世界最初のRPGの、世界最初のプレイリポート


 最近読んだもののなかでも、室井光広の『零の力』(実に優れたボルヘス論)やラングドンジョーンズ編『新しいSF』(ラディカルかつ圧倒的にアクチュアルな短編集)など、語るべきものは多いのですが、流れる前に『GAME JAPAN』について少し触れておきましょう。


 既に出ている『GAME JAPAN』6月号(ホビージャパン)に「ウォーゲームにおける剣と魔法」という記事が掲載されています。
 これは世界最初のRPGダンジョンズ&ドラゴンズ』のデザイナー、ゲイリー・ガイギャックスの手になる、もっとも早い時期に書かれたRPGのプレイリポートの邦訳なのです。


 初出は当然、1974年!


 ゲームタームはほとんどないので、『D&D』のルールを知らない方でも、わかります。激しくお勧め。
 なぜかわかりませんが、読み進むうちに、初期衝動が湧き上がり、センス・オヴ・ワンダーに対する感性が研ぎ澄まされてくる、不思議な力を持った記事です。

 
 桂令夫さんの、「追悼:ゲイリー・ガイギャックス」もよかった。久しぶりの桂テイストを補給した感じです。