高槻真樹さんの論文「文字のないSF――イスフェークを探して」が「SFマガジン」の2010年6月号に掲載されていますね。
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 雑誌
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例えば私はマニエリスム絵画ってSFだなあ、と思っていたのですが、あくまで近代以降の理性と論理に依拠しているところが、全体的な書き方の技術をも含めて、楽しく読むことができました。
この論文はとても広がりがあって、例えばクリス・フォスや加藤直之、さらにはラリー・エルモアのイラストレーションなども、この流れで楽しく読むことは可能だと思うのですよね。シュルレアリスムにしても、エルンストの『百頭女』も立派な「文字のないSF」ですし。
そうそう、私が近年で最も強く「文字のないSF」を感じたのは、『魔城の迷宮』という書物です。
魔城の迷宮―ミステリ迷路ゲーム (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: 奥谷晴彦,刀根広篤
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 1989/02
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- 作者: マックスエルンスト,Max Ernst,巌谷国士
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1996/03/04
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http://www.irosf.com/q/zine/article/10562
なお岡和田は、スチームパンクといったらハリイ・ハリスンの『大西洋横断トンネル、万歳!』を偏愛している人間でございます。ハリスンはどれも好きなのですが、特にこの作品は隠れた名作だと思います。
大西洋横断トンネル、万歳! (1979年) (サンリオSF文庫)
- 作者: ハリイ・ハリスン,水嶋正路
- 出版社/メーカー: サンリオ
- 発売日: 1979/11
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