「未来」2013年1月号に「向井豊昭の闘争12 打ち捨てられたコミューンへの道」を掲載いただきました。

 学術出版社・未來社PR誌「未来」2013年1月号が頒布開始されれています。「向井豊昭の闘争12 打ち捨てられたコミューンへの道」を掲載いただきました。


・「未来」バックナンバー(まだ1月号は未掲載です)
http://www.miraisha.co.jp/np/mirai.html


 1年に及ぶ連載の最終回です。学術出版社・未來社PR誌「未来」で、そうそうたる面々に混じっての1年にわたる連載、今回、最終回を迎えました。そうそうたる執筆陣のなか、私は必ず最年少だったこともあり、正直言って大変でしたが、出逢いと発見の多い連載でした。サポートいただき、感想を寄せて下さった皆さまに、厚く感謝いたします。また、最後にちょっとした告知もございますので、お見逃しなく。
 最終回で取り上げた「コミューン」について作家は最初期(1950年代)から考えていたようですが、麻田圭子との共作『みづはなけれどふねはしる』を出すまで、直接そのような発言をすることはなかったように思います。この「コミューン」をどう捉えるかは、状況に対する批評性が問われる場面でしょう。向井豊昭は読み手に変革を促す書き手なのです。さりとて、単なる煽動とは一線を画す仕上がりになっています。単に「君達はそこにいていいんだよ」で終わる、悪しき意味での「サプリメント」ではないのです。
 また、向井豊昭アーカイブが更新されています。大塚英志への反論が物議を醸した「小熊秀雄への助太刀レポート」には続篇がありました。「向井豊昭の闘争11・12」ともリンクした内容になっています。併せてご覧いただければ幸いです。
http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/20121224