図子慧『愛は、こぼれるqの音色』の解説を書きました

 実力派のSF・ミステリ作家、図子慧さんの久々の新刊『愛は、こぼれるqの音色』(アトリエサード)の解説を担当させていただきました。いまのSFシーンに最も欠けている、ジェンダーの問題の思弁を扱い、深く切り込んだ傑作です。3月24日の文学フリマ前橋で先行販売されるとのこと。

愛は、こぼれるqの音色 (TH Literature Series)

愛は、こぼれるqの音色 (TH Literature Series)

 

 

「図書新聞」2019年3月16日号に、「〈世界内戦〉の文芸時評 第四九回 抒情へと頽落せず、「空白をコントロール」せよ!」が掲載

 発売中の「図書新聞」2019年3月16日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第四九回 抒情へと頽落せず、「空白をコントロール」せよ!」が掲載されています。今回は連載5年め突入の抱負とでも言うべき号。以下の作品に言及しています。

山本貴光「季評 文態百版」(「文藝」)
・宮下遼「青痣」(「群像」)
加藤秀行「バルコニー」(「新潮」)
横田創「わたしの娘」(「しししし」)
横田創×山城むつみ「『落しもの』をめぐって」(「しししし」)
・川上亜紀『チャイナ・カシミア』(七月堂)および表題作と「北ホテル」
笙野頼子「知らなかった」(『チャイナ・カシミア』)
小山田浩子「ねこねこ」(「群像」)
・「三田文學」の特集「現代詩の明日へ」
鈴木一平「詩と実在と感覚――言語表現におけるオブジェクトの制作過程」(「三田文學」)
宗近真一郎「Xと抒情詩の闘いでは、抒情詩を支援せよ――(ポスト)戦後詩における反復強迫の解除をめぐって」(「三田文學」)
藤沢周「渺々」(「三田文學」)
・奥間埜乃『さよなら、ほう、アウルわたしの水』(書肆山田)および同書より「ガーダ」、「抒情の花」
スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ [完全版]』(管啓次郎波戸岡景太訳、河出書房新社
・研生英午「瑞花 第四章 芍薬」(「鹿首」)
・水下暢也『忘失について』(思潮社
時里二郎『名井島』(思潮社
古川日出男「三たび文学に着陸する――古事記銀河鉄道の夜豊饒の海」(「新潮」)
山尾三省『新版 狭い道 家族と仕事と愛すること』(野草社)
・天草季紅「日まはり」(「鹿首」)

 その他、村上春樹横田創『埋葬』、後藤明生ゴーゴリ『外套』、スーザン・ソンタグ『反解釈』などにも触れています。

『SFが読みたい! 2019年版』の訂正

『SFが読みたい! 2019年版』ですが

 

過日は「SF読みたい!」アンケートへのご投票ありとうございました。
50p「マイ・ベスト5[国内篇]」の岡和田さまのご投票内容について、
「エヌ氏」の著者樺山三英氏の表記になってしまっておりました。
こちらの編集ミス・校正抜けであり、誠に申し訳ございません。
 
読者宛には後日ランキングの結果をウェブ記事として上げますので
その際にお詫びと訂正を付記させていただければと考えております

という丁寧な連絡を編集さんから頂戴し、その訂正が出ました。

 

みんなは何冊読んだ?『SFが読みたい!』ベストSFランキング2018|Hayakawa Books & Magazines(β) @Hayakawashobo|note(ノート) https://t.co/RUlxrCMXpI

早川書房公式 (@Hayakawashobo) 2019年2月22日

 

SFが読みたい!2019年版

SFが読みたい!2019年版

 

 

 

 

「Role&Roll」Vol.173に、「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」の第四十九回「燭台の灯のごとくに俗世を照らせ――東方の柱頭行者たち」が掲載

Role&Roll」Vol.173には、「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」の第四十九回「燭台の灯のごとくに俗世を照らせ――東方の柱頭行者たち」が、掲載されています。アナトール・フランス『聖女タイス』やウンベルト・エーコ『バウドリーノ』でも語られる隠者についての解説です。

 

Role&Roll Vol.173

Role&Roll Vol.173

 

「Role&Roll」Vol.173に、『エクリプス・フェイズ』の入門シナリオ「オールト雲の彼方へ」が掲載

 発売中の「Role&Roll」Vol.173に、『エクリプス・フェイズ』の入門シナリオ「オールト雲の彼方へ」が掲載されています。オールト雲は、海王星の軌道の外側、カイパー・ベルトや散乱円盤よりも、さらに外側にあります。太陽系内でもっとも「遠い」場所へ赴く、センス・オブ・ワンダーをご堪能ください!

Role&Roll Vol.173

Role&Roll Vol.173

 

「ナイトランド・クォータリー・タイムズ」Issue.01に「ぼくらがクトゥルーに出会ったころ」、「「宇宙の片隅、天才シェフのフルコース」の背景」を寄稿

 「ナイトランド・クォータリー」vol.16より、定期購読者向けのペーパーもリニューアルしました。その「ナイトランド・クォータリー・タイムズ」Issue.01に、「ぼくらがクトゥルーに出会ったころ」および「「宇宙の片隅、天才シェフのフルコース」の背景」を寄稿しました。
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「現代詩手帖」2019年3月号に、麻生直子『端境の海』書評を書きました

 発売中の「現代詩手帖」2019年3月号に、麻生直子『端境の海』(思潮社北海道新聞文学賞詩部門受賞作)の書評「植民地の「空隙」を埋める」を寄稿しました。これまで詩人が発表してきた詩集を全作読んだ上で、あえて、その「政治性」に着目することにしました。Book欄に書いたのは初めてです。

現代詩手帖 2019年 03 月号 [雑誌]

現代詩手帖 2019年 03 月号 [雑誌]

 
端境の海

端境の海