セオドア・ローザックの謎の長編
SFセミナー2009にて、フランスで賞を取ったセオドア・ローザック(『フリッカーあるいは映画の魔』)の長編“The Crystal Child”なるものが存在すると教えていただきました。
ローザックは本業が大学の先生なので、小説の邦訳は『フリッカー、あるいは映画の魔』しかありませんが、同書がとても面白い作品であるのは、お読みになった方ならばおわかりの通りです。
- 作者: セオドアローザック,Theodore Roszak,田中靖
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
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で、そのローザックの謎の長編がある。ぐぐっても見つからないと言われましたが、案の定、ない。なんなんだこれは。
とか言っていたら、まずは親切な方がAmazon.frで見つけて下さいました。
http://www.amazon.fr/dp/2749110467
なんとなく、『ブラジルから来た少年』+『結晶世界』みたいな話なのかしらん、と思ってしまいました。「老い」を主題とした、人間心理に迫る傑作……みたいな評を読むとつまらなそうですが(笑)、ローザックですから、そんなことないと期待したいところ。
なんか内容的に危険だから(例えが似合うかわかりませんが『ドクター・アダー』とか『オルガスマシン』みたいな?)英語で出ないのかな、とも思ったのですが、そんな雰囲気は、Amazonを見た限りではなさげですかね。
などと思っていると、id:wtnbtさんが、詳しくリサーチをして下さいました。ありがとうございます。
・賞のページ
http://www.noosfere.com/gpi/
・出版社のページ
http://www.cherche-midi.com/theme/detail-L_Enfant_de_cristal-9782749110462.html
・レビューなど
http://www.cafardcosmique.com/L-enfant-de-cristal-Une-histoire
http://worldcat.org/identities/lccn-n50-49738
「このページで探して見つからないので、もしかするとフランス語版しかというか オリジナルが刊行されていないのかもしれません。フランスではかなり人気があるみたいですね」とのこと。
しかし、レビューのひとつめでなぜかPKD御大の顔が。やっぱそっち方面なのかしらん(笑)