〈Role&Roll Vol.67〉に『ガンドッグゼロ』のシナリオ「ミッション:ルインズ・アンド・イデオロギー」を掲載いただきました。


 本日発売のアナログゲーム総合情報誌〈Role&Roll〉Vol.67は「D-FILE ZERO」と題し、本格ガンアクションRPGガンドッグゼロ』の特集となっています。

Role&Roll Vol.67

Role&Roll Vol.67

ガンアクションTRPG ガンドッグゼロ (Role&Roll RPGシリーズ)

ガンアクションTRPG ガンドッグゼロ (Role&Roll RPGシリーズ)

 新作サプリメント『アリス・イン・ナイトメア』(Wolfinaさんのイラストを見てたまげた!)の紹介に加え、小林正親さんのシナリオ「沈黙の犬の生活」、そして僭越ながら私のシナリオ「MISSION:Ruins and Ideology」が掲載されています。充実の特集です。


 小林さんのシナリオ「沈黙の犬の生活」は……。チベットを舞台にした抒情的なシナリオ。かつて小林さんが〈Role&Roll Vol.9〉に発表した「何日君再来(イツノヒカマタキミクル)」にも相通じるテイストで、小林さんらしいドラマティック、かつ野心的なシナリオになっています。
 特に、人間の内面に絡んだTRSが素晴らしい。小林正親ファンは手にとって損はありません。「『ガンドッグ』って軍事モノでしょ、あたし、ミリオタじゃないし……」という人にもうってつけのシナリオになっていると思います。ぜひ「愚か者のミッション」を!


 一方、私のシナリオ「MISSION:Ruins and Ideology」(「ミッション:ルインズ・アンド・イデオロギー」は、ストロング・スタイルでの『ガンドッグゼロ』らしさを追究してみました。
 まずは紹介文をご覧下さい。

“いま、いちばん熱い土地”南オセチア共和国。密命を帯びたガンドッグたちは半ば廃墟と化した街に乗り込む。そこで彼らが見たものは……! 好評のリプレイ『アゲインスト・ジェノサイド』ともリンクする、壮大なバレット・バレエが始まった!
 『ブルーローズ・ネクサス』とのコンバート案もついて、楽しさ桁違い!

 ということで、今回はグルジア戦争を背景に、市街戦と狙撃をテーマにしたシナリオになります。舞台は南オセチア自治州の州都、ツヒンバリ!
 一部設定がリプレイ『アゲインスト・ジェノサイド』とリンクしますが、もちろん、同書を所持していなくても遊ぶことは可能です(お読みいただいていれば、より楽しくなりますが)。
 テストプレイをした感触では、プレイヤーの受けはなかなか悪くありませんでした。
 敵のデータに関してはあたう限りマンチキンに作成してみました。もちろんボスの装備は東欧系で固めております。
 恐怖の市街戦をお楽しみいただけましたら幸いです。こっそり追加データも盛り込んでありますのでサプリメント的な楽しみ方もできるものと思います。
 もともとこのシナリオは、アンゲロプロスの映画『こうのとり、たちすさんで』をRPGでやりたいなあ、と思ったのが出発点でした。気がついたら『戒厳令下チリ潜入記』になってしまってましたが、余裕があったらそうした要素も入れてみて下さい。私自身、『こうのとり、たちすさんで』のRPG化は常に念頭へ置いておきます。


 『戒厳令下チリ潜入記』、VHS版は極めて入手困難でしたが、なんとこちらで一部が視聴できるようです。
http://www.veoh.com/browse/videos/category/culture/watch/v15608669SbFkEEBm

戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険 (岩波新書 黄版 359)

戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険 (岩波新書 黄版 359)

 また、今回は『ブルーローズ・ネクサス』へのコンバート案も加えさせていただきました。第1回『ブルーローズ・ネクサス』オンリーコンベンションで公開テストプレイをさせていただいたものとなります。
 朱鷺田さんからもご紹介をいただいております。どうも、ありがとうございます。
http://suzakugames.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/rr67brn-e71c.html
 『ブルーローズ・ネクサス』のシナリオをお探しの方も、ぜひともお手にとってみて下さいまし。


 以下、「ミッション・ルインズ・アンド・イデオロギー」の参考になりそうな動画を集めてみました。
 シナリオを運用される際の参考にしてみて下さいませ。


 ・DANA 152㎜自走榴弾砲の動画
 ・グルジア戦争についてのドキュメンタリー
 ・ツヒンバリ市内への砲撃映像
 

 を集めてあります。