季刊『R・P・G』4号が届く


 見本誌が届いたので、タスクを棚上げして『R・P・G』を読みふけっている。
 私は基本的に、手元にある雑誌は、隅から隅まで洗い尽くすタイプなのだが、ゆえあってこの号は涙なくしては読めない。だが、私は負けませんよ。
 それはさておき、相変わらず非常に面白い(自分が書いている部分は棚上げしておきます)。「知らない」情報がざくざく出てくるからだ。


 とりわけ巻頭の桂令夫・牧山昌弘「TRPGにおける地図」が秀逸。ジャンル内での歴史の積み重ねが意識されたうえで、真摯に考察されている。特に、ルーンクエストの『グリフォン・アイランド』は所持していなかったので、勉強になった。『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』の"Succubus Club"(抄訳の方は読んでましたが)等の言及も刺激的。


 あとはやはり、「来たぜ! ウォーハンマーRPG」だろう。私はいつも、ルールブック片手にこの連載を読んでいる。語り手が設定されなくなったのは残念だが、精緻なシステム考察は勉強になることしきり。


 d20関係は、やはりDungeon誌、Dragon誌について語られているようで。Dungonの広告では、「キャラクターの死は劇的でなければならない」と言って、ミニチュアを使った戦闘と、ミニチュアの替わりにツナ缶を使った戦闘が比較対照されていたりもしましたね。


 それと、裏表紙の内側を見て気が付いたが、モンテ・クック先生デザインの"d20 World of Darkness"が発売になっているようだ。書泉価格で7500円か。これは相当な厚さだろう。気合い入ってるな。
 「『Paranoia』で赤狩りを、『シャドウラン』で公民権運動を、そして『ルーンクエスト』でヒッピームーヴメントに斬り込んだアメリカのRPGシーン」も、「9・11には"Respectfull Silence"をまも」ってしまったらしいのだが、「戦闘可能な」WoDを創ってしまったことで、そのあたりがどうなるのか個人的には気になるところです。


 明日は、ホビージャパン・コンベンションで『ウォーハンマーRPG』のGMしてきます!