2017年の仕事(その1)単著・共著・論文・批評・ゲームシナリオ

 Twitterで告知を行ったあと、バタバタしていてこちらのサイトへ転載できない状態が続いており、心苦しかったのですが、新年を期に、昨年の仕事を主として時系列順にまとめてみました。


●単著

・『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷 SF・幻想文学・ゲーム論集』(アトリエサード/書苑新社)

 これまでの単著とは切り口が変わった、類書のない新しい試みができました。


●共著・論文・批評
 2017年上半期。

・「〈アイヌ〉をめぐる状況とヘイトスピーチ――向井豊昭「脱殻(カイセイエ)」から見えた「伏字的死角」」(「すばる」2017年2月号、集英社
・「生きられる隙間を探せ――木村友祐『野良ビトの燃え上がる肖像』」(「東奥日報」2017年1月25日)
・「津島佑子と「アイヌ文学」――pre-translationの否定とファシズムへの抵抗」『津島佑子 土地の記憶、いのちの海』(河出書房新社
・「高橋和巳、自己破壊的インターフェイス」『高橋和巳 世界とたたかった文学』(河出書房新社
・『破滅(カタストロフィー)の先に立つ』(第4部抜粋)『北の文学2016』(北海道新聞社)
・『未来の他者へ――『サクリファイス』『希望のエートス』批評集(響文社)
・「オーガスト・ダーレスアメリカン・ノスタルジア――心地よく秘密めいた「淋しい場所」(「ナイトランド・クォータリー」Vol.8、アトリエサード/書苑新社)
・「言語という根本衝動、音楽という犠牲――パスカルキニャールを読む伊藤計劃」『世界のすべての朝は』(通常版・特装版)(伽鹿舎)
・「コンピュータRPG『MOTHER』に見る母性とその喪失〜ゲームと文芸を架橋して批評する」(共著、「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」No.70、アトリエサード/書苑新社)
・「「作者の死」、パンドラゲートのその先へ」『タエ、恩寵の道行』(書肆山田)
・「E・L・ホワイト「セイレーンの歌」と、『オデュッセイア』の「内なる自然」」(「ナイトランド・クォータリー」Vol.9、アトリエサード/書苑新社)
・「複雑で硬質な想像力から生まれる批評性こそを擁護せよ!」(「文藝」2017年秋号、河出書房新社

 2017年下半期。

・「移動と語りの重ね書きによる世界の再地図化(リマッピング)――宮内勝典『永遠の道は曲りくねる』」(「すばる」2017年8月号、集英社
・「「北の想像力」という「惑星思考(プラネタリティ)――山林に自由存せず、から始まる〈北海道文学〉史の再考」(「北方文芸2017」、北海道立文学館)
・「江原光太と〈詩人のデモ行進〉――『北海道=ヴェトナム詩集』再考」(「現代詩手帖」2017年8月号、思潮社
・「〈ゴーストハンター〉シリーズのあゆみ」(「ナイトランド・クォータリー」Vol.10、アトリエサード/書苑新社)
・「《超常探偵ジュール・ド・グランダン》と叛逆への道筋」(「ナイトランド・クォータリー」Vol.10、アトリエサード/書苑新社)
・「ニューウェーヴは終わらない――山野浩一を追悼する」(「SFマガジン」2017年10月号、早川書房
・「江原光太と〈詩人的身体〉――郡山弘史、米山将治、砂澤ビッキ、戸塚美波子らを受け止めた器」(「現代詩手帖」2017年9月号、思潮社
・「言語論的転回以後のフィクション論をゲームで示す――イェスパー・ユール『ハーフリアル』」(「図書新聞」2017年9月16日号)
・「歴史の暗部を実証的に――石純姫『朝鮮人アイヌ民族の歴史的つながり』」(「共同通信」2017年9月21日配信)
・「文学による「報道」――笙野頼子『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神」(「時事通信」2017年10月10日配信)
・「「死後小説」として描かれる壮大なポストヒューマニズムの前史――荒巻義雄『もはや宇宙は迷宮の鏡のように』」(「週刊読書人」2017年10月27日号)
・「キム・ニューマンドラキュラ紀元』と新歴史主義(ニューヒストリシズム)」(「ナイトランド・クォータリー」Vol.11、アトリエサード/書苑新社)
・「ノーベル文学賞を考える――オッズ・サイトのあれこれから政治性、ポントピダン再評価やベルンハルトまで」(「しししし」Vol.1、双子のライオン堂書店)

●ゲームシナリオ創作・監修
 RPG『エクリプス・フェイズ』用シナリオ(「Role&Roll」Vol.148〜159、月刊、アークライト/新紀元社
 毎号監修(協力)しておりますが、以下はメイン執筆です。

・「タイタンのゲーム・プレイヤーたち」(「Role&Roll」Vol.151、アークライト/新紀元社
・「ソードダンサー・オン・マーズ」(「Role&Roll」Vol.154、アークライト/新紀元社
・「恩讐のパラレル・プロセッサー」(「Role&Roll」Vol.158、アークライト/新紀元社