最近読んだもののなかでも、室井光広の『零の力』(実に優れたボルヘス論)やラングドン・ジョーンズ編『新しいSF』(ラディカルかつ圧倒的にアクチュアルな短編集)など、語るべきものは多いのですが、流れる前に『GAME JAPAN』について少し触れておきましょう。
GAME JAPAN (ゲームジャパン) 2008年 06月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2008/04/30
- メディア: 雑誌
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既に出ている『GAME JAPAN』6月号(ホビージャパン)に「ウォーゲームにおける剣と魔法」という記事が掲載されています。
これは世界最初のRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のデザイナー、ゲイリー・ガイギャックスの手になる、もっとも早い時期に書かれたRPGのプレイリポートの邦訳なのです。
初出は当然、1974年!
ゲームタームはほとんどないので、『D&D』のルールを知らない方でも、わかります。激しくお勧め。
なぜかわかりませんが、読み進むうちに、初期衝動が湧き上がり、センス・オヴ・ワンダーに対する感性が研ぎ澄まされてくる、不思議な力を持った記事です。
桂令夫さんの、「追悼:ゲイリー・ガイギャックス」もよかった。久しぶりの桂テイストを補給した感じです。