「北海道新聞」2019年8月21日朝刊に朗読会情報が掲載
詩誌「フラジャイル」最新6号をお送りいただきました。店売りもある詩誌で、巻頭に拙作の現代詩「海賊コンラッドの出奔」が掲載されています。
【新入荷情報】
— 書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店 (@y_ikeuchiGATE6F) August 20, 2019
旭川発! 「詩誌フラジゃイル 第6号」が入荷です✨✨
詩、詩論に加え、昨年小樽文学館で行われたトークイベント「オタル、髭(ひげ)箆(べら)、瀧口さんのこと」の内容が収録されている盛りだくさんの一冊です。 pic.twitter.com/nl3YtkaS7v
バイロンの小説を下敷きにしたほか、批評的フックも盛り込んでいます。24日の旭川ときわ市民ホール14:00よりのイベントで、本作等を朗読します。予約不要!
本日2019年8月21日の北海道新聞朝刊で、同24日14:00より旭川のときわ市民ホールで開催される現代詩の朗読会の告知が掲載されています。紙面では、わざわざ私にも言及いただき恐縮です。皆さまのご来駕をお待ち申し上げます。
「SF Prologue Wave」2019年8月20日号に「Role&Roll」Vol.178の『エクリプス・フェイズ』シナリオの紹介が掲載
詩誌「フラジャイル」6号に「海賊コンラッドの出奔」掲載&8月24日に旭川で朗読
そろそろ発売になる旭川の詩誌「フラジャイル」(旭川で戦後72年続く詩誌「青芽」の後継誌)、吉増剛造さんのイベントの細かい採録があるなど、誌面の充実を見せていましたが……もうすぐ発刊になる6号(2019年8月)の巻頭(!)に、なんと拙作「海賊コンラッドの出奔」を掲載いただきました。これはバイロンの小説『海賊』を下敷きにした現代詩です。「胸躍る冒険の詩作品」と評していただきましたが、ラインバウ&レディカーの『多頭のヒドラ』からも刺激を受けています。
編集の柴田望さんのサイトで、「フラジャイル」の取り扱い店、および、6号の短信欄が採録されています。
8月24日(土)、北海道・旭川市のときわ市民ホールで開催される「小熊秀雄・朗読会 第18回 山田亮太+フラジャイル」にて、そろそろ発送となる&店に並ぶ「フラジャイル」6号の巻頭に掲載される拙作「海賊コンラッドの出奔」を朗読することになりました。ぜひお越し下さい。
「ナイトランド・クォータリーvol.18 想像界の生物相」が、8月30日頃発売!
「ナイトランド・クォータリーvol.18 想像界の生物相」が、2019/8/30ごろ店頭に並びます! (定期購読の方々には2019/8/27ごろ発送となります)
国立民族学博物館にて先行発売いたします!
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幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。
vol.18は「想像界の生物相」。
国立民族学博物館で開催される特別展示「驚異と怪異」とシンクロし、
想像界のさまざまな生物をモチーフにした物語を特集!
特別増ページで、小説やインタビュー、レビュー、エッセイなど満載。
『パステル都市』のM・ジョン・ハリスン、E・ホフマン・プライス、タラ・イザベラ・バートンなど翻訳8編、日本作家は仁木稔、朝松健。
この他、開田裕治インタビュー、三宅陽一郎インタビュー、小特集/国立民族学博物館・特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」など、読み応えたっぷりです。
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■主な内容
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■アーサー・コナン・ドイル「大空の恐怖」/訳:田村美佐子
■E・ホフマン・プライス「クルディスタンの異邦人」/訳:岡和田晃
■ポール・ヘインズ「マレクの復活」/訳:岡和田晃
■タラ・イザベラ・バートン「レオポルトシュタット街のゴーレム」/訳:待兼音二郎
■クリスチャン・ライリー「山の中へ、母なる古齢の森の中へ」/訳:大和田始
■アンジェラ・スラッター「リトル・マーメイドたち」/訳:徳岡正肇
■ウィリアム・ミークル「書斎の中のもの」/訳:渡辺健一郎
■M・ジョン・ハリスン「ラミアとクロミス卿」/訳:大和田始
■仁木 稔「ガーヤト・アルハキーム」
■朝松 健「〈一休どくろ譚・異聞〉一休葛籠」
【インタビュー】
■開田裕治インタビュー「ノイズの中から生まれるイメージ」/岡和田晃
■三宅陽一郎インタビュー「AIは人間の幽霊を見るか」/徳岡正肇
【小特集】
■国立民族学博物館・特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」
■“怪異の音”を収集した貴重な映像資料/深泰勉
■マンタム・選 想像界の生き物図鑑
■能楽「土蜘蛛」──日常と地続きの怪異の恐ろしさ/待兼音二郎
【連載】
■〜夜の国の幻視録 その2〜イブン・バイタール「マンドラゴラ売りの口上」/訳:岡和田晃/画:藤原ヨウコウ
■「犬とマンドレイク」中国へ渡る──マンドレイクの採取法はなぜ広まったか/松島梨恵
■〈新連載・アンソロジーに花束を〉第一回 謎の物語/安田均
【Movie】
■塹壕からの「準創造」 ――『トールキン 旅のはじまり』/岡和田晃
■ヴンダーカンマーの時代とモンスター映画の間 ゴーレム編/深泰勉
■台湾土俗ホラーが怖い!/加藤浩志
■ヴンダーカンマーの時代とモンスター映画の間 人魚編/深泰勉
【Game】
■「DOOM」 ――怪物と踊るビデオゲームの快楽/徳岡正肇
【ブックガイド】/岡和田晃
■眩惑と驚異のメタテクスト空間へようこそ(ウナムーノ『アベル・サンチェス』、アンジェラ・カーター『ホフマン博士の地獄の欲望装置』、イアン・バンクス『蜂工場』)
■双角の預言者、あるいは錬金術師の父祖──山中由里子『アレクサンドロス変相』を素描する
■「人間ならざるもの」が未来と過去を相対化する(「幻想文学」特集「くだん、ミノタウロス、牛妖伝説』、酉島伝法『宿借りの星』、上田早夕里『リラと戦禍の風』)
■想像界の生物相を探究するために(ノンフィクション・ガイド)
【エッセイ】
■「想像界の生物相」に寄せて/いわためぐみ
■孔雀天使に魅せられた二人の作家──E・ホフマン・プライスとポール・へインズ/岡和田晃
■バリ、ダイビング・ポイントの怪/友成純一
■怪物のアイデンティティ──鳥の王「ロプロプ」のうつろう形象/松島梨恵
■バリのレヤック/友成純一
■「サンヒャン・ドゥダリ」に描かれる魔女の系譜/深泰勉
■表紙作品=仮面(クモ)(メキシコ) 撮影:大道雪代/国立民族学博物館 特別展「驚異と怪異─想像界のいきものたち」より
11月3日(日)にイエローサブマリン秋葉原RPGショップで開催「朱鷺田祐介オンリーコンベンション」(主催:幻界堂)にゲスト参加
11月3日(日)にイエローサブマリン秋葉原RPGショップで開催される「朱鷺田祐介オンリーコンベンション」(主催:幻界堂)にゲスト参加します。
私は『エクリプス・フェイズ』のゲームマスター(GM)をさせていただきますが……なんとGMでも参加でき、GM募集がすでに開始されています!
8/10~9/22はGM募集期間で、9/25~10/15の間がプレイヤー(PL)募集期間とのこと。
詳細は以下のサイトをご確認下さい。
【ゲストとシステム】(敬称略)
朱鷺田 祐介『深淵 試作第3版』
岡和田 晃『エクリプス・フェイズ』
西上 柾『シャドウラン5th Edition 』◆イベント形式
・完全予約制のオンリーコンベンションです
・定員を超える参加希望が有った際には抽選となります
・ゲストGM:3卓、募集GM:5卓の予定
・PLは各卓4名の予定◆日時:2019年11月3日 日曜日
【イエローサブマリンホームページ】
http://www.yellowsubmarine.co.jp/shop/shop-059.htm
◆定員:32名
◆参加費:3000円 ※GMは立卓時無料。
ゲスト卓の参加費:3500円
- 作者: ロブ・ボイル,朱鷺田祐介,岡和田晃,待兼音二郎,エクリプス・フェイズ翻訳チーム
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 大型本
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岡和田晃の第一詩集『掠れた曙光』(幻視社)が刊行されます
岡和田晃の第一詩集『掠れた曙光』(幻視社、2019年8月刊)の見本が届きました。
古典文学を下敷きにした形而上詩を中心に、長短様々なスタイルで書かれた現代詩14編を収めています(A5判、124ページ)。
初版は限定80部のみの発行ですので、ご興味のある方はakiraokawada@gmail.comまでお知らせ下さい(以下は見本の現物をカメラで撮ったものです)。
収録作は以下の通りです。
1
イシスのヴェエルをめくって
恍惚のベアータ
倒立するクライスレリアーナ
黄昏の丘へ
掠れた曙光
2
聖女リドヴィナの墓標
大理石像の瘢痕
海賊コンラッドの出奔
黄金の坩堝
3
災厄の阿呆船
4
コンクリート・ポエトリー?
カウンター・カルチャー?
【あとがき】
5
これはプロレタリア詩だ!
編集(というかDTPですね)担当した岡和田晃第一詩集『掠れた曙光』が届きました。言葉を断片化するタイプのものや古典を下敷きにしたり、言葉遊びで音に意味を重層的に重ねたりするものなどはなかなか私には難しいですけど、プロレタリア詩は形而下的でたいへんよくわかりますね。 pic.twitter.com/CRKywcyd4Q
— 東條慎生のReal genuine fakes (@inthewall81) 2019年8月15日
内閣官房アイヌ総合政策室の「アイヌ施策の総合的かつ効果的な推進を図るための基本的な方針案に関する意見募集について」にパブリック・コメントを提出しました。
内閣官房アイヌ総合政策室の「アイヌ施策の総合的かつ効果的な推進を図るための基本的な方針案に関する意見募集について」に、以下のパブリック・コメントを提出しました。
以下、4点に分けて提出しました。その内容を、以下に紹介していきます。
文芸評論家・法政大学講師の岡和田晃です。意見を論点ごとに提出していきます。
【1】本件について、いわゆる「ネット右翼」とされる人たちの煽動により、「アイヌ新法で日本が分断される」、「中国や北朝鮮の侵略を許す」、「(実際には存在しない)アイヌ利権が強化される」などといった、陰謀論や差別の煽動がなされています。
現行のパブリック・コメントの制度では、こうした荒唐無稽な陰謀論でも、1票とカウントされてしまい、相応の影響力を有してしまいます。
そこで、「新法によって日本が分断されることはありえない」、「いわゆるアイヌ利権は存在しない」、「政策の背後に中国や北朝鮮がいるわけではない」と、公的なステートメントを行っていただければと思います。
ご検討をいただけましたら幸いです。
【2】私は、『アイヌ民族否定論に抗する』(共編著、河出書房新社、2015)および『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』(寿郎社、2018)等で、文芸評論の立場から、アイヌ民族に対する差別の煽動を問題視してきました。
今回のアイヌ施策推進法については、「飛揚」69号(視点社、2019)に私見をまとめていますが、第四条および付帯決議において、アイヌへの差別が明確に禁止されたことは、大いに前進として評価できると思います。
ただし、現状は施行後も、アイヌに対するヘイトスピーチ(差別煽動表現)は、インターネットを中心に止む気配がありません。
そのため、具体的なガイドラインの明確化、識者およびアイヌ当事者を含む機関を設け、またアイヌ差別の禁止について、積極的なアナウンスをしていただければと思います。
【3】アイヌ施策推進法については、いわゆる「ネット右翼」におる「日本が分断される」などといった空想的な陰謀論のほか、識者による具体的な批判が各紙誌で発表されました。
とりわけ重要な批判が、第一条でアイヌを「日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族」と明記したという点では画期的であるものの、それに伴う歴史的な加害のへの反省が盛り込まれておらず、アイヌの自決権の尊重されていないというものです。
こうした批判的意見を真摯に受け止め、改善を期待します。
【4】先述した『アイヌ民族否定論に抗する』や『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』などで繰り返し指摘したことですが、現在のアイヌ差別は、在日外国人差別・部落差別・障碍者差別等・女性差別等のナラティヴ(語り)を、そのまま借用することで成り立っている部分が大きくあります。
さらには、それらと連動した複合差別というものもあります。
例えば、寿都町義が発して「北海道新聞」等で問題視された「ザイヌ」というのは「在日コリアンがなりすましたアイヌ」という意味で、アイヌ差別であると同時に、在日コリアンに対する差別でもあります。
第四条を有名無実なものとしないためには、複合差別の問題についても視野に入れた取り組みを、むしろ政府の側が積極的に進めていくことが期待されます。
川崎市では具体的な罰則規定を含んだヘイトスピーチを規制する条例案が提出されました。
こうした動向と連動しうるような形を念頭に置き、法案に関するアナウンスや、ガイドライン制定・審議機関等の設置をしていただければ幸いです。
19.08.20追記:同内容を「北海道におけるアイヌ施策を推進するための方針(素案)への意見提出」にも送りました。