「新潮」2016年6月号に、「「がんばれニッポンっ!」という空白を埋める――木村友祐『イサの氾濫』書評」を掲載いただきました。
「時事通信」に寄稿した『イサの氾濫』書評とは、別個のアプローチを試みてみました(「時事通信」の書評は、福井新聞、河北新報、神奈川新聞、福島民報に掲載されたのが少なくとも確認できております)。
「すばる」掲載時の初稿と単行本の異同を考察する生成論的なアプローチ、イベントでのインタビュー、あるいはパヴェーゼとの対照を促す比較文学的な方法論、といったものです。原稿用紙6枚半と、書評にしては余裕のある紙幅で書くことができました。
ありがたくも木村友祐さんからは、次のようなコメントをいただいてしまいました。
『イサの氾濫』3刷り、おめでとうございます!『新潮』6月号、岡和田晃さんの『イサの氾濫』書評。パヴェーゼを例にとり、〈…風土性(クリマ)を基軸として全体主義に対峙する「ネオレアリズモ」の文学として、木村友祐の小説を読んでいくことも可能かもしれない〉。ああすごい。批評に書き手が促されることもある。ありがとうございます!
— 木村友祐 (@kimuneill) 2016年5月7日
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