去る5/31に、東京・青山のテピアにて開催されたホビージャパンRPGコンベンションで、『ウォーハンマーRPG』のゲームマスターをやってまいりました。
イベントマスターはとにかく緊張するもの。テンションを上げて望みました。
シナリオは、ブログで予告したとおり、『堕落の書:トゥーム・オヴ・コラプション』で導入された、ノーシャ(北欧を擬した国)を舞台としたもの。
やりすぎなまでに暴力的で、決して恨みを忘れず、かつ打算に満ちた最低のバイキング野郎どもが暮らす国だ!
そんなノーシャ人の特性を事細かに説明して、いざシナリオ開始。
シナリオは、各部族から集まったノーシャの戦士たちが、ユミールと呼ばれるノーシャ版ビーストマンたちを狩りに行ったら、有為転変の神ティーンチの陰謀に巻き込まれて……。といったお話でした。
最後には、ジャック・ヨーヴィルの小説『シルバーネイル』にも出てくる混沌の荒れ野まで遠征するという北欧の叙事詩っぽい冒険に収まりました。よかった(笑)
ウォーハンマーノベル シルバーネイル (HJ文庫G ジ 1-1-4)
- 作者: ジャック・ヨーヴィル,クリステル・スヴェーン,崎浜かおる,藤沢涼,小林尚海
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
内容については、プレイヤーで参加して下さったid:Taipeiさんが詳細なレポートを書いて下さいました。そちらの方を見ていただければ、全貌がよくわかると思います。
ネタバレすると、今回のシナリオは以下のようなコンセプトで書かれたものでした。
1、経験点2000のノーシャ人バイキングで、楽しく暴れる。
2、経験点2000のノーシャ人バイキングということで、強めの敵が容赦なく登場する。魔法もいっぱい使ってくる。d1000の混沌変異表もガンガン振らせる。
3、だが、『ウォーハンマーRPG』の面白さは戦闘だけではないので、最後は戦闘では解決できない 「意思決定」を主軸にしたシチュエーションを用意する。
4、なるべくわかりやすいストーリーを心がけるが、きちんとシナリオの分岐点を用意しておく。今回の最も大きな話の分かれ目は、「混沌の荒れ野」へ王を助けにいくルートと、エンパイアに海賊として略奪に出かけるルートだった(もしエンパイアの村を略奪しに行ったら、そちらには村人が腐敗の神ナーグルの信徒と化していて、酷いことになるというオチが待っていたのでした)。
5、ノーシャ独特の文化を強調する。途中、エンパイアからやってきた魔狩人が、混沌にひれ伏すのではなく混沌を「たくましく利用する」ノーシャ人に襲いかかってくるというシチュエーションを用意したのも、「ノーシャ人であること」を別の角度からわかってもらいたいと思ったため。
さて、今回のコンベンションは『D&D』4卓、『ウォーハンマーRPG』2卓、『D&Dミニチュアゲーム』3卓、さらには『とらぶるエイリアンず』の卓まで立ち、ものすごく盛り上がったイベントと相成りました。
加えて、サプライズ・ゲストとして『ウォーハンマーRPG』翻訳チームの鈴木康次郎さんと見田航介さんがコンベンションに来て下さったということもあり、いち参加者として感慨深いものがありました。
また、こういったイベントが開かれるとよいな、と心から思います。
バイキングものを遊んだということで、モンティ・パイソンのスタッフの手になる映画『エリック・ザ・バイキング』のトレイラーを貼っておきます。お愉しみ下さいまし。