向井豊昭の新作「飛ぶくしゃみ」

 あの世の向井豊昭さんからふたたび新作が送られてきたということを、このブログに書けずじまいでした。新冠町の文芸誌 「文藝にいかっぷ」26号所収の「飛ぶくしゃみ」です。
 「飛ぶくしゃみ」の存在は、以前より知っていました。「小熊秀雄の転向問題」への反論を主題にした、批評的な作品なのです。とある小熊秀雄研究者との談話をもとに構想されたと言われています。個人誌「Mortos」3号に出た後、こちらにも転載されたようです。


・「Mortos」版を読んだ際の「飛ぶくしゃみ」の感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/Thorn/20071215
・(参考文献)小熊秀雄への助太刀レポート
http://www.soufusha.co.jp/opinion/hiroba8.html


 「文藝にいかっぷ」は入手が難しい同人誌です。雑誌の奥付に発行人の方の住所と電話番号が記載されているのですけれども、さすがにそちらをWebで公開することは憚られます。
 それゆえ、葉書で奥付の住所に連絡を出して、私のメールアドレス宛てに連絡をいただくよう、発行人の方にお願いいたしました。
 メールは届いたのですが、しかし、情けないことに、「当ブログで「飛ぶくしゃみ」を紹介したい」という意味が理解されなかったのか(おそらく発行人の方は、あまりブログ文化をご存知ないのでしょう。あるいは、ネット環境がよくないのかもしれません)、いや、はたまたそいもそも何らかの事故が続いたのか、何通か折り返し送ったメールへの返信をいまだにいただいておりません。
 それゆえ、「飛ぶくしゃみ」の入手先をブログで公開可能なものとしてご紹介することができませんでした。
 ただ、最初に発行人の方からいただいたメールによれば、「飛ぶくしゃみ」が掲載された「文藝にいかっぷ」26号は、まだ数冊の在庫があるようです。なのでご希望の方は、手間がかかる次善の策になりますが、新冠町に連絡をし、発行人の方への仲介を頼まれるのがよいと思います。ほかに取りうる策が思いつきません。


新冠
 http://www.niikappu.jp/index.shtml