D&D3版』が邦訳されたばかりの頃(2003年ごろ)から、ダンジョンマスターとして参加してきております。
 伝統的に非常にマナーがよく、参加者の質の高いコンベンションです。
 私自身、ここで『D&D』のマスターを細々とやってきましたが、『ウォーハンマーRPG』が発売された頃からは『ウォーハンマーRPG』布教組に転身。『D&D』が軌道に乗ってきたので、次は『ウォーハンマーRPG』だ、というわけです。


 さて、『ウォーハンマーRPG』は、中毒性の高い、非常に優れたゲームです。
 中世ヨーロッパからドイツ30年戦争までの間の風俗を、そのままゲームとしての持ち味に変えることに成功しており、さながらグリンメルスハウゼン『阿呆物語』やシラーの『群盗』のごとき、リアルかつ重厚な冒険が堪能できます。
 洋ゲー者向けには、『D&D』の戦術性と、『ワールド・オブ・ダークネス』の世界観を、うまくハイブリッドできているような感覚、とでも申しましょうか。
 サプリメントも出色の出来栄え。とりわけ『オールドワールドの生物誌』のフレーバーテクストの充実ぶりは、まさに一読の価値あり、です。


 簡単ですが、セッション・レポートを書いておきましょうか。
 使用したのは、伝説的なシナリオ『エウレーカ!』。
 『クラシックD&D』の入門者が『アンバー家の館』を体験し深みに嵌るように、『ウォーハンマーRPG』の入門者はこの『エウレーカ!』をプレイし、オールドワールドの深淵に降下していくのです。
 ただし、ノリはモンティ・パイソンですが(笑)。


 プレイヤーには若きクラシックD&Dの同士、冴塚さんの顔が(笑)
 別卓ですが、id:malamoくんの顔も(笑)
 ありがとうございます。

 冴塚さんをはじめ、プレイヤーに恵まれたこともあって、かなり盛り上がりました。
 なんというか、ちゃんとキャラロールしてくれるとですね、マスター側も嬉しくて、テンション上がってくるのです。


 キャラクターは剣闘士のウルリック。タイムリーなネタで言えば、『300』な人ですね。非常にキャラロールが上手な方だなあ、と。
 続いて、理容外科医のアデルベルト。これは虫歯治療しつつも、得意の斧で……。な人ですね。ギリシア神話には、確かこんなノリの人が出ていたな、とか思ったり。
 3人目は、キスバンド戦士のアルソン。『ウォーハンマー』のカギは飛び道具の使い方にあるのですが、この人はその辺のツボをわきまえている感じでした。
 4人目は、ドワーフの学生(!)ストッリ。順調に大学をドロップアウトし、自分探しの最中なお方。


 で、セッション内容は、理容外科医と学生がはじめて人殺しに手を染め、お尋ね者となりつつジブラルタルの橋を渡るという、このうえなく『ウォーハンマーRPG』テイストな展開でございました。
 ……ただ、混沌変異がついた市街番兵6人に平気で喧嘩を売りに行ったときは、正直びびりましたが(笑)
 このほか、『ウォーハンマーRPG』のシナリオはバラエティに富んでますので、来月、『略奪品の貯蔵庫』が出たら、ぜひ読んでみて下さい。


 というわけで、7月のコンベンションでもお会いできると良いな!