「早稲田文学」2015年冬号は、藤井光さんの責任編集による「ぼくたちはなぜ動かずにいられないのか?――世界文学ケモノ道」が企画特集となっています。様々な言語で書かれた文学作品の翻訳者たちが「移動をめぐるブックガイド」に寄稿していますが、私は「アイヌまたは北海道の作品・作家」という依頼に応じる形で、向井豊昭『怪道をゆく』小論「中央(ヤマト)の暴力(リズム)を掻き回(コヤッコヤッ)す辺境の言葉」を掲載いただきました。「早稲田文学」でこのテーマでしたら、これしかないでしょうと! 本作のゲーム性をも推しているという意味から、評者の肩書は「文芸評論家・ゲームライター」としています。林浩治さんがいいところを拾ってくれました!
また、こちらには、『アイヌ民族否定論に抗する』の共著者であるくぼたのぞみさんが、「3つの国、3つの土地を往還する物語『アメリカーナ』について」の紹介を書かれています。チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの手になる「みずからの体験をふんだんに取り込みながら書いた長編小説」ということで、河出書房新社から近刊予定。楽しみですね。
- 作者: 早稲田文学会
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/11/05
- メディア: 雑誌
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- 作者: 向井豊昭,早稲田文学会
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 単行本
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- 作者: 岡和田晃,マークウィンチェスター
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