1月21日に東京外国語大学でワークショップ「アイヌ民族とオーストラリア先住民――同化・差別と研究の現在」に参加します。

 『アイヌ民族否定論に抗する』刊行から、早いものでそろそろ1年が経過しますが、本年もカウンター活動は継続していく所存です。つきましては、1月21日に東京外国語大学で「アイヌ民族とオーストラリア先住民――同化・差別と研究の現在」というイベントが開催されます。
 私はアイヌ民族否定論に抗う想像力――新谷行、三好文夫から向井豊昭まで」と題し、「三田文学」2015年秋号に寄稿した「ノッカマップを辿り直して」や「現代詩手帖」2015年8月号に寄稿した「北限で詠う詩人たち 「途絶えの空隙」とそこからの飛翔」に関連したお話をさせていただこうかと思います。
 イベントのコーディネートは『アイヌ民族否定論に抗する』共著者の友常勉さん。『オーストラリア先住民と日本』の編者である山内由理子さんに、お馴染みマーク・ウィンチェスターさんとご一緒させていただきます。

東京外国語大学国際日本研究センター比較日本文化部門+国際連携推進部門主催 ワークショップ、東京外国語大学 社会・国際貢献情報センター共催
アイヌ民族とオーストラリア先住民――同化・差別と研究の現在」


「先住民」について学び、知るということは、主流社会とは異なる視点を持つ人々について学び、共に考えることを意味する。2014年、札幌市議(当時)がアイヌ民族へのバッシングをTwitterで発言した。歴史的な認識は進んだとはいえ、人種差別的な移民政策と先住民政策のもとで、オーストラリア先住民は植民地主義的な〈知〉の構造に規定されてきた。このワークショップでは、アイヌ民族とオーストラリア先住民の研究者から、最新の研究報告を寄せていただく。それを通して、非西洋の鏡に映る私たちの姿を認識する手がかりとしていきたい。


関連図書: 岡和田晃/マーク・ウィンチェスター編『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社2015年)
山内由理子編『オーストラリア先住民と日本 先住民学・交流・表象』(御茶の水書房2014年


2 0 1 6 年 1 月 2 1 日 ( 木 ) 1 8 時 〜 2 0 時 半
東京外国語大学本部管理棟中会議室


〈報告〉
岡和田晃(文芸評論家・共愛学園前橋国際大学非常勤講師)
アイヌ民族否定論に抗う想像力――新谷行、三好文夫から向井豊昭まで」

・マーク・ウィンチェスター(神田外語大学教員)
アイヌ民族否定の十年:河野本道から金子快之に至る負の系譜」

・山内由理子(本学総合国際学研究院教員)
「都市に暮らすオーストラリア先住民」


お問い合わせ: 東京外国語大学 国際日本研究センター
電話:042-330-5794 メール:info-icjs@tufs.ac.jp


アイヌ民族否定論に抗する

アイヌ民族否定論に抗する

オーストラリア先住民と日本: 先住民学・交流・表象

オーストラリア先住民と日本: 先住民学・交流・表象

三田文学 2015年 11 月号 [雑誌]

三田文学 2015年 11 月号 [雑誌]