西部劇セッション


 最近、このブログを告知用として使ってばかりでいる気がしますので、久しぶりにプレイリポートを掲載することにします。
 旧『ガンドッグ』のサプリメント『スタンピード!』を活用したセッションの紹介になります。これを遊んだ際は、『バイト・ザ・バレット』がいまだ発売されていなかったので、無理矢理データを『ガンドッグゼロ』対応に読み替えていたのですが、いまは『バイト・ザ・バレット』が出ていますので、『ガンドッグゼロ』でも『スタンピード!』なシナリオを遊ぶことは充分、可能です。

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 今回は、事前にセルジオ・レオーネの映画『ウェスタン』のおいしい部分を観てもらい、西部劇についてのイメージを持ってもらうところからはじめました。
 それから、アーキタイプを参考に、各キャラクターの設定を煮詰めてもらった次第です。かくして、プレイヤーが担当したキャラクターは、以下の通りとなります。

ジャック・マクレール/もとは優秀な医者として東部で働いていたが、ギャンブルで身を崩した。西部に流れてきて居場所を転々としていたが、ある時、酒場に来ていた踊り子の姉ちゃんに一目惚れし、捕まえて嫁にした。ただ、奥さんは心臓が弱く、おまけに悪者に連れ去られてしまった。


「21人殺しの」キッド/彼には、故郷のカンザスは小さすぎた。かつてはカウボーイをやっていたが、西部の大地に似合うビッグな話を求めて、グランドコフィンの町に流れてきた。彼を「サム」とか言う奴もいるが、あくまで「キッド」。


カールス・ペインター/プロテスタントの牧師。グランドコフィンの教会で、西部に正義を広めるために動いている。生活は苦しいが神の愛を広げようと必死だ。もとは犯罪者。金でできたマリア像を組んできたインディアンに持ち逃げされたので、密かにそのインディアンを追っている。


カーク・ハミルトン/インディアンの虐殺の責任を取らされて追い出された、元保安官のガンマン。上官への復讐を誓っている。


ヤシロー・ミハラ/本名:三原弥四郎。田舎旗本の四男で、紆余曲折においてアメリカ大陸に渡り、一経歴ほどアメリカにいた。168センチ、65キロ。意外と物知り。

 基本的に、各々のキャラクターは自分の因縁を解決すべく動いていくことになります。ただ、映画『デッドマン』を参考にマスターが取り入れた奇矯なインディアンのクライングコヨーテにジャック・マクレールが翻弄されたり、ヤシローは見事、馬車にひかれてしまったり(人間扱いされない)、基本的にロクな目に逢いません。
 阿片の売買など、キナ臭い話の漂うなか、マクレールは妻を探したり、キッドは幼なじみが売春宿で働いていたりすることを知ってしまったりするわけです。


 キッドとカークの出会い、そして宿命の対決が行なわれたものの、より大きな悪が、グランドコフィンの町、そして郊外の牧場を襲っていることに一行は気がつきました。
 因縁の「黄金のマリア像」が見え隠れするなか、一行は牧場で深夜の襲撃を待つ……。


 深夜、牧場の屋敷に火をつけられるものの、決死のTRSで美しい娘を救出。
 最後は敵のガンマンをミフネが決闘で切り捨て(コルトパイソンVSカタナ!)、見事ハッピー・エンドという結果になりました。うーん、残念。

 
 総じて、プレイヤー連にはかなり好評でした。私も、西部劇はずっと好きだったのですが『DEADLAND』や『WEREWOLF:THE WILD WEST』などはプレイできずにきたので、西部劇の世界をRPGでできると、ものすごく斬新に思えました。ぜひ皆さんもやってみて下さい。
 今回は、主にセルジオ・レオーネ的なマカロニ・ウェスタンを主眼としました。ペキンパーは、ペキンパーはどこじゃ! という声も聞こえてきそうですが、『アゲインスト・ジェノサイド』では、『ワイルドバンチ』を観てシナリオに臨んだ次第ですのでご安心を(宣伝っぽくなってごめんなさい)。