『秘術の書』がそろそろ発売になります。

 今月末に出る予定の『秘術の書』の見本誌を送付いただきました。ありがとうございます。
 それにしても日本の印刷技術はすばらしい。私は『D&D』第4版はほぼすべて原書も持っていますが、本国版の装丁は美しいのひとこと。そして、オールカラーの原書のテイストをそのまま生かした日本語版もまた素晴らしく、原書の雰囲気をそのまま踏襲しつつ色艶などがきめ細やかに打ち出されていて、日本人ならではのこだわりを感じます。このあたりの造本の妙を楽しめるのは、デジタル・データだけではわからない、書物ならではの面白さですね*1

秘術の書 (ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版サプリメント)

秘術の書 (ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版サプリメント)

 いやあ、感無量です。
 プレビューもがんがん更新されてますので、ぜひそちらもどうぞ。


・これでもくらえ! とっておきの呪文を――『秘術の書』プレビュー更新!
http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/4th_ap/ap.html


 岡和田的チョイスでは、ブリザード・メイジなる「伝説の道」なんぞもお勧めです。近接範囲・爆発10の範囲攻撃パワー「ブリザード」とかあるよ!

リザード・メイジ
Blizzard Mage/猛吹雪の魔道士


「冬は肉体を凍てつかせ、生け垣や峠道にヒューヒューと吹きつける寒風でもって大地を磨き上げる。これほど詩的なものが他にあろうか」


 君は、氷雪の荒野や冬霜に覆われた大地にくつろぎを覚える。寒冷で過酷な環境を君は好ましく、快適であるとすら考える。君は世界中のどこからであれ、ことによると元素の渾沌からでさえも冬嵐を呼び出すことができ、敵を滅ぼすためにそれを用いる。攻撃時には、君の身体は氷の結晶に覆われ、肌が青白くなる。呪文を唱えると、君のまわりには雪や雹が乱舞し、叩きつけるような強風が吹き荒れる。
 猛吹雪は君の最良の友であり、獰猛な従者でもある。その力によって、君は殺人的な爆風でクリーチャーを吹き動かし、雪と氷の凍える大旋風で敵を転倒させる。 そんな君が心にまで冷気を宿していたとしても、何の不思議があるだろうか? 君が、体現する寒冷な季節そのままに冷淡であるのか、それとも、友と呼べる人たちのために温もりの火を消さずにいるのかは、ひとえに君の人柄次第だ。

*1:ちなみに話はずれますが、私は文藝春秋の単行本の、「活字が浮き出ている感じ」を偏愛しています