ラングドン・ジョーンズと、アンリ・ミショー


 文学フリマで発売された〈幻視社〉第3号に掲載の「スペキュレイティヴ・フィクション宣言」の最後に、ラングドンジョーンズの『レンズの眼』が出てきます。
 この小説から得たイメージにいちばん近いのが、僕のなかではアンリ・ミショーなのですね。つまりジョーンズに、SFと詩を接続させる原点を感じているわけです。
 この詩というのはあまり狭い意味ではありません。
 かつてイタリアの未来派の詩人たちが詠ったような、テクノロジーを思弁から見る視点としての詩のことを言っています。案外ここに、思わぬお宝が隠されている気がします。

レンズの眼 (1980年) (サンリオSF文庫)

レンズの眼 (1980年) (サンリオSF文庫)

アンリ・ミショー詩集

アンリ・ミショー詩集