「Role&Roll」Vol.111に、戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典および『エクリプス・フェイズ』サポート記事を掲載いただいています。

 RPGを中心としたアナログゲーム総合情報誌「Role&Roll」Vol.111にて、中世ヨーロッパ社会史の入門コラム「フィクションの鏡を踏み跨ぎ、RPGや物語創作を楽しく深みのあるものにしてもらう」ことが目的の連載「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典〜ファンタジーから現実中世への架け橋〜」の第18回「小屋住み農は辛いよ――中世の荘園」を掲載いただいています。
 「「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」は、「領土と農民の契約関係」、「荘園のタイプとその仕組み」の二本立てで、中世ヨーロッパの経済的なシステムを理解するにあたっては外すことのできない荘園制について、学術的な専門資料を参照しつつ、そのエッセンスをできるだけわかりやすく噛み砕きました。冒頭の掛け合いを含め、シナリオソースになり、イメージが膨らみそうな「種」を散りばめています。特に小屋住み農の問題は、現代日本ワーキングプア、そのものですね。
 いつもながら見田航介さんのイラストも傑作で、「農民の生活」と「農業革命」という二つの柱で、当時の荘園での暮らしをイキイキと伝えてくれます。中世農村といったら子沢山のイメージがありますが、なんと核家族が中心だった、などなど、驚きの事実が記されています。
 『エクリプス・フェイズ』のサポート記事は、センティネルのためのワールドガイド「宇宙の歩き方」の第2回を掲載。こちらには、太陽系の中心である太陽近傍宙域および水星が紹介されます。詳しい紹介は「SF Prologue Wave」の次号にも掲載予定です。

Role&Roll Vol.111

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