時事

訃報:蔵原大さん(ゲーム/史学研究者、大学講師)

岡和田晃(akiraokawada@gmail.com)と申します。ご遺族のご許可をいただきまして、ゲーム/史学研究者の蔵原大さんが、2020年の2月22日から23日頃、心筋梗塞でお亡くなりになったことをお知らせいたします。 22日に具合が悪いと勤務先に連絡があり、23日に…

第50回北海道新聞文学賞贈賞式あれこれ

1月はいきなりバタバタで更新もできませんでした。ツィッターでは随時、状況を報告してきましたが、まとめてはいなかったので、ブログの方にストックをしておきます。本日は北海道新聞文学賞の授賞式で、これから札幌に行きます。さすがに主賓なので、残念な…

第37回日本SF大賞推薦文&選考委員への要請など

私がエントリーした『ドン・キホーテの消息』樺山三英(幻戯書房)、『〈物語る脳〉の世界―ドゥルーズ/ガタリのスキゾ分析から荒巻義雄を読む』藤元登四郎(寿郎社)が、第37回日本SF大賞の最終候補に選出されました。まずは、めでたい。樺山さん、藤元さん…

姫君誕生

2016年11月1日、娘が生まれました。パートナーが11時間、がんばってくれました。

蓮實重彦「伯爵夫人」三島賞会見騒動(?)

物書きは24時間物書きとして扱われるというか、葬儀で集まった親族に、蓮實重彦「伯爵夫人」の三島賞受賞の報について訊かれました。で、SNSを見てみてみたら、蓮實重彦愛のないコメントばかりで辟易。あれで驚くということは、本当に蓮實重彦って読まれなく…

バレンタインデー

ありがたくいただきました!

韮沢靖追悼

韮沢靖さん追悼。『クトゥルフの呼び声』、『エルリック!』、『ファンタズム・アドベンチャー』……。私の世界観形成に多大な影響を受けて参りました。クトゥルフの呼び声作者: サンディピーターセン,リンウィリス,Sandy Petersen,Lynn Willis,中山てい子出版…

2016年おめでとうございます。

本年も、よろしくお願い申し上げます。 2015年を一言で総括すると、「言論でヘイトと戦った年」となりますね。ヘイトスピーチへのカウンター本『アイヌ民族否定論に抗する』を出し、いったい何本関連する講演したのか……。ただ、これで終わったわけではなく、…

しばらく更新停止します

多忙のため、しばらく更新を停止します。連絡はakiraokawada「あっと」gmail.comにまでお願いします。

『北の想像力』SF大賞最終候補作応援キャンペーン

文京区白山にある選書ストア「双子のライオン堂」にて、『北の想像力』が日本SF大賞最終候補になったことを記念し、フェアを開催してくださっています。 SF大賞最終候補作応援キャンペーンとして、 発表日の2/21正午までに双子のライオン堂で購入予約および…

限界研(限界小説研究会)を離れることになりました。

私は2008年から縁あって批評家集団「限界研(旧・限界小説研究会)」の月例研究会へ参加するようになり、共著『社会は存在しない セカイ系文化論』(2009)、『サブカルチャー戦争 「セカイ系」から「世界内戦」へ』(2010)、『21世紀探偵小説 ポスト新本格…

「POPEYE」No.803(2014 March)と「早稲田文学7」で『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』が紹介されました。

マガジンハウスから出ている「POPEYE」No.803(2014 March)後半の「TO DO LIST」(P170)という新刊チェックコーナーにて、『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』をご紹介いただきました。他の推薦図書や映画のチョイスも素晴らしく、雑誌文化の美味しいところが…

32歳になりました。

9月25日で32歳となりました。物書きは、32歳でいい仕事を残している人が多いので、勝負の年だと思っています。あたたかいコメントをお寄せいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

“論考が気に入らないから執筆者を殺せ”という暴言へ抗議します

先だって「Book News」に掲載いただいた拙稿「SF・評論入門3:「伊藤計劃以後」とハイ・ファンタジーの危機――未来は『十三番目の王子』の先にある!」について、公開後、Twitter等のソーシャルメディアや個人メールにて、各方面から反響があり、さまざまな…

31歳になりました。

まったく早いものです。さまざまな方々から、あたたかい「誕生日おめでとう」のメッセージをいただきました。ありがとうございます。少しでも良い仕事を、継続していければと思っております。

Togetterまとめ「ホラーとミステリの相性の悪さ??」に抗議します

TogetterというTwitterの発言をまとめるウェブサービスが存在するのをご存知でしょうか。 そのTogetterに「ホラーとミステリの相性の悪さ??」というまとめがあると、Twitterのタイムラインで回ってきたのですが、実際に覗いてみて驚きました。 私のTwitter…

カナイセイジさんの『ラブレター』英語版発売

10年来の戦友、ゲームデザイナーのカナイセイジさんの新作カードゲーム『ラブレター』が、アメリカAEG社で英語版の発売が決定した模様です。 カナイさんには、公私にわたってお世話になって来ました。私が書いたRPGリプレイに、カナイさんは常連メンバーとし…

5周年です

私が本名でライター活動を始めたのは、2007年に「Role&Roll」のライター公募に合格したことを契機とします。それから、今年で丸々5年が経過しました。皆さまのご理解とご支援のおかげで、ささやかながら仕事を続けることができております。 ありがとうござい…

小松左京逝去

「小松左京マガジン」の42号をお送りいただき、封を開けようとした矢先、訃報が飛び込んできました。歴史となってしまうには早すぎる。小松左京マガジンに書かせていただいたことは、私の誇りです。ありがとうございました。以前同誌に書いた理由で、『日本…

2011年、今年もよろしくお願いいたします。

こちらでのご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません、 昨年は賞をいただき、SF大会など数々のイベントに出させていただき、念願のスケイブン本ほか翻訳4冊・評論本1冊に関わり、驚くべきことに『ミノタウロス』の解説を拝命し、柴野拓美について依頼をいただ…

バルガス=リョサのなかの世界的同時性

バルガス=リョサがノーベル文学賞に輝いたことに狂喜乱舞している岡和田でございます。 私が偏愛する『フリアとシナリオライター』、『パンタレオン大尉と女たち』については、今後じっくり語る機会もあるでしょう。 今回はラテンアメリカの某国に在住し、…

第5回日本SF評論賞の贈賞式でした

本日は井口健二さんを励ます会、そして第5回SF評論賞の贈賞式でした。 同居人や親族をはじめ、SF関係者のみならず、RPG関係の方々や「幻視社」をはじめとした文学繋がりの面々も来てくれました。 わざわざお時間を割いて駆けつけていただきました、青木摩周…

今年もお世話になりました。

私は2006年の12月に――本格的に始動することを決意したうえでの――商業ライターとしての最初の原稿を納品しました。 それから、なんとか消えてしまわずに残ってがおります。「3年生き残れ」と、ある先輩ライターの方は後進を指導しているらしいのですが、よう…

『社会は存在しない』への書評をありがとうございました。

『社会は存在しない』が発売されてから、早いものでそろそろ3ヶ月が経過しようとしています。その間、お読みになった方々に、数々の感想や批評をいただきました。 「CINRA.NET」ではイベントの模様も紹介いただいています。 http://www.cinra.net/interview/…

『歌の翼に』発売

歌の翼に(未来の文学)作者: トマス・M・ディッシュ,友枝康子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2009/09/30メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 81回この商品を含むブログ (25件) を見る めでたい! 旧サンリオSF文庫版より、友枝康子さん(御年76歳!)御…

『秘術の書』がそろそろ発売になります。

今月末に出る予定の『秘術の書』の見本誌を送付いただきました。ありがとうございます。 それにしても日本の印刷技術はすばらしい。私は『D&D』第4版はほぼすべて原書も持っていますが、本国版の装丁は美しいのひとこと。そして、オールカラーの原書のテイス…

戦後文学再読

「群像」09年08月号に出ている奥泉光×高橋源一郎による対談「戦後文学2009」がとても面白いです。 戦後文学は再読されるべき時期に来ていると思います。 いま読むと「崩壊感覚」とかものすごくアクチュアルではないかと。群像 2009年 08月号 [雑誌]出版社/メ…

『ロールマスター』日本語版、完全復活!

嬉しいニュースが! サプリメント『クリーチャーズ&トレジャーズ』がPDFで再刊され、かつてホビージャパン社から発売されていたRPG『ロールマスター』日本語版シリーズが、無事完結した、ということです。 ・『ロールマスター』って? という方は氷川さんの…

新刊2冊

やはり、この2冊を取り上げないわけにはいかないでしょう。 『激しく、速やかな死』。 待っていました! もちろん、雑誌初出作品はすべて読んでおりました。 いろいろな復刊運動を進めているわりには、こうして、国会図書館で必死に探した作品群が単行本に載…

ロバート・マクナマラ逝去

「SFセミナー2009」の「若手SF評論家パネル」にて、「SFならではの技法」として、 トマス・ディッシュの『キャンプ・コンセントレーション』(1968)の冒頭では、 「マクナマラが大統領になった」との記述があり、その一文だけで、 社会が極度に右傾化したデ…